うさぎ部屋でもイイ音で聴きたいんじゃ!

苦情にビクつきつつマンション賃貸8畳間よりオーディオ・ビジュアルを楽しんでいくブログです。

【お出かけ】金持ち達の宴!大阪サウンドコレクション2018に貧乏人が潜入!徹底レポートするぞー!

こんにちはUSAMARUです。

7/21(土)、22(日)の2日間にかけてハイエンドオーディオ展示会「大阪サウンドコレクション2018」がハートンホテル心斎橋別館にて行われたので行ってきました。

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7/21は17時〜19時、7/22は13時〜17時と少ない時間の滞在となりましたが色々と聞けて面白かったです。

ハイエンドオーディオはピュアオーディオ向けのめちゃくちゃ高い機器を使用したオーディセットで、基本的にどの機器も100万円を超える物ばかりです。ちなみにピュアオーディオ用なのでイヤホン、ヘッドホン、ポタアン、AVアンプの類はありません。これらのものはピュアオーディオ的には邪道となります。

よって、貧乏人に人権は無く金持ちをメインターゲットとしていますが、見かけ上間口は広いですよーというのをアピールするために誰でも無料で招待してくれる、と勝手に想像しています。

大阪以外にお住まいの金持ち様と全国1億2000万の貧乏人の為に、貧乏人代表のこの私が知り得た情報をお届けします。

 

こういうハイエンドユーザー向けのオーディオ展示会は初めてでしたが入場無料とのことで行こうと思いました。

しかしパンフレットの機器を見るとどの企業も軽く1000万円を超えています。

本当に入場無料だろうな?遊園地の乗り物のごとく企業ブースに入る時に金をせびられる事はないだろうか?

そのような不安を抱きつつ、現在の所持金680円で向かう事にしました。

会場はホテルでそこまでは大きくなく築30年といった所でしょうか。普通の観光ホテルみたいな所で宿泊客が普通にチェックインしていたので、この人達今日爆音出すの知ってるのかな?とこっちが不安になりました。

まず2Fで受付ということで向かいましたがステレオサウンドのCD・レコード、DELA(Buffaloのオーディオ向けブランド)の高級NASが物販されており緊張が走ります。

これは1個でも買えという事か?680円しかない俺を見くびるんじゃねぇ!と思っていましたが5Fから順に見て最後にアンケートを出せ、ガラガラでプレゼント抽選させてやると受付に言われしげしげと5Fから順にみていくことにしました。

各ブース毎に音楽の演奏や説明、イベントなど独自でプログラムを作っていましたが、ひたすら音楽を鳴らすという所もありました。

来場者は思っていたより多く各ブース最低3〜4人はいて、イベントや時間帯によっては20人以上入るところもあり立ち見もありました。オーディオ評論家福田先生の特別講演は100人超えていたかもしれません。

客層的にはハイエンドのピュアユーザー向けと言うことでオジサンばかりで平均年齢50歳というところでしょうか。私も30代半ばでオッサンなのですが一番低い年齢層だったと思います。自分と同世代かなと感じた人は2、3人ぐらいで20代はいなかったと思います。これはピュアオーディオ界はもって20年かなと感じました。

2日間行って見た順番が違うので、順不同になりますが各ブースの感想をレポートしていきます。

レポートしていく順番が良いと思った順序だと考えて頂ければと思います。 

あと、いつも以上にグダグダ書いているので全部見る場合は時間がかかると思います。

 

  • ESOTERIC
  • 有限会社アッカ
  • TAD
  • 株式会社太陽インターナショナル
  • Accuphase
  • 株式会社ノア&株式会社アークジョイア
  • 株式会社ステラ&株式会社ゼファン

 

【ESOTERIC】

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ESOTERIC COMPANY/エソテリック株式会社

ESOTERICはTEACのハイエンドオーディオ部門が独立した日本を代表するハイエンドオーディオメーカーです。

主にCDプレーヤーで名を馳せてきたメーカーですが、リファレンスモデル「Grandioso」シリーズをはじめとする超弩級システムやその下位モデルである01〜05クラスをプレーヤー(CD、ネットワーク)、アンプ、DAコンバーターで展開中で、国産かつ高性能さでスピーカー以外はこれでいいんじゃねーの?というラインナップとなっています。

ただ、「Grandioso」シリーズは1ユニット200万円以上、01〜05シリーズは1ユニット70万〜150万円とやはりお金持ち向けですが、下位モデル単品ならワンチャン買えそうと思わせてくれる物があります。

そういう意味ではミドルクラスのユーザーからハイエンドユーザーまで手広く相手にしようと意思がみられ、中古など含め求めやすいブランドなのでは無いでしょうか。

その中の一つであるネットワークトランスポート「N−03T」を目的にESOTERICブースへ向かいました。

 

ESOTERICのブースは約20畳程の部屋でESOTERICのGrandiosoシリーズCDプレーヤー、パワーアンプ、プリメインアンプ、コントロールアンプ、ネットワークトランスポート「N−03T」などがあり、NASはfidata(IO DATAのオーディオブランド)でした。

ESOTERICの主力製品が一堂に揃った姿は壮観です。

 

ESOTERICの製品群。すべて高性能・高品質と思います。これらだけで1000万は超えていると思います。

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スピーカーはTANNOY弩級スピーカー+スーパーツイーターとavantgardeのホーン型スピーカーを時間区切って交互に視聴していくスタイルです。

これら以外にもTANNOYの最新スピーカーも部屋サイドに設置されていました。

TANNOYのスピーカーとツイーター。デカイ。迫力のある音と生々しい音を奏でました。このちんまいツイーター1個26万円です。ESOTERICの人はこれでも安いと言っていました。

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avantgardeのホーンスピーカーとツイーター。でそこでボーカルが歌っているような音を再現します。大きなホーンの中に頭を入れたくなる衝動が・・・。

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TNNOY CHEVIOT。昔のスピーカーを復刻したものですが最新の技術も取り入れられているらしいです。麻倉先生は絶賛していますが評論家でもその音色は意見が分かれるところのようです。

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まずブースに入って最初に驚いたのがパンフレットの数の多さです。

どんだけラインアップあんだよ!というぐらいパンフレットがありました。長机2個分ぐらいにずら~と並んでいましたが、できるだけ持って帰ろうと思い1枚ずつ持ち帰りました。家で数えましたら20枚ぐらいありましたが他のブースは多くて10枚ぐらいなので倍はあるということです。

あまりの多さにESOTERICもわかっているのか手提げ袋が支給されました。他のメーカーのパンフレット入れるのにも重宝しました。あざーす。

 

私は「N−03T」目的でしたが、ESOTERICさんもN-03T押しのようで主にN-03Tで演奏しN-03Tの説明、聴き比べを熱心に行っていました。

今回のイベントでESOTERICさんが一番良かったと思ったのは総合力です。

まず音が良かったです。タンノイスピーカーとホーン型スピーカーの特徴を活かした選曲もありますがスピーカーの能力を最大限活かすESOTEIC機器を使用して力強い音楽を味あわせてくれました。

また、展示プログラムも良かったです。スピーカー2種類を適時切り替えながらESOTRIC機器をアピールするわけですが、プログラムの時間割りの説明もわかりやすく聞きに来た人の時間を考えていた所も良かったです。

一番良かったのは機器の技術説明や聴き比べでの音質アピール、質問に真摯に答える等非常に丁寧かつ親切な対応をしており、これぞ展示会というものでした。

 

印象に残っている機器としてはやはりN-03Tで、聴き比べではN-03T(70万円)をトランスポートとして使用した場合とfidata(60万円)をミュージックサーバーとして使用した場合で行われました。N-03T使用時はfidataはNASとして使用しています。

DACはGrandioso SACDプレーヤーK1(200万円)を使用し、プリアンプ(200万円)とパワーアンプ(200万円)、タンノイのスピーカー(ペア330万円)という構成です。

 

低音が強調される曲がわかりやすいということで、打音(和太鼓っぽい音)系の効果音曲を視聴しました。

fidataからまず視聴しましたが打音のドン!と十分な低音と太鼓の縁部分を叩いたようなカン!と乾いた音が鮮明に聞こえます。この時点で十分いい音で、おいおいN-03T大丈夫かとESOTRIC担当者をチラ見しましたが自信たっぷりの表情。見るもの見せてくれようぞという顔つきです。

次は少しの説明の後N-03Tの演奏が始まりました。説明で少し時間が経ったので前の音の記憶が薄れないか不安でしたが、心配ご無用、見るもの見せてくれようぞ状態でした。

まず打音がドン!!低音が腹まで伝わってくるのと、太鼓の縁部分を叩いたようなカツーン!と先程と明らかに違う芯が通った高音の伸びが聞こえ驚かされました。N-03Tの方が明らかに音源を忠実に再現できています。

次は教会での合唱の音源で、最初独唱から始まり中盤で合唱をするといういう内容です。

まずはfidataから視聴が始まり教会の空気感まで感じ取れ、独唱部の少年の無垢な澄んだ歌声、中盤からの多人数合唱時の教会に広がる見事な響きが聞き取れました。この時点でもう十分です。お腹いっぱい。今度ばかりはヤバイぞとまたもや担当者チラ見しましたが・・・何か物足りなさそうな表情です。まさか超えてくるのか・・・。

次はすぐにN-03Tに切り替えて演奏スタート。独唱部は更にS/N比が上がったように感じられ透明感が増します。そして一番の変化が中盤からの合唱部で、明らかに合唱する人数が増えています。反則やん!いやいや人増やしたらいかんでしょ。人数増加に伴い音場の形成が広がりエネルギッシュさが増します。今まで聞こえていない音が聞こえてくるという微小な情報も漏れなく伝えきるN-03Tの実力に感服いたしました。

 

N03-Tは音質やfidataで聞こえない音が聞こえるなどの情報量の多さ等、正直圧倒しているイメージで2ランクは上かなと感じました。N-03Tは電源にこだわっており構成部品が電源部品が大多数ということでそこが音質面に貢献しており、ストレージが主目的のミュージックサーバーでは太刀打ちはキツイかなという印象です。また、TIDALやSpotifyなどのストリーミングにも力を入れていくらしいのでそこも高ポイントでした。

 

あと、音質には直接関係ないですがやっぱり全体的にESOTRIC機器のデザインが格好いいんですわ。アルミ削り出しの筐体にスタイリッシュさと統一感をもたせ所持する喜びを感じさせてくれそうです。

癖が少ないので他のメーカーとも協調性があり、部屋に置いても荘厳さを保ちつついい意味で目立たないかと思います。このあたりはマランツとは対極の存在かなと感じました。

 

今回のESOTERICさんの印象とN-03Tのパワーを目の当たりにして70万円ならいけるか・・・と血迷いそうです。

N-03Tは送り出ししかできない・・・でも俺はDACは持っている(SACDプレーヤーのSA-10だけど)・・・そしてネットワークプレーヤーは無い・・・けど手持ちのMac PCで代用できる・・・けどPC操作は面倒くさい・・・けど金が無い・・・でもN-03T欲しい・・・でもN-03Tは送り出ししかできないような物・・・と今でもぐるぐる頭で回っています。

 

 

 【有限会社アッカ】 

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有限会社アッカ | IASJ 日本インターナショナルオーディオ協議会

有限会社アッカは海外オーディオメーカーのKRELL社、YGアコースティック社、ORPHEUS社の代理店です。

KRELL社は設立約40年の老舗メーカーで純A級パワーアンプ等ハイエンドアンプメーカーとして確固たる地位を築いています。

YG Acoustics社は設立15年程の比較的若いスピーカーメーカーで金属製のエンクロージャー(筐体)と鍵穴のような形が特徴的なハイエンドスピーカーを制作しています。

ORPHEUS社はこちらも設立15年程のプレーヤー類を主に制作しているメーカーで、竪琴を思わせるような美しい筐体が特徴の製品を制作しています。

KRELLは中古品が多く出回っており金額的にも入手も可能な製品がラインナップがありますが、YGアコースティックとORPHEUSの製品は恐らく購入できる人は少ないのではと思います。ORPHEUSに関しては値段情報も少ないです。

私はKRELLのアンプは知っておりますがあまり興味は無く、YGアコースティックのスピーカーは評論家の先生方が絶賛していましたが形が変なので興味が無く、ORPHEUSのプレーヤーに関してはよく知らず、総合的にこのブースは興味がありませんでした。5Fから順に見ていけと言われ最初に向かったブースがここです。

 

有限会社アッカのブースは約20畳程の部屋でYG Acousticsの3Wayスピーカー「Sonja 2.2」、KERELLの純A級パワーアンプ、ORPHEUSのSACDプレーヤーなどがありましたが、セッティングはいい意味で一番すっきりとしたブースだったかと思います。

 

YGアコーステックのスピーカー「Sonja 2.2」です。大きいですが私のうさぎ部屋に置けそうです。一生買えそうに無いですが。

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はっきり言いましてこのブースはあまり良い印象はありません。

1日目一番最初に入ったブースで人は多く期待したのですが、淡々と音楽をかけるだけなのと立ち見で視聴した位置が悪かったのかあまり良い音と思わなかったので早めに退散しました。

2日目はこのブースに行く気は無かったのですがもう一度聴いて見ようと思い、いい席を確保してじっくり視聴しましたが、音楽が終わった後に視聴者の一人が「ブラボー!」というようなオーケストラが終わった後のような合いの手を打っていました。しかし、この方は公演後の椅子の片付けやスタッフとの会話からおそらくはこの会社の関係者でサクラに近い行為かと思います。寅さん叩き売り時のガジロー的ポジションです。

このような行為私は大嫌いなので本来ならこんなブース評価するに値しないのですが、この方はたぶん本当にブラボーと感じ発したのではないかと思います。

私も聴いていましたが空前絶後の超絶サウンドでした。

自分の人生で間違いなくトップで恐らく抜かれる事は無いのではないかと思わせる音です。

オペラを演奏していたのですが、もう目の前にオペラホールがあるとしか思えません

とても2chのスピーカーから発せられていると感じられる領域の音色ではなく、演奏される楽器の音すべてが調和されつつ分離され輪郭はくっきりしつつ演奏する場所が全て分かり、演者の歌声は果てしなくクリアかつダイナミックで生々しいという次元では無く本物としか思えません臨場感も半端ではなく演奏の中の群衆の拍手喝采がサラウンドかの如く音場を形成しそれがとても自然で、私も感動のあまり拍手をしてしまいそうになりました。マジで。

 

これは私だけでは無く、他の人もそうだったと思います。みんなブラボーおじさんの気持ちだったのでおじさんに対して何も言えません。

いま振り返るとここのブースの空気だけ異質でした。他のブースはみんな黙って視聴し、演奏中うなずいたりリズムに乗ったりする人もいますが、基本的に入場し、聴いて、終わったらしげしげと帰るというのが普通です。

ここは入場するのは普通ですが、まずリズムに乗ったり頷いたりする人はおらず演奏が始まったらみんな固まります。聞きいっているのか衝撃を受けているのかわかりませんが微動だにしません

そして演奏終了後フラフラと危ない脚付きでスピーカーに近づき値段を見て自暴自棄になりながら退場したり、前のおじさんが「今日一番の演奏やったわ!」と担当者に大声で言ったり、先程述べたブラボーおじさんが居たりと他のブースではありえない光景が展開されます。

 

上記の要因(元凶)がYG Acousticsのスピーカー「Sonja 2.2」です。

KRELLのアンプやORPHEUSのプレーヤーが凄いというのもあるでしょうが、8〜9割がこいつの力と思います。アッカの担当者もYGのスピーカー押しでした。

こんなヘンテコな謎スピーカーからいい音が出るなんて今だに信じられません。

これだけの音質だからお高いのでしょう?金額確認しましたがペアで1188万円。うん、そうだよね。

これが100万円で聞けれたら私でも即買いします。1188万円でも納得してしまいました。

ちなみにこの「Sonja2.2」は同社の上から2番目のグレードらしいです。まさかのベジータモデルでした。その上にリファレンスとなる悟空モデルがあるわけですがいったいどんな音質なのかオラ気になっぞ!

 

このスピーカーですが、1000万円でもコストパフォーマンスが高いのではと思わされます

一般的にどんな商品でも高額になればなるほどコストパフォーマンスが悪くなります。例えばイヤホンなら1万円ぐらいまでは値段に比例して右肩上がりに音質が良くなりますが、それ以降は値段は右肩上がりでも音質はなだらかに上がっていく事になり、10万以降では1万円基準でお値段10倍でも音質は体感2〜3倍ぐらいがいいところではないでしょうか。

これはスピーカーも同じで10万円ぐらいまでは右肩上がりでそれ以降はなだらかになり、200万円以降は趣味の世界であるという認識でした。

ESOTERICで聴いたタンノイはペアで約330万円で「Sonja2.2」は1188万円ですから約4倍の値段です。お値段4倍でもこの価格帯で音質4倍というのはありえないと思いますが、このSonja2.2に関しては「お値段4倍ですが音質4倍ですか?」と聞かれたら食い気味に「音質4倍であるぅ!」と断言すると思います。実際はそうでもないんでしょうが。

 

 「Sonja 2.2」のお値段。視聴後感動のあまり手が震えて写真ピンぼけしています。

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あと今回驚いたのが拍手しようと思った音源がCDかSACDか分かりませんがディスクからの再生だったと言うことです。プレーヤーが高級機なのでアップサンプリングしているとは思いますが。

もうねハイレゾ音源とかやっぱどうでもいいわ。

やっぱり我々はディスク音源情報の半分も聞けてないもとい再現できていないのだなと再認識されました。

CD音源もしくはSACDのDSD64(これもハイレゾだけど)でこれだけの音がだせるならもうこれで十分。そう、お金があればね!

やはり機器とセッティングに力を入れていくべきかと思いました。

 

一番上のORPHEUSのプレーヤーで再生。視聴後感動のあまり手が震えて写真ピンぼcry。

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 このブースは展示会という意味では音質以外は正直下から数えたほうが断然早いですが、音質の一点突破で私の心を抉ってきました。

他のブースはハイエンドで音楽を鳴らし、おおっと思わせられ事はありますが感動するという事はあまり無いです。それは恐らく自分の中で想定の範囲内の音質なのかなと思います(ホテルの一室なのでセッティング難しいでしょうが)。ところどころは俺の部屋の方が良くね?とかがんばったらこれ超えれるんじゃね?というのもあります。オーディオを知らない人なら「音量大きいだけじゃん(笑)」と言われかねません。

しかし、このYGスピーカーを中心とするシステムは誰でも凄さが分かると思います。一般の人も「ブラボー!」と言うかもしれません。

他のメーカーを圧倒するというか次元の違う音質に私もブラボー!を差し上げたいと思います。

 

 

【TAD】 

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tad-labs.com

TADは正式名称「株式会社テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ」という名称でご覧の通り長すぎるのでTAD(ティーエーディー)と呼称しています。もとはパイオニアPA部門のチームでしたが、独立して日本を代表するハイエンドオーディオメーカーとなりました。

創業時はスピーカーをメインとしていましたが「D600」という超弩級CDプレーヤーで地位を確立したと言っていいかもしれません。フラグシップは「600」シリーズですが現在は下位モデルの「1000」シリーズのプレーヤー、アンプを主力としているようで、ブックシェルフ型の高級スピーカー「TAD ME-1」にも最近は力を入れ評論家、オーディオファン両方から好評を得ています。

「TAD ME-1」はペアで約120万円と我々としては目玉が飛び出るような値段ですが、TADとしては「我々のクオリティーを幅広いユーザーの手が届くプライスで提供したい」と語っているように120万円でもTADとしては安い値札となり、完全なるハイエンド思考のメーカーです。

ただ、その音作りのこだわりから製品のクオリティーは高くファンは多い・・・はずです。物を買えてるかは別ですが。

今回私が一番期待していたメーカーで、スピーカーの「TAD ME-1」は一生モノでガチで買ってやろうかと考えているのでこやつの視聴と、伝説となっているCDプレーヤー「D600」の視聴が可能ということで期待を膨らませてブースに入りました。

 

ESOTERICのブースは約20畳程の部屋でTADのリファレンスシリーズ「600」シリーズのSACDプレーヤー「D600」、パワーアンプM600」、プリアンプ「C600」が鎮座し、スピーカーは小型ブックシェルフ「TAD-ME-1-S」、大型ブックシェルフ「TAD-CR1MK2」を配置して時間区切りで交互に聞いていくというスタイルでした。

このあたりはESOTERICと同じですが、プレーヤーがSACDプレーヤー「D600」のディスク再生のみでいい意味の無骨さを感じました。 ただ、時間毎にイベントを行っていいたのでもしかしたらD600のDACを使ってネットワークプレイをしていたかもしれません。

ブース内の設置はすっきり系で広々とした感じで気持ちよく音楽が聞けました。

 

今回のイベントでTADさんが良かったと思ったのはやはり音です。

上記の構成だけで1000万円を超えており、TADの製品ということで実力の方はいかに?という感じでしたが、まず感じたのが圧倒的な音の迫力です

以前よりTAD関連が気になって色々と調べエキサイティングオーディオショップである逸品館の清原社長の評価にたどり着いたのですが、TADの良さ(その時はD600でしたが)は音楽を忠実に再現するというよりも楽しく聞かせるその熱さであるということでした。

実際に聞いてなるほど、これは熱いなと感じます。暑いといような粘りっこさではなくうおおおおとくる感じの熱さです。なのでJAZZとかではなくロックなども全然いけると感じました。

あと、熱いだけではなく音源も忠実に再現できることも付け加えておきます。

これはTADのブースでは無く、オーディオ評論家の福田先生が行った特別講演で「TAD-ME-1-S」を使用しての実演を行うということで視聴したのですが、ソプラノ歌手の音源をESOTERIC「Grandioso K1」で流した所、ソプラノ歌手のあまりの高音再現にホテルフロアライト金属部分が共振してノイズが発生するという事態に陥りました。

音源がまず凄いのですが、低音では無く高音で物理共振が発生するという事はなかなか無く福田先生も驚いていました。私もとんでもない高音の伸びにどんだけこの歌手すげーんだよ!と思いながら40畳程の部屋でもそれらを難なく鳴らしてみせる「TAD-ME-1-S」の実力に度肝を抜かされました。

しかしこの「TAD-ME-1-S」ですが、ブックシェルフにしては大きめですが見た目は変哲もないスピーカーで所有する喜びは低いと思います。しかもこのシルバーの色が個人的には悪趣味で通常バージョンの黒色の方が10倍は良いと思います。

正直見た目だけでは絶対買わないと思いますが、これだけの音を聞かされたらウ~ン買っちゃう(笑)となります。買えませんが。

「Sonja2.2」がベジータとしたら「TAD-ME-1-S」は幼少期の悟飯といった所です。甘く見ているとスカウター(財布)がパリンといかされちゃうかもよ?

 

あと、一番の目的であるSACDプレーヤー「D600」の実力ですが正直わかりませんでした(泣)。

同じ部屋で比較視聴できなかったのと、先程書いたESOTERIC「Grandioso K1」が他の部屋で比較対象となりGrandioso K1自体が現在の最強機種(D600は約8年前のもの)みたいなものなのでなかなか比較ムズイです。

実物はプレーヤーとしてとにかくでかく電源も別筐体なので俺のうさぎ部屋に入れれないかなー、しかたねーなー、買いたかったけどなー(おでこペシ!)。

でも本当に実力を知るにはやはり購入するしかないので、がんばって250万円貯めたいと思います(白目)。

 

見えにくいですがこれが「D600」です。下にプリアンプの「C600」とそれぞれの別電源筐体がありました。音質の為にとにかく別電源というTADのこだわりは凄いです。機器と電源を接続するケーブルもグレードアップするには数十万円するらしいです。札束の中を電気が流れるようなものになりそうですね。

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TADのもうひとつと思ったのは音質がYGに届かなかったのと、やはり宣伝の下手くそさでしょうか。

逸品館の清原社長がTAD宣伝下手すぎ!と書いていましたがそれはオーディオ評論家や出版社に金を払わないという、いわば褒め言葉(ツンデレ調)的な感じでした。

ただ、私から言わせれば本当に宣伝が下手です。

まず一生懸命説明していただけるのですが、やはりESOTERICやAccuphaseのようなナチュラルさやわかり易さまでは至らず無骨な技術屋のような説明となるのでわかりにくかったのかもしれません。まあこれは些細なことです。

一番の下手くそポイントは最終日の最終イベントに謎のYoutuberを呼ぶというアクロバティックさです

有名な人かなと思ったのですが名前からしてもウ~ン誰?って感じです。本人と思わしき人がいたのでその容姿から最初もしかして逆木一氏(ネットオーディオの若手ライターで「言の葉の穴」の管理人。ネットオーディオ業界ではそこそこ有名)の本名か?と思いましたが違うようです。有名な人かと思い検索しましたが登録者100人ぐらいの普通のYoutuberでした。

読者数2人のこの俺が言うのも失礼だがTADよ!もっとおらんかったか!?

(話それますが読者登録してくれた2人の方ありがとうございます!MA6900とMARO回で「いいな」してくれた方もありがとうございます!あと、見てくれているみなさんありがとうございます!あなた達のおかげで続けれています!このブログもうちょっとだけ続くんじゃ!)

ただ、このYoutuberの方のイベント大盛況で部屋いっぱいで入りきれないぐらいでした。

アニソン中心に若者向けのイベントを目指したようでカジュアルさが当たったかもしれませんし、わかりやすいプログラム説明(A4の紙に詳細に書いてあった)もよかったです。まあ、悲しいかなオッサンしか来場者いなかったのですが(白目)。なんかゴメンね。

この方も今後注目していきたいと思います。

 

 現状ではTADの製品にまったく手が届きません。

ただ、「TAD-ME-1」はワンチャンスあると思うので、弾を込めずに常にロックオンしていきたいと思います。

 

 

 【株式会社太陽インターナショナル】 

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www.taiyo-international.com

 

株式会社太陽インターナショナルは海外オーディオメーカーAvalon Accoustics社、dCS社などを取り扱う代理店です。

Avalon Accoustics社はハイエンドオーディオ用スピーカーメーカーで、威風堂々としたその筐体と聞いたものを魅了する音色のスピーカーラインナップでオーディオファン憧れの存在として確固たる地位を築いています。

dCS社はオーディオプレーヤーメーカーでCDプレーヤーの製品群が有名でしたが、最近ではネットワークプレーヤーやDACの性能が高く評価されStereo Sound誌等オーディオ雑誌のベストバイ常連製品を数々作り出しています。

太陽ではその他にもNAGRA等扱っているようですが私の方は知識がなく説明しきれません。

Avalon(アヴァロン)のスピーカーDiamond(550万円)とdCSのプレーヤー群(1ユニット最低でも200万)というオーディオファンなら誰もが憧れる機器で音楽が聞ける・・・聞くしかねぇ!そう勇んで株式会社太陽インターナショナルのブースに突入しました。

 

株式会社太陽インターナショナルのブースは約20畳程の部屋でAvalon Accousticsの弩級スピーカー「Diamond」、dCSの弩級プレーヤー「Vivalidi One」をはじめとするプレーヤー、DAC、NAGRAのパワーアンプで構成され、部屋の暗さとオーディオ機器のたたずまいから非常にムーディーな雰囲気となっていました。

ある程度演奏してから担当者が説明をするスタイルで進んでいきお客さんも他のブースより多めに感じました。

 

視聴したときの音色ですが、なんと優雅で甘美なことかとジェットストリームのナレーション風に言いたくなる程なめらかで心地良く、時には迫力ある音が奏でられました。

dCSから送り出される音をAvalon Diamondが忠実に再現し、生々しさの中にも荘厳さが醸し出され、まるでその場に音楽ステージが形成されているような立体感のあるサウンドを聴き続けるたびに私のお顔がニッコリ^^ いやニンマリ(ぐへへ)してしまうのが自分でも分かります。

 

この音をずっと聴き続けていたい・・・そう思うたびに担当者の長く中身の薄い解説が入ってしまいます。

いや、解説してくれるのはうれしいです。ただ、一番聴きたい機器の技術的な話は少なめで、各機器の表面上の情報や音源フォーマット(DSD等)の話など各個人で後から確認すればよくね?という内容を冗談交えながらちょっと上から目線で長々と話します。

それに輪をかけてその部屋に一緒にいたスタッフが笑ったり合いの手入れたりすのが若干だるかったです。本人達に悪気は無いでしょうが。

もうちょっと深い内容とMCの良さがあれば・・・という所ですが、間違いなく機器類の音は良かったですし、長々と話す分機器の紹介はできていました。

 

しかしやっぱりAvalonのスピーカーは良いですねぇ〜(初めて聴きましたが)。dCSもとんでもなくよかっです。

超人気RPGゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズ生みの親である坂口博信氏はAvalonスピーカーのオーナーとして有名ですが、もっと上のクラスのスピーカーだったと思います。おそらくは1000万円クラスのものです。

俺もこのブログで一発当てれば買えるようになるのかな・・・・(遠い目)

(このブログは私の懐に一切お金入りません。逆に広告貼り付けられないよう、はてなblogにお金払っています。永遠の赤字ブログです(泣))

 

 

 

 Accuphase

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アキュフェーズ株式会社

Accuphaseは「アキュフェーズ」と呼び、トリオ(ケンウッド)の技術者が独立して日本を代表する老舗ハイエンドオーディオメーカーとなりました。

創業時よりハイエンド向けアンプをメインとしており、当時の初任給5万円の時代に25万円のアンプを出すなど品質のためには多少の高価格化も厭わないメーカーとして有名です。現在でもそのスタンスは一切変わっておらず、安易なライトユーザー向けの製品などは製造しておらず、高性能、高品質な製品を自社工場で一貫組み立てし供給し続けています。

また、保守関連の手厚さも人気の一つで発売最初期(45年前)のモデルも部品を保管していて修理可能とユーザーフレンドリーさでは他の追従をまったく許しません。日本人の勤勉さ、丁寧さなど良いとところを体現したようなメーカーとなっています。

現在はプリメインアンプ、プリアンプ、パワーアンプがメイン機種で、CDプレーヤーやDACなどデジタル機器も豊富に備えています。

AccuphaseAccuphaseたらしてめているのはやはり超精度のプリアンプと、独自の純A級パワーワンプです。

プリアンプは「C3850」、パワーアンプは「A-275」がフラグシップモデルですが、最高額でも200万円と背伸びに背伸びを続けまくったら買える価格と、相応の性能を備えるコストパフォーマンスの高さが光ります。

しかもAccuphase製品は人気があり値下がりしにくいので現行機を売って新しい機種にグレードアップをするも良し、古い機種で修理を続け使い続けるも良しと所有の楽しみ方もできます。

Accuphaseは愚直な音作りと独自の考え方で評論家、オーディオマニアともに好き嫌いがきっぱりと分かれるメーカーと思っています。

正直私はAccuphaseを聞いたことが無いのでまず聞いてみたいといのと、純A級パワーアンプの実力を知りたかったのでここのブースに赴くことにしました。

 

ブース内のセッティングは豪華絢爛の一言です。

Accuphase現行主力機が整然と展示され詳細な解説がついています。また、部品の内部構造解説・参考断面部品や壁掛け説明、液晶モニターによる系統図の説明、華やかな花による装飾、豊富なCD・レコード音源など展示会馴れしすぎやろ!というぐらい中の構成は完璧です。

ブース内のスタッフの数も一番多く他のブースは平均2人でしたが、Accuphaseは最低でも4人はいて万全の体制を期しており、プログラムの説明や対応はわかりやすく親切丁寧。ザ・日本企業て感じです。

 

演奏用として設置していた機材は新商品の純A級パワーアンプA−75をはじめフラグシップモデル、SACDプレーヤー、ネットワークプレーヤー、LPプレーヤー、プリメインアンプ、プリアンプ等ほぼ全てが網羅されていました(型式がほぼ分かりません。すいません。ただ、全部高く50万円〜200万円かと思います)。

スピーカーはTADの「TAD−ME1-S」とSonus fabar製のもので時間を区切るか客のリクエストで演奏変更するスタイルでした。

 

ここまで書くともう一番でいいんじゃないかと思われますが肝心の音がね・・・・。

できるだけがんばって聞きましたが音がぼんやりして聞こえます。

音が大きくなってくるとS/N比が下がり音が暴れてきますが、そんな傾向でもありますがなんか違うような気もします。なんだかお前疲れてんのか?といいたくなるような音です。

アンプの聞き比べでAB級アンプ、純A級アンプ、アンプをBLT接続しての確認をして、Accuphase担当者がAB級アンプは低音が力強く、純A級アンプは艶がかった音を楽しめたかと思いましたが如何でしたか?的な事を言っていましたが、そんな気はするがぼんやりが気になってそれどころじゃねぇというのが正直なところでした。

スピーカーが原因かと思い2種類とも聞きましたが傾向は同じでした。

スピーカーセッティングか部屋の反響が対処しきれていないのかな?と考えましたが、これはまさかAccuphaseのせいひn・・・・いやいやいや!それはありえない!だって高級なハイエンド商品で安心と信頼の世界のAccuphaseだぜ!?

大体こんな音でここの製品買いたいと思うやつなんかいねーだろ!Accuphaseはちゃんと忠実に原音再生できてるの!

きっと俺のせいなんだ。糞耳なんだ。うん。初めてAccuphaseの音聞くからよく分かってないだ。

純A級アンプのアナログライクな艶がかった音は魅力的でしたがなんせ集中して聞けませんでした。

近く純A級アンプA-75の試聴会が大阪のどこかで開かれるらしいのでリベンジしたいと思います。

・・・・大丈夫かAccuphase(ボソ)

 

 

 株式会社ノア&株式会社アークジョイア 

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www.noahcorporation.com

www.arkgioia.com

 

 

株式会社ノアと株式会社アークジョイアは海外オーディオメーカーSonus faber、LABORATORIUMをはじめとするオーディオメーカーの代理店です

Sonus faber社はイタリアが誇るハイエンドオーディオ用スピーカーメーカーで、フランコ・セルブリンという稀代のスピーカー職人によって創設され、そのこだわりと造形美、豪華な音色から銘器として絶賛されたスピーカーは数え切れず、日本でも非常に人気のあるブランドとなっています。

LABORATORIUM社はフランコ・セルブリンがSonus faberを離れた後創設したメーカーで、まだ会社としては若いですがセルブリンの創出するそのスピーカーはSonus faberより続く完成度の高い作品となっており、彼が送り出した最後の作品「Accordo」は「音を出す機器ではなくもはや楽器である」とオーディオ評論家から激賞され、発売から8年経った今でもその価格帯ではベストバイに選出され続けています。ちなみに120万円ぐらいなので頑張れば買えます(買えない)。

その他にもWadia等著名なメーカー扱っているようですが数が多すぎるので詳しくはホームページで確認ください。

この両者合同のブースは1日目発見できませんでした。パンフレットに2Fとありましたが受付と物販、特別講演の部屋しかねえよなぁと思い諦めましたが、2日目に倉庫と思っていた部屋がブースと気づいて慌てて入りました。

 

株式会社ノア&株式会社アークジョイアのブースは約40畳程の部屋でSonus faber超弩級スピーカー「Aida Ⅱ」がドーン!と設置され、LABORATORIUMのスピーカー「Accordo」、エステロンのスピーカー「YB」、Burmesterのアンプ等設置されていましたが、他のブースと違うのが取扱製品の多さを活かしたオーディオアクセサリー類の豊富さでした。

特に今回の展示会では少ないアナログレコード関連機器が多く独自性が強かったです。

 

Bespoke audioを中心とした機器群。イギリスではアストンマーティン製の車とべスポークオーディオのオーディオ機器を持たないと英国紳士として認められないそうです(大嘘)

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レコードクリーナー。挿入するとギュイーンと自動洗浄してブヲーと乾燥させ出てくるらしいです。洗浄後の音色は新品時を上回る勢いとか。お値段70万円ぐらいかな。

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40畳の部屋で他のブースより倍ぐらいの規模なのですが圧倒的存在感Sonus faber「Aida Ⅱ」が迎え入れてくれます。

フロントスピーカーとして設置されていましたがバキ風に言うと・・・

デカァァァァァいッ説明不要!!

「Aida Ⅱ」の横にあるのはYGのスピーカーではなく、エステロンの「YB」です。形も名前もややこしいわ!

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今回見た中ではブッチギリで一番デカく絶対いい音でるやん!とういうのをその存在感で示しています。

フランコ・セルブリンの遺作「Accordo」も小さいながらその美しさで目を引き音が出るのを静かに待っていました。

時間を区切ってスピーカーを交互に演奏するスタイルでしたが、私の発見の遅さよりAccordoの視聴時間が終わってしまっていて、Aida Ⅱの視聴のみとなりました。

とりあえず座って音が出るのを待っていましたが、「Left speaker nanchara kanchara・・・」と英語スピーカーチェック音源でセッティングするのに時間がかかりなかなか音が出てきません。

4〜5分待ちましたが担当者が作業を続け何の説明もありません。

タイミングもあったかもしれませんが、ここのブースは言葉より音楽で示すというスタンスなのかあまりユーザーフレンドリーでは無いのかなと思いました。対応は丁寧ですが。

他のブースも見たかったので結局待ちきれず退出してしまいました。

その後あらかたのブースを見終わりそろそろいけるだろと思って再度訪問しまたが、ちょうど演奏中で聞けました。

Aida Ⅱはその大きさより迫力のある音がでるのかと思いましたが、クラシックの弦楽器を演奏していたこともあったのか迫力よりも暖かみのあるゴージャスな音色を生々しく壮大に紡ぎ出します。透き通る音というよりは厚みのある音で非常に心地よい音が体中を包み込む感じです。まるでコンサートホールが目の前にあるようなYG以来のとてつもない音質です。

「Aida Ⅱ」は価格面でも1380万円と対抗できるのはこいつしかいないと思いました。

ただ、これほどの音を聞いても満足できませんでした。それは、Sonja2.2の音を先に聞いてしまっていたからです。

奴さえ、奴さえいなければこんな気持ちにならずに済んだのに・・・・。

私は展示会残りの30分を株式会社アッカブースで過ごす為にこのブースを後にしました。

 

 

音だけであれば私が聞いた中で2番目なのですが、いかんせん視聴時間が短かった、ブースの印象がいまひとつ、何よりアッカブースのように異質な感じが無かったので、もしかしたらスピーカー金額とその大きさから先入観に捕らわれているかなと思いこのようになっています。私の勉強不足のせいかなと感じていますので、下のレポート位置になっていましすが実力は恐らく最上位クラスであると付け加えさせていただきます。

Accuphaseはわかりません。

 

 

 株式会社ステラ&株式会社ゼファン 

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Stella inc.

www.zephyrn.com

 

株式会社ステラと株式会社ゼファンは海外オーディオメーカーVIVID audio、TRINNOVをはじめとするオーディオメーカーの代理店です

VIVID audio社はB&Wの伝説スピーカー「Nautilus(オリジナル)」を製作したローレンス・ディッキーによって設立されたスピーカーメーカーで、独特な(という次元を超えていますが)デザインとその名前通りの鮮やかな音源再現力が特徴です。

