うさぎ部屋でもイイ音で聴きたいんじゃ!

苦情にビクつきつつマンション賃貸8畳間よりオーディオ・ビジュアルを楽しんでいくブログです。

J-POP暗黒時代は終わった

こんにちはUSAMARUです。

いやー、春ですね。

私の住む大阪も気温が上がってきて散歩日和が続いています。

大阪の散歩名所である大阪城公園に繰り出してみましたが冬を乗り越え春を迎えていました。

良いのか悪いのか分かりませんが人手も多く、皆さん春を満喫しておりました。

f:id:USAMARU:20210328121112j:plain

f:id:USAMARU:20210328121133j:plain

f:id:USAMARU:20210328121153j:plain

f:id:USAMARU:20210328121215j:plain

 

季節以外には音楽の世界でもJ-POPが冬の時代から春を迎えたのではと近年強く感じています。

こちらは寒い寒い冬(><)というより仄暗い暗黒時代というべきものでしたが。

そんな冬の時代から春を迎えたJ-POPシーンを完全なる個人的見解で書いてみたいと思います。色々間違ってると思うし、いろんな媒体で語られていることかもしれないけど、個人の気持ちなので許して・・・(嘆願)

 

まずどこまでJ-POPひいては邦楽かという線引きはあるかと思いますが、歌唱のある日本人アーティストのPOPSやROCKシーンを含め考えてみます。ラップとかアングラ、民族音楽系はわからんので含めません。すいません。

その基準で考えると2008年〜2017年ぐらいまで記憶が飛んでいるのではと思えるほど夢中になれるアーティストが個人的には出なかったと感じています。正直今見るとなぜ全然聞かなかったんだという人はかなりいますが。

仕事もかなり忙しくてチェックする時間も無いというのもありましたが、当時はAKB系とEXILE系、ジャニーズ系の全盛期で、はっきり言ってそれ以外のアーティストは人権がなかったのではと感じるほどです。

そんな音楽ばかりで一般層は絶望感と音楽への興味を失っていき、コア層は好きなアーティストを探し求めて潜り、細分化が進んでいったと思います。

上記の3系統の膨大なファンは音楽というよりアーティストを追いかけ、音楽好きは地下へ潜る暗黒時代の到来です。

海外でのPOPシーンではスターと呼べるアーティストが定期的に出現していたのでこの現象は日本だけかと思います。悲しい(><)

 

死んだ魚の目で旧来の音楽や一握りの有望アーティストの音楽を楽しんでいた中、私に一筋の光を差し込んでくれたのがSuchmosでした。

Suchmosは2013年結成の6人組ロックバンドで、ニューウェーブのロックとして当初から注目されていましたが2017年の「STAY TUNE」で世間の人気に火がついたと思います。

www.youtube.com

正直いうとSTAY TUNEの時点ではフーンって感じでしたが、その後発表された「808」で骨太感と新機軸の音楽性で速攻ダウンロードしました。

www.youtube.com

その後発売されたアルバム「THE ASHTRAY」も久々にCDを発売日に買った記憶があります。ジャケットも洒落てるね。

f:id:USAMARU:20210328175231j:plain

そして一番うれしかったことは2018年ワールドカップのNHK放送テーマ局にSuchmosの「VOLT-AGE」が選ばれたことでね。これ、大ごとですぜ。

2010年はSuperfly、2014年は椎名林檎と安定感抜群で私も大、大、大好きなアーティストなので文句は無いんですが、正直安パイ感がありますよね。58歳でのGHCヘビー級チャンピオンであり、稀代の天才レスラー武藤敬司がNOAH入団会見時に次期挑戦者 清宮に言い放った「安パイだよね」ばりの安パイです。まあ、こっちに関しては清宮もめちゃくちゃ強いので全く安パイでは無いんですが。ちなみに試合は武藤が勝ち防衛しています。

そんな情勢の中、どうせ今回はジャニーズとかEXILEとかなんでしょう?(睨みつけ)となかば投げやりななかの、当時人気急上昇中ではあったが実績とか世間の認知度がそこまで無かったSuchmosが選ばれたのは新たな時代の幕開けを感じさせてくれました。まあ、NHKの中継で見たライブの方はお察しだったんですが。ハートビー♪

Suchmosは現在修行という名目で活動休止に入っています。King Gnuとかに食われてしまった感は正直ありますが、パワーアップしてまた復活してくれぃ!

 

Suchmosの躍進もあったんですが、その後は突然変異的というか爆発的に有能なアーティストが活躍し始めたと思います。Suchmosが霞むほどに。

要因としてはAKB、EXILE、ジャニーズ系の衰退が一番大きいとは思います。人気メンバー脱退とグループ解散が続いていたらアーティストを追っていた人たちも離れますよね。ただ、30歳ぐらいまでのアーティストの才能爆発、ひいては25歳以下の最新鋭の感性が新しい道を切り開いたと感じました。

特にYoutubeの発展をうまく活用し、現在のSNS系サービスや各種ストリーミングにうまく対応できた人が才能をうまく表現できて今日の活躍につながっていると思います。数年前までは見る機会すら無かったアーティストが星の数ほどいたと思うので時代がアーティストに追いついてきたとも思います。

 

その最大の旗手が言わずもがなの米津玄師ですね。何この人。だれがニコニコ動画の歌い手が国民的な歌手になると予想できたか。当時のファンもここまで予測できた人はいないと思います。

正確な年数はわかりませんが、2010年付近ぐらいから歌い手とか、ボーカロイド制作の人たちが動画から飛び出しアーティストして活動していたかと思います。

そのときは一般的な音楽ファンは相手にしていなかったと思います。私もはっきり言ってまったく興味はありませんでした。特にボーカロイドとかは人工的な音色が苦手で今でも手が伸びません。

それを突破したのが米津玄師でPOPS界の王になりかけています。しかも、ボーカロイドPで売れて、歌い手で売れて、日本のPOPシーンで頂点に立つとかヤバすぎでしょ。

私もLemonから入ったクチですげど普通にCD買っちゃいましたよ。ミーハーっす!

www.youtube.com

その後、ベストアルバム級の作品である「STRAY SHEEP」も発売して、このCD恐慌時代にフィジカルで150万枚売り上げるというおかしな事も達成し、音源の音質も抜群とまだその勢いは衰える気配はありません。

f:id:USAMARU:20210328175254j:plain

 

そして、もうひとり突破口として絶大な印象を持ったアーティストがあいみょんですね。

「君はロックを聴かない」で上がった来て、「マリーゴールド」で人気爆発した感じのあるあいみょんですが、音楽性でここまでの人気を得たと言うのが非常に意味ふぁあると思います。

www.youtube.com

男性シンガーもそうなんですが、女性シンガーって容姿に注目されがちで音楽性への関心というのが低かった時代に、音楽性でトップへ駆け上がったシンガーソングライターとして名を残すレベルの偉業を成したと思います。

あいみょんも魅力的な方ですがアイドル性は皆無と感じ、自分のしたいことをしている感が強くそこに共感が集まったのかと感じます。

そんな実力派シンガーの新人が近年絶大な人気を博した記憶が無かったので大きな時代の変化を感じました。

 

そしてなんといってもKing Gnuの出現で完全に令和のJ-POP時代が幕開けしていったと思います。

みなさんご存知というレベルですが、King Gnuは2017年の4人組Rockバンドで現在のRockシーンの中心的存在と化しています。

特にギター及び楽曲制作を手掛ける常田大希の才能が抜きん出ている影響で、本人の音楽性と先鋭性を追求したソロプロジェクトMillennium Paradeでも活躍中です。

このバンドは「白日」で人気を不動にしたといってもいいとは思います。こんなチンピラみたいな連中からとんでもない音楽が飛び出してくるなんて誰が予測できるのか。ボーカルの井口とかウシジマくんやん。こんな高音出せるウシジマくんいる!?

www.youtube.com

白日だけクローズアップされている感はありますが「あなたは蜃気楼」、「Vinyl」、「Slumberland」、「Flash!!!」、「Slumberland」、「飛空艇」、「Teenager Forever」など曲に加えMVでも圧倒される楽曲も多数あり、本物と言わずにはいらればいバンドと言えるかと思います。

特にアルバム「CEREMONY」では白日を含めた多数の人気曲が多数収められており、準ベストアルバムと呼んでもいいのではとは思います。もうちょっと音質が良かったらなおGOODなんだけど(小声)

f:id:USAMARU:20210328175328j:plain

Suchmosにトドメを刺しつつトップに昇り、Offcial 髭男dismと鍔迫り合いをしながら自分たちの世界を発信して新たな領域を展開中で、俺たちがオンリーワンじゃ!といわんばかりの躍進ぶりは時代を創り出したアーティストとして私の中で認識されています。

 

他にはヨルシカ、YOASOBI、ずっと真夜中でいいのに。などボーカロイドをベースとして出現したアーティストやAdo、Vaundyなど若者に絶大な人気の新鋭のアーティストなど書ききれないぐらい最近マジでボコボコでてきています。

いくら書いても足りなくなりので今回はやめときますが、暗黒時代を完全に終わらせたたと思う男がいます。

 

ドラクエⅢでいうとひかりのたまと言える男、藤井風です。この声質と音楽性、ヤバすぎでしょ。一周回って引くわマジで。

R&Bで言えば宇多田ヒカル以来の才能という意見もありましたが、まったく同意。マスターピースが揃った感ありありですわ。

藤井風は24歳で岡山の地方から上京し2020年にレコード発売した新人ですが、中学生時代からピアノ演奏とカバーでYoutubeに投稿し続け、Jazzと歌謡曲のエッセンスをブレンドした音楽性を武器にデビューします。

デビュー曲は「何なんw」です。そのふざけたタイトル、何なんw

www.youtube.com

いやふざけんてんのかと、コミックソングかと思い当初は聞いていませんでしたが、藤井風の名前が世間的にやたらでてくるのでしょうがねえな〜と思い聞いてみましたがぶっ飛ばされましたね。

曲自体のエッセンスも素晴らしいの一言ですが、驚くべきはその声です。私のなかで理想的な声質でこの声で生まれたかったと思わされた初めての経験で衝撃的でした。

当時はあまり知らなかったので年齢を調べてみると23歳、しかも作詞作曲も自分で行っているという事実。彗星の如く現れたと言わずしてなんと言おうかという逸材に震えました。

 

いや待てよ、これは一発屋の可能性もあるぞ。心は鷲掴みにされているが油断はするなと意味がわからない感情で次のリリース曲である「もうええわ」を聞きました。

www.youtube.com

いやー、本物っすね。疑うのはもうええわ。MVは前回に引き続き正直意味がわからんが藤井風が本物というのはわかった。しかし、この声でこの男前具合は反則やろ。

 

そして次のリリース曲「優しさ」ですが、殺られました。優しさに殺られる前にこっちが音楽性で殺られてるんですが・・・。

これは安泰ですわ。ひかりのたまを入手してゾーマ討伐に行けるレベルでJ-POPは安泰しました。J-POP暗黒時代 is OVER!

www.youtube.com

リリースした曲に数曲加えたアルバム「HELP EVER HURT NEVER」もリリースされていますが、捨て曲無しの名盤決定。POPSが好きな人はもちろん、Jazzや歌謡曲が好きな人も是非聞いて欲しいと思います。CDショップ大賞2021でも大賞<青>(事実上の準大賞)を受賞していました。おめでとうございます。

f:id:USAMARU:20210328175351j:plain

最近の新曲である「青春病」や「旅路」ではシルキーボイス路線で、私が好んだハスキーボイス系とは違いむむむ・・・と感じるところはありますが、令和J-POPシーンの中心人物になるのではと思っているので頑張って頂きたい・・・。

シンプルに言うともっと売れてほしい。実力とポテンシャルに対して人気がまだまだ低いのではと感じています。こんなものじゃないはず。

 

とまあ、藤井風の提灯記事みたいになってしまