うさぎ部屋でもイイ音で聴きたいんじゃ!

苦情にビクつきつつマンション賃貸8畳間よりオーディオ・ビジュアルを楽しんでいくブログです。

新年あけましておめでとうございます! 音始めはニューイヤーコンサートで! in オリックス劇場

テン♪テテテテテン♪ ピュオオオ〜♪(脳内補完求む)

 

2019年あけましておめでとうございます!

今年もよろしくお願いいたします!

お年玉はあげれませんが、今年もなんとなく記録を残していきたいと思っているので、なんとなく見ていって頂ければと思います。

そんなわけで2019年も頑張っていきましょう!

 

ところで、みなさん年末年始楽しめたでしょうか。紅白見た?ガキ使見た?餅食った?凧上げた?

私は、全て行えていません(泣)。ほぼ寝ていました。

まあ、充電というのも必要ですから良いでしょう。

ただ、ちょっとぐらい正月らしいことがしたいなということで、ニューイヤーコンサートに行きたいなと思います。まあ、予約していたんですけど。

 

ニューイヤーコンサートといえば大体がウィーンフィルニューイヤーコンサートの事を指しますが、日本でも全国各地で開かれているようです。

そんななか、関西では大阪や神戸で開かれるようですが結構高いんですよね・・・。ウィーンの数十万円とまではいきませんが、数万円のところも多いです。

そんななか、大阪のオリックス劇場で開催されるニューイヤーコンサートはS席で5000円とかなりお安い価格設定になっており、これなら私のようなオーケストラ未経験者も行きやすいお値段です。

MARO (篠崎史紀NHK交響楽団第一コンサートマスター)に開いてもらったクラシックの世界を生で体験したい。

usamaru.hatenadiary.jp

 

しかもニューイヤーコンサートと新年スタートにはもってこいのイベントです。行くしかねえ!

予約し、グーグー寝正月を過ごしてコンサート当日を待ちました・・・。

 

というわけで1/2コンサート当日、オリックス劇場に到着!場所は本町付近です。

コンサート会場に向かう人が大勢いたので迷わなくて済みました。

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オリックス劇場の全景です。

モダンな感じですね。なんというか、コンサートホールっぽくはないと個人的に思います。

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白い建物から入場しました。

当日券引き換えだったのでこの場でチケットとパンフレット的なものをもらいました。

ちなにみ席はS席で5000円です。

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ホール入って最初の場所です。中は綺麗です。

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貰ったパンフレット。

「毎年恒例のニュー・イヤー・コンサート!華やかに、新年を迎えましょう!!」とのことです。そうしよう!

しかし、俺がクラシックを聞きに来るまでになるとはなぁ。一生関わり無いと思ってたジャンルなのに・・・。覚醒させてくれたMAROってやっぱすげえわ。

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席に着こうと思ったらなんと振る舞い酒があるとのこと。

酒豪のUSAMARUちゃんに飲ませっちゃっていいのかい?樽空にしちゃうよ?

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2階のバー的な所でみなさん酒を楽しんでらっしゃいました。

私もお酒の方ガブガブいただきたいと思います。タダ酒程うまいものをねえからな!

グビグビ!プハー!日本酒だなあ!くー!すげーアルコールの味がするわ・・・半分ぐらいでもういいかなと思いましたが、紳士の嗜みとしてカップ分は頂きました。

やっぱ、オレンジジュースのほうが美味しいね。フルーティーだし。うん・・・。

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2階のバーから撮った玄関。ほんわかしております。

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 お酒飲んだくれ会場。

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飲んだくれ会場から外を撮った所。

続々とお客さんが集結してきます。

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そろそろ席に向かいます。ホールのエントランス部にも人が増えてきました。

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席は2階でしたがまずは1階で様子を伺います。

おお、コンサートホールやん!当たり前だけど。

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演奏場所にはめっちゃ椅子があります。

演奏者が多いのは分かりますが、パイプ椅子はどうにかならなかったんでしょうか。普通の椅子もあるけど。

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2階の自分の席によっこらせと座ったところです。

いやーステージが遠くなっちゃたな。

S席ということで2階席の前の方でした。まあ、A席と1000円しか変わらないので席の大きさは全く一緒で、席の場所もそんなに変わりません。席が地味に狭いです。

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分かりにくいですが3階席まであります。

この会場の総席数は2400席らしいですが、ほぼ満員となる9割5分の席が埋まっていました。

老若男女いろんな人がいましたが、みんな教養が高そうな感じです。着物の女性の方や、スーツを来た紳士、おめかしした子供もいましたが、普通の格好でも全然問題ないと思います。さすがにスウェットとかはマズイかもしれんけど。

家族連れが非常に多い印象で、正月に毎年恒例できているんでしょうか。

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開演時間が近づいてきました。練習をしている人もいます。

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しばらくボーっとしていたら演奏開始のアナウンスがありました。

アナウンスによると演奏中の撮影、録音、飲食、喫煙一切禁止!というお達しがありました。よって、演奏中の写真は一切ございません。

ちなみに、ちょくちょく周りを見回しましたがみんなこの約束を守っていました。やっぱ教養が高いです。

 

【開演】

開演してまずは今回演奏を行う関西フィルハーモニー管弦楽団が入場して席に着きました。総勢80人ぐらいです。

その後コンサートマスターっぽいヴァイオリンの方が単独で入ってきました。

関西フィルハーモニー管弦楽団は1970年に発足した楽団のようで、現在は関西を代表する楽団の一つとして文化・社会の貢献を目指し積極的に活動を続けているとのことです。

↓詳しくは下をクリック!

kansaiphil.jp

 

管弦楽団が少し音出しした後に今回の指揮者園田隆一郎氏が入場しました。入場時にはスポットライトが当てられ特別感があります。

園田隆一郎氏は東京藝術大学音楽部指揮科、同大学大学院を修了後、2006年にデビューしオペラの出演やオーケストラとの共演を重ね現在でも第一線でも活躍されている方ですね。パンフレットの表紙にでっかく写られていた方も園田さん御本人です。

たぶん、関西フィルハーモニー管弦楽団所属の指揮者ではないはずです。

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amati-tokyo.com

 

園田さんが指揮台に立ち挨拶を済ませた後いよいよ演奏開始となりました。

今回のコンサートは2部構成で第1部4曲と第2部4曲という内容です。この2部構成が普通なんでしょうか。初めてでよくわかりません。

まずは第1部からスタートしました。

 

 

【第1部】

團伊玖磨:祝典行進曲/新・祝典行進曲>

1曲目は團伊玖磨作曲の天皇皇后両陛下の成婚を祝された曲である祝典行進曲、皇太子、皇太子妃の成婚を祝された新・祝典行進曲が連続して演奏されました。

この曲は元々は吹奏楽用の曲らしいですが、オーケストラ用にアレンジされた曲らしく演奏されるのは稀で、しかも連続して演奏されるとなるともしかしたら初めてかも?と言うことでした。

違う楽団ですが曲演奏がYoutubeにあったので参考に転載します。

www.youtube.com

 

指揮者が指揮棒を振りかざして演奏開始した後に、コンサートホール中に広がるトランペットの甲高い響きと、その後に流れるヴァイオリンとフルートの心地よい旋律に本物のオーケストラを聴いているという実感を得ます。

一糸乱れずテンポよく演奏される行進曲に力強さと華やかさを感じながら園田さんと関西フィルハーモニー管弦楽団パねえ!と思いながら聞き入ってしまいました。

しかし、凄いアナログな音がします。お前はバカか!と言われそうですがオーディオばっかしている自分にははっきり言って衝撃でした。とてつもなく滑らかでくっきりとした音はつねに追い求めている音です。本物の音なんで当然そうなるんですが。

ただ、ハイエンドオーディオで聞く鮮烈さや音の厚みというものはそれほど感じなかったので、これがリアルな音だなと感じました。

ミュージシャン兼オーディオ評論家の和田さんが本当のジャズ演奏はとんでもない低音も異様な音の厚みも無い、それは本来不自然なことだと常々言っていましたがこれがそうなのかと感じました。まあ、それはそれで私は好きなんですけでね(オーディオ脳)。

あまりの心地よさに若干スヤスヤしかけましたが、優雅なオーケストラ演奏に華やかな気持ちで1曲目は終了しました。

 

曲が終わった後司会の女性が入場しました。

「皆さん明けましておめでとうございます。MBSアナウンサーの上田悦子です」

げえええええええええええ!えっちゃんやあああああああああああん!!! 

関西ではお馴染みの上田悦子さんが司会担当という幸運!上品な佇まいかつ癒されるその声に関西ではファン多数で、私も当然その一人です。最近はあまり見れていませんが、学生のころはちちんぷいぷい(関西ローカル番組)でえっちゃんをずっと見ていました。いまでも大ファンですぞー!

おーい!えっちゃーん!・・・遠すぎて良く見えねえ・・・(大粒の涙)。

生で見れて声も聞けるだけでもありがたいです。司会頑張ってね!

 

上田さんから指揮者の園田さんと楽団の紹介、祝典行進曲/新・祝典行進曲の演奏が大変めずらしいという話を伺い次の曲となりました。

次曲はソプラノソロ歌唱もあるということで楽しみです。

 

上田さん退場の際にドアが開いたのですが、その際に扉のヒンジの音かわかりませんがギギギィ・・・とコンサートホールにこだましました。普通の扉の音でさえ響き渡るコンサートホールの音響って凄いですね。とりあえず、ヒンジに油の方差していただきたいと思います

 

 

 <ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」”序曲””あの騎士のまなざしは”>

2曲目はドニゼッティ作曲、「ドン・パスクワーレ」より序曲あの騎士のまなざしはです。

オペラらしく、おじいさんが甥に結婚を勧めるが、想い人がいるために断るので懲らしめるために自分が結婚をすると仕掛けるストーリーのようです。

 

最初は歌唱はなく、オーケストラの演奏から始まりました。

貰った解説書通りチェロやホルンの独奏ではじまり、他の楽器と合わさっての艶と音場の広がりを感じさせる演奏が展開されます。

しばらく演奏は続き、"序曲"から"あの騎士のまなざしは"に移ります。

 

ここからソプラノ歌手の中村恵理さんが緑のドレス姿で登場しました。

中村さんは大阪音楽大学、同大学院を修了後、新国立劇場オペラ研修所を経て、2008年に英国コヴェントガーデン王立歌劇場にてデビューし、今日に至るまで数々の賞を受賞するなどご活躍を続けているとのことです。

 ↓詳しくは下をクリック!

amati-tokyo.com

 

中村さんがステージ中央に立ち歌唱を始めた所から今までの雰囲気が一変します。

プロのソプラノ歌手 中村さんによる歌唱はオーケストラホールから一気にオペラハウスに変貌させ、とんでもない高音と結婚相手の気持ちを豊かに表現しながら歌いきります。

生で初めてソプラノ歌手による歌唱をみましたが、マジで度肝を抜かれました。

冷静な感じでその場を見て、今も淡々とした文字で伝わりにくいですが、心の中は凄えええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!という気持ちで一杯でした。

 

まず、とんでもない歌唱がホールにこだまするかの如く発せられ、本当に女性ひとりの体から出ているとは思えない声量と高音、そして濁りの無い安定感のある音程で響き渡ります。

以前の大阪サウンドコレクションではTAD ME-1でオペラ再生したときに「ソプラノ歌手のあまりの高音再現にホテルフロアライト金属部分が共振してノイズが発生するという事態」に陥りましたが、オリックス劇場でもそれ以上の音が出たにもかかわらず当然そのようなものはありませんでした。ここがハートンホテルではなく良かったです。

そして、最も注目すべきはその表現力です。ただ歌を歌うだけではなく、喜怒哀楽を歌と体全体で伝えきるその姿勢が最も驚かされ、これは生でしか味わえないなと感じました。

日本語では無く歌詞がわからないのではっきり言って歌の意味はわからないのですが、中村さんの歌唱でなんとなくストリー性が掴めます。

途中の笑う所の表現と最後の歌いきったところが第一部のハイライトだったかなと思います。

 Youtubeに同じ歌があったので貼っておきます。

www.youtube.com

 

中村さんが歌いきり楽団の演奏もビシッと決まった瞬間から万雷の拍手と・・・

\ ブラボー!!! /

出たあああ!ブラボーでましたああああああ!!!!

これは誰でもブラボーおじさんになるでしょう。これはいいブラボーです。

 

曲が終わり再びえっちゃん登場になりましたが、「いやあ・・・凄かったですねえ・・・」とういう言葉からはじまったので、みんな同じ気持ちだったかと思います。

実際、この曲が終わった後会場がざわついていました。中村さんの圧倒的歌唱力にまなさん驚かれたのかと思いました。

中村さんは退場し、合唱団が入場してきました。

えっちゃんも退場しましたがそのときに扉の音は無くなっていました。油差し完了したのかな。

 

 

 ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」”序曲””行けわが思いよ、黄金の翼にのって”>

3曲目はヴェルディ作曲、ナブッコより序曲行けわが思いよ、黄金の翼にのってです。

ナブッコとは紀元前6世紀前半に新バビロニア王国で統治したネブカドネザル二世のことで、この曲は旧約聖書に書かれた「バビロン捕囚」に基づき制作されたようです。ブカドネザル二世って有名なんでしょうか。

曲演奏がYoutubeにあったので参考に転載します。

www.youtube.com

 

この曲は合唱があるということで、ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団がステージ最高尾に(たしか)女性16名、男性16名が立ちスタンバイしています。

ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団は大阪音楽大学ザ・カレッジオペラハウスの専属として1993年に組織されたプロの合唱団とのことです。数々のオペラ公演に出演しているようでザ・カレッジ・オペラハウスの数々受賞もしているようです。

ザ・カレッジ・オペラハウスというものがよくわかっていませんが、大学にオペラの文化があるのでしょうか。ともかく、ビシッと立っており微動だにしません。さすがプロです。

 ↓詳しくは下をクリック!

概要 | 大阪音楽大学について | 大阪音楽大学

 

まず"序曲"から演奏が開始されトロンボーンとチューバを中心に重厚感と優雅さが交互に展開され演奏されます。合唱団は微動だにせずその時を待ちます。

ヴァイオリンの響きとフルートの旋律も心地よく眠たくなってきます。合唱団は微動だにせずその時を待ちます。

音調が激しくなり躍動感が生まれ心踊る演奏に圧倒されます。合唱団は微動だにせずその時を待ちます。

・・・いい加減歌わせたれ(笑)!!!

 

いつから歌うんだよ(笑)!もう微動だにせず数分たってんぞ!序曲終了後から入場でも良かったんじゃ!?

いったいどうなってしまうんだと思いましたが無事序曲が終了。遂に合唱団の出番のようです。

"行けわが思いよ、黄金の翼にのって"の演奏が開始されました。それに合わせて合唱が開始されました。

女性と男性での合唱ですがバランスのとれた力強くも雄大な歌唱です。

男性より女性の方の声が印象的でしたがどちらも安定感がありまとまりのある声でした。

ただ、相変わらず日本語では無いので意味がよくわかりません。なんとなく雰囲気を楽しもう!

オーケストラ、合唱どちらも強く主張することなく綺麗に調和した曲が聞けました。

曲演奏がYoutubeにあったので参考に転載します。

www.youtube.com

 

演奏終了後上田アナが再び登場。

次は椿姫とのこと。なんか聴いたことあるかも。

 

 ヴェルディ:歌劇「椿姫」より”不思議だわ〜そはかの人か〜花から花へ”>

4曲目はヴェルディ作曲、「椿姫」より不思議だわ〜そはかの人か〜花から花へです。

椿姫はパリの高級娼婦が学生の求愛にとまどう様を描いた作品です。椿姫ってなんか聞いたことあるよね。

曲演奏がYoutubeにあったので参考に転載します。

www.youtube.com

 

演奏開始とともにソプラノ歌手の中村さんが赤いドレスに身を纏い登場します。ドレスチェンジするんだ。

優雅なオーケストラの演奏をバックに中村さんの歌声がまたしても響き渡ります。

先程の合唱はオーケストラと調和した音で楽しませてくれましたが、今回は完全にソプラノが主役で中村さんを中心んにオーケストラが支える形で展開します。

しかし、やっぱり圧倒的な歌唱ですね。歌も凄いですがやはる表現力が凄いです。何を言っているのかさっぱりわかりませんが、なんとなくストーリーがわかります。

中村さんの独壇場というような形ですが、しっかりオーケストラの演奏があって輝くというところが素晴らしいと思いました。

演目が終わり再び \ ブラボー!!! / の声。しかも今回は複数人のブラボーおじさんが出現していました。

 

演奏終了後、上田アナが登場しお年玉プレゼント抽選会が催されました。オーケストラコンサートでこんなことあんの!?

チケットの半券を指揮者の園田さんがワシのイーピン・・・!風の鷲掴みシステムで抽選していくスタイルです。

2等が指揮者・ソリストサイン入りパンフレット、3等が神戸船の旅チケット ✕2ということです。園田さん・・・俺に僥倖を頼む・・・!

責任重大だなーということで園田さんがワシのイーピン・・・!をしましたが結果は1階席と3階席のみ。2階席にはカスリもしねえ!しかも1階席は同じ列の近くの席が2連続。インチキ・・・!インチキ・・・!(ガチでやってます。)

 

えっちゃんより実は今言うのもなんだけどアンコール曲で指揮権がもらえる抽選もあるよ!とのこと。それ一番いいやん!これは後かららしいです。

 

ここで第1部は終わり、10分間の休憩となりました。

休憩中は振る舞い酒もあるよ!とのことでしたが長蛇の列でした。みんな酒好きなんだね。

 

 

【第2部】

シュトラウスⅡ世:「仮面舞踏会」によるカドリーユ>

5曲目はシュトラウスⅡ世作曲、仮面舞踏会」によるカドリーユです。

カドリーユは18世紀〜20世紀初頭に欧米で流行し、男女4人のカップルで踊られるダンスとのことです。それを1800年台にロシア皇族の求めでつくられたようです。

曲演奏がYoutubeにあったので参考に転載します。

www.youtube.com

 

1曲目以来のオーケストラ単体演奏です。

出だしからヴァイオリンを中心としたテンポの早い華やかな曲ですね。

ダンスを目的とした曲とのことですが相当早いステップが必要ですよこれ。男はシャシャシャ!としながら女性はクルクルしているに違いありません。完全に妄想ですけど。

中盤からはテンポも緩やかになり優雅な曲調になります。きっと踊りながらイチャイチャするパートです。なんて不謹慎なのかしら。妄想ですけど。

最初にオーケストラの音に厚みが思ったより少ないと言いましたが前言撤回で自然な厚みのある演奏で非常に聴いていいて優しい音楽です。やっぱアナログ感が半端ないです。当然なんですけど。

 

渾身の演奏も終わり合唱団が再びスタンバイします。

えっちゃんが次はお馴染みの美しく青きドナウですとのアナウンスがありました。みなさん一度は聴いたことがあるのではないでしょうかとのことで、確かになんか聞いたことある題名だなと思いましたが、名前がカッコいいというほうが強かったです。不思議の海のナディア的な。

 

 

シュトラウスⅡ世:美しく青きドナウ

6曲目はシュトラウスⅡ世作曲、美しく青きドナウです。

パンフレット解説書でも世界一有名なワルツと断言されています。俺知らなかったらどうしよう・・・。

オーストリアでは第二の国歌という扱いを受けているらしい曲です。本家ウィーン・ニューイヤー・コンサートでは必ずアンコール演奏されるそうです。

曲演奏がYoutubeにあったので参考に転載します。

www.youtube.com

 

 演奏開始し一聴して”あの曲”というのがわかります。CMで、テレビ番組で必ず聞いたことがあるあの曲です。

管楽器と弦楽器が織りなすこの音楽は確かに誰でも聞いた事があり、説明不要の定番曲ですね。

ただ、これがオーケストラ生演奏と合唱が合わさったらどうなるか。

コンサートホールに広がる虹色のような音色に風を感じるような爽やかな音楽。なんか俄然ニューイヤーを迎えたな!と思えてきます。俺、ウィーンのニューイヤー・コンサートまともに見たこと無いけど。

演奏もとても素晴らしいんですが、合唱が加わることによって華やかさと聞いたときの高揚感がプラスされ楽器演奏だけとはまた違った楽しみ方ができると思いました。

 

演奏が終了しえっちゃん登場。次はファウストという曲でソプラノらしい。やったぜ!

 

 

グノー:歌劇「ファウスト」より"宝石の歌">

7曲目はグノー作曲、歌劇「ファウストより宝石の歌です。

老学者ファウストが悪魔と契約して若返り若い娘と恋をする物語ですが、その娘が彼が置いていった宝石を見て女に目覚めていくものとのことです。ファウストあんま関係無くね?

曲演奏がYoutubeにあったので参考に転載します。

www.youtube.com

 

演奏開始とともに再びソプラノ歌手の中村さんがピンクのドレスを身に纏い登場します。やっぱドレスチェンジするんだ。何枚あるんだろう。

この宝石の歌でも中村さんの歌声というかもう中村節ともいうべき表現力と突き抜けるような高音の歌唱が披露されます。オーケストラも相変わらずソプラノを支えきります。

もはやデジャブ感すらある演奏になりますがそれだけ完成度が高いということでしょう。私は感じ取る力はありませんが、きっとミスというものが無い正確無比な演奏と歌唱が繰り広げられていると思います。

中村さんはこれで最後ということで少し名残惜しいですが素晴らしいステージでした。

演目が終わり大きな拍手と共に \ ブラボー!!! / の嵐。私も心のなかでブラボー!と叫ばせていただきました。

 

演奏が終了し上田アナ登場。早いもので次が最後の曲とのことです。曲名は威風堂々とのことでした。なんか聞いたことある名前です。やっぱオーケストラの曲って名前かっこいいね。

合唱もあるとのことで、合唱団もスタンバイします。

また、1曲目以来にトランペットの人たちが戻ってきました。

 

エルガー:「威風堂々」>

8曲目はエルガー作曲、「威風堂々」です。

威風堂々は行進曲でイギリス第一の愛国歌とのことです。6曲構成ですが1番が飛び抜けて有名とのことで、おそらく1番が演奏されています。

曲演奏がYoutubeにあったので参考に転載します。

www.youtube.com

 

曲開始後俺たちの出番だぜ!といわんばかりにトランペットが鳴り響き、金管木管楽器とシンバルを主体としたこれぞ行進曲という演奏が開始されます。この曲も誰もが聞いたことがある曲ですね。

序盤は行進曲らしい勢いのある演奏が展開されますが、中盤から優雅で滑らかな演奏に切り替わります。

そこから合唱と合わさっての演奏となりますが、これが満場一致で第2部のハイライトと思える圧倒的パフォーマンスを見せていただきました。

演奏と合唱のバランスのよさはそのままに、お互いが融合しての素晴らしいサウンドが広がります。終始安定した演奏に一人一人が魂を込めた合唱が聴衆の心に響いてきます。

正直、泣きそうになるぐらいの素晴らしい演奏と思いました。最後を飾る素晴らしい演奏でした。

曲の終わりには文字通りの万雷の拍手とブラボーが響き渡り、しばらく止むことはありませんでした。

 

 

【アンコール】

威風堂々演奏後万雷の拍手のまま指揮者の園田さんが退場し、しばらくしてから再び入場します。あっ、これ前N響で見た指揮者が出たり入ったり繰り返すやつか!?と思いましたが1回で終わりました。ホッとした。

 

その後えっちゃんが登場して、先程いっていたアンコール第一曲目「ラデツキー行進曲」を指揮できる権利を争う抽選会が開かれました。このために園田さんがサインした指揮棒もプレゼントされるとのこと。

再び園田さんがワシのイーピン・・・!形式で半券を抽選します。神よ・・・!そう思いながら抽選を見守りましたが、園田さん「えー、1階席の・・」、USAMARU「グニャ〜!!」。

ちきしょー!こんな経験めったにできないのにー!まあ、1/2400だし無理か。当選したのは中学生ぐらいの男の子でした。良かったね!(涙)

 

男の子の指揮で演奏開始されたラデツキー行進曲ですが、これが堂々たる指揮っぷりで観客を沸かせます。次第に観客による手拍子を行うようなりました。

一番の注目ポイントは男の子が指揮の速度をかなり遅くしたのですが、それに併せて管弦楽団の演奏もシンクロ率120%で同期して遅くなり、完全に指揮に併せた演奏をしているのがわかります。

園田さんも男の子の指揮も堂々としてよかったが、全て合わせる楽団も凄かったと言っていたくらいの演奏をしていました。プロはやっぱ凄い。

ラデツキー行進曲参考動画

www.youtube.com

 

アンコール2曲目で最後の曲は曲名わかりません。すいません(土下座)。

中村さんが再登場して短いながらも最後のソプラノを披露してくれました。

 

そして演奏終了後、園田さん、中村さん、管弦楽団が挨拶し、上田アナも呼ばれて大きな拍手と共に大団円となりました。

演奏者同士が握手をしてお互いに称え合っているのが印象的でした。

 

これでコンサート自体はおしまいです。

ニューイヤーコンサートというかオーケストラのコンサートに初めて行きましたが大満足という結果になりました。来年も同様のコンサートがあれば是非行きたいと思いましたね。

なによりオーケストラの生演奏のダイナミックさ、ソプラノの凄さ、合唱の響き等が生で聞けとてもいい経験ができたと思います。

正直5000円で聴いたのが申し訳無いぐらいで、10000円以上の価値があるのではと感じました。

関西フィルハーモニー管弦楽団が営利目的が強く無いということでコストダウンでき、市民でも見れるようにしているのかなと思っていますが、椅子代ぐらいの値上げは別にいいかなと思います。演奏者の人をちゃんとした椅子に座らせてあげて!単純に数の問題かもしれないけど。

 

みなさんオーケストラコンサートに普段行っているかわかりませんが、行ったことがない人も節目で一度行って見ることをおすすめします。

非常に楽しい時間を過ごせる上に、いろんな発見もできて有意義な経験になるかと思います。

 

ニューイヤーコンサート演奏者、関係者の方々貴重な時間を作って頂きありがとうございました。