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苦情にビクつきつつマンション賃貸8畳間よりオーディオ・ビジュアルを楽しんでいくブログです。

Mcintosh MCD201 + MA6900でバランス接続を試す!アンバランス地獄編(オーディオの常識とは)

こんにちはUSAMARUと申します。

Mcintosh MCD201 + MA6900でバランス接続を試すはずが何故かアンバランスを試す羽目になっています。詳しくは↓に記載しています。 

usamaru.hatenadiary.jp

 

アンバランス入力で音質が激変してしまう問題の確認をする為に、まずMA6900全部のアンバランス端子を聞いてチェックすることにしました。

MA6900のアンバランス端子は5個あります。配置順に記載します。

「TAPE」-「VIDEO」-「TUNER」-「CD2」-「PH/AUX」

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(MA6900の取説。ここに繋いでねと書いてます。)

ちなみに「CD1」という端子がありますがこれがかつて主役だったバランス端子です。

取説には「それぞれの端子に対応した機器を差してね♪」と書いていますが、なかなか都合よくいかないんだよねえ。TAPE、VIDEO、TUNERとか今どきあんまりつかわないんだよねえ。

だからとりあえず差せる所に差すスタイルでした。

 

先日視聴の時は「TAPE」が生々しい歌声になるが全体の音質が下がり、「CD2」が歌声の生々しさは下がるが全体的な音質が上がるというものでした。

「PH/AUX」から順に聞いていこうと思いましたが、この端子はPhono端子でアナログプレーヤーかたの信号を受ける所でミスると故障するやもと書いているので安全をみてやめました。

 

「CD2」から順番に聞いていきます。

ほんじゃあ「CD2」にブスッとね♪・・・音場の広がりと解像度は高いですがボーカルの定位が定まっていません。スピーカーが「ワシが音出しとりますぅ!」と主張しています。

お次は「TUNER」にブスッとね♪・・・音場、解像度は下がりますがボーカルの定位が中央に少しよります。スピーカーが「ワシガオトダシトリマス」となんとなく言うてます。

加速して「VIDEO」にブスッとね♪・・・音場、解像度はさらに下がりますがボーカルの定位がさらによります。スピーカーから「ワ・・オボ・テ・レ」とかすかに聞こえます。

最後に「TAPE」にブスッとね♪・・・音場、解像度はもっと下がりますがボーカルの定位がびったりになり、音に輪郭ができます。スピーカーの存在が消えました。

 

 結果としては「CD2」から「TAPE」端子まで徐々に音場、解像度は 下がっていくがボーカルの定位が形成されていくというものでした。

 隣接する端子が段階的に変化していくので音作りというより基板の劣化による影響等物理的要因が考えられることになりました。

 このアンプは発売が2001年ですでに17年経っています。何かしらの劣化が発生しても不思議ではありません。 

 

では一番端にある「PH/AUX」はどうなのかという疑問がムラムラとでてきました。

ムラムラは治まらず、あまり差したくありませんがPhonoが使われないスイッチ位置にあるのを確認してブスッと確認しました。 

 結果としては「VIDEO」と「TAPE」の間の音質という結果でした。音場、解像度は 低いですがボーカルの定位がばっちりきています。

うーん。法則崩壊!もうわからん

 

ちなみにOPPO UDP-205でも確認しましたが傾向は同じでしたが、UDP-205ではやはり全般的に音質が上がり定位が緩くなる感じでした。

 

いろいろ考えましたが下記の要因でもういいやということにしました。

①基板の劣化

法則は崩れたがXLR含め傾向が表しているのと、基板回路がわからず端子の配列だけで断定できないのでやはり物理的な影響を受けているのではということ。

明確なメンテナンス日が分からず、私もメンテしていないのでノーメンテ状態かもしれない。メンテで各端子の能力が戻るかも。

 ②Mcintoshの音作り

CDポートのデジタル系やTAPE端子のアナログ系端子で音の傾向が似ているのでやはり機器に応じた音作りをしてマッキンサウンド化しているということ。

ただ、私が聞いた限りは味付けが多すぎかなとは思います。決めつ感が凄いのでこれでないことを願います。

 

 まあ色々とやりましたが感想としてはやはり端子毎で音が変わるのは勘弁してほしいということですね。

もしかしたらオーディオ的にこれが普通、常識かもしれませんし楽しみなのかもしれません。

ただ、入力機器側で音質特性の違うものを使う前提なら受ける側はニュートラルな状態でいいんじゃねーのとどうしても思ってしまいます(Phonoは別です)。

もしかしたら技術的に難しいのかもしれませんがここは頑張って欲しいところです。

 

オーディオという趣味の世界ではいいかもですが、工業系の産業界では機能が同一なのに端子ごとに性能が変わるなんて事許されないと思います。

オーディオは真空管トランジスタ、最近ではICチップと技術の進歩に伴いその恩恵を受けて音質も上がってきたという認識です。

それもあり私の中では工業系産業の一部と考えているので、音質の追求に加えて信頼性の向上も期待したいです。

まあ、偉そうに言っていますが大枚はたいて買ったのに何でこんなんなんじゃああああああああと思っているだけです。

このアンプは大切に使い続けますよ。はい。

 

法則崩壊後ふてくされて溜めこんでいたAV専門誌「HiVi」を読み漁っていましたが、4月号を眺めていたらこっちの状況を察してくれるかのようなタイムリーな話があったので紹介したいと思います。

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記事はYAMAHA社製のAVアンプに関するYAMAHA技術者とオーディオ評論家の対談でした。

私もYAMAHAのAVアンプを使用しており、次にセパレートのAVアンプが出れば買いたいなと思っているので、夏に出るAVANTAGEシリーズの新製品情報以外に何かヒントになる情報ないかなと思いチェックしておりましたら下のような会話を発見しました。

 

まずはYAMAHAのサウンドソフト担当者の話。

「我々は何かをすることによって、音質に大きな変化が起きないように心がけています。」

「入力端子だけでなく、ちょっとした設定変更で音が変わることもできないようにしたいということです。」

(HiVi 2018年4月号「AVセンター開けてイイですか?」より出典)

 

 これに対するオーディオ評論家の記がこれである

これには正直驚きを隠せなかった。筆者は設定や接続端子によって音が変化すると実感しているし、今まで嫌というほど経験しているからだ

(HiVi 2018年4月号「AVセンター開けてイイですか?」より出典)

 

 ・・・変わるんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!

てかやっぱり嫌な方向やったんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!

 

設定や端子接続によって音は変わる!それが常識!あ、そうですかぁ。

今回の私の例は極端に振れ幅が大きいかもしれませんがそれが普通らしいです。

一人でワーワー云うて恥ずかしいジャン・・・。

そんな事も分からずMcintoshなんか持ってんじゃあねえ!この自称オーディオ好きが!kasuga!ペッ!ぐらい言われそうですがそんなんアリなんでしょうか?

記事だけ見るとエンジニアの人も変化を無くそうとしてるし、評論家の人も音の変化にはウンザリして諦めてる感ありに見えます。

まあ、なにはトモアレYAMAHAがこの問題に対して本腰を上げてくれそうなんで何とか解決できるでしょ・・・

 

YAMAHAエンジニア

「もちろんまったく変化が起きないわけではありません。音に関連しない設定変更で、極力音質変化が生じないよう、ハード・ソフト両面の設計を追い込んでいきます」

(HiVi 2018年4月号「AVセンター開けてイイですか?」より出典)

 

・・・無理なんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!

まあ、ソフトの言及しかしてないのでハード面は大丈夫かもしれないけど。

今のアンプはこういう問題は軽微で耳を澄ませないと分からないというところまで進歩しているかもしれないので、今後に期待したいと思います。

 

長々とアンバランスの検証をしてきましたが今回の「アンバランス接続を試す!」企画はこれでお終いです。

是非次は MCD201 + MA6900の組み合わせで「バランス接続を試す!」をやってみたいです!(記憶障害)

 

以上こんなこんな感じです