TRINNOV社は簡単に言えばAVアンプメーカーですが、日本でイメージされているようなステレオアンプの延長上の物ではなく、PC CPUの演算を駆使した音響表現で一般オーディオメーカーのAVアンプとは一線を画する音場再生を実現させています。

その他にもSME等著名なメーカー扱っているようですが数が多すぎるので詳しくはホームページで確認ください。

ここブースはまったくのノーマークでしたが、廊下を歩いている時に他のブースからは聞こえないようないい音が聞こえてきて、それに誘われるように入っていってしまいました。

 

まずブースに入る前に聞こえたいい音ですが、単純にドアが開けっ放しなだけでした

他のブースはキチンと閉めているのですが、このブースは電源ケーブルを外から引っ張っている為に閉めきれなかったようです。容量が足りなかったのか、部屋の電源が気に入らなかったのか分かりませんが、電源を大切にする良い姿勢と解釈しました(ポジティブ思考)。

中のセッティングは他のメーカーのような豪華さ、テーマ等は感じられず正直貧相だなとは思いました。

ただ、サイドに設置されているレコードプレーヤーやアンプ群、クリーン電源らの本来勝負するべき機器の存在感には目を引きつけられました。

 

右の緑の目玉が目印なのがSTROMTANKのクリーン電源(うん百万)。レコードプレーヤーはどこのものなのか知りませんがめちゃ格好よかったです。

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設置されていたのはVIVID Audioのスピーカーと小さいスピーカー(詳細不明)。 レコードプレーヤーとTRINNOVのアンプも設置されていましたが、残念ながらサラウンドのスピーカーセッティングはありませんでした。

主にレコードプレーヤーからの演奏で、このブースはひたすた演奏を続けていました。

プログラムの間に訪問したからかわかりませんが解説等ありませんでした。というかプログラムの張り紙がなかったような気がします。独自イベントを考えていなかった?

私は2回ぐらい聞きに行ったのですが、結局スタッフの声を聞くことは一度たりともありませんでした。

 

音楽の方はレコードによるJazzが中心で、グレース・マーヤさんの「モナリザ」をはじめ、女性ボーカルの歌声と演奏を濃厚かつ艶がかった音色で伝えてきます。これはグレース・マーヤさんの音源を買うしかねえ!というぐらいの音を聞かせてくれますが、他のブースのようなインパクトにはちょっと欠けていたかなという感じです。

正直、ここのブースの音はあまり印象に残っていません。

ステレオでの音源再生だったのですが、他のブースの方がいいところが多かったような気がします。ただ、濃厚さという所ではおっ!と思わされた場面があったので聴き足りなかったのだと思います。

一番の残念ポイントはやはりTRINNOVによるサラウンド視聴が無かったところです。

TRINNOVの最上位モデルである「altitude32」で32chサラウンド再生をしたものならば、確実にYG Sonja2.2等化物級スピーカーを蹴散らすだけの力を発揮できると思います。

また金の話になりますが、TRINNOV「altitude32」はAVアンプとしては超絶弩級の約500万円です。ここまで読んでこられたなら500万円か、凄いねぐらいに思ってしまいますが、AVアンプの最上位機種でも50万円です。市場価格からして約10倍ですが、高級スピーカーの最上位相場が200万円のスピーカーに置き換えるなら2000万円級の製品になりまさに化物中の化物と言えます。

しかも、このTRINNOV「altitude32」はAVプリアンプなので、別途パワーアンプとスピーカーがチャンネル分必要になり、プレーヤーも必要です。

サラウンドはホームシアター向けという意見がピュアオーディオでは支配的ですが、上記を考えると真のハイエンドとは何かというのが議論になってもいいはずです。

そして物理的に出力される多chによる音場は2chでは到達できない領域に至ると思います。

 

ごちゃごちゃと色々いいましたが要は、株式会社ステラさんと株式会社ゼファンさん!次はTRINNOV「altitude32」で聞かせてー!!お願いしまーす!これだけのシステムでサラウンド聴きたいんじゃー!!!!!(ペコリ!)

 

 

 

ブース紹介は以上です。

全日程が終了した会場を後にし、家に帰ってきました。

普通ならまず音楽を鳴らすことからはじめますがその日はできませんでした。

今まで聞いてきたハイエンドシステムの音の前では私の音楽システムなぞ赤子のようなものです。

ここで自分のシステムを聞いて失望してしまったらもう今までのように聞けず、ランクが落ちたような感覚で聞き続けてなければならないと思ったからです。

しかし、逃げていては始まらないので取り敢えずポチッとCDを再生しました。

意外といけました。俺のシステム意外といけましたーーーーー!!!

いい音じゃん!心配したような事は無く普段から聞くホッとするような音です。

そして、その日はNHK交響楽団の放送もあるという事でMAROも見れました。MAROも見れましたーーー!!!!!

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NHK交響楽団もサラウンドで素晴らしい音です。やっぱり身の丈にあったものが一番ですね。もっとレベルアップしてやるぜ・・・・。

ただ、いつかはYG Sonja2.2を手に入れたいという野望を抱いた事は事実です。

TAD-ME1も欲しいし、ESOTRIC N-03Tも欲しい。心からそう思っているよ!

新たな目標を抱き心を滾らせながら、現状のシステム向上を行っていきたいと思います。

 

以上で大阪サウンドコレクション2018のレポートは終わりです。

色々情報入れようと思うと約2万字になり長くなってしまいました。今後はもっと簡潔になるよう努力したいと思います(無理かも)。

全部読んで頂いたならかなり時間がかかったかと思います。最後まで見ていただきありがとうございました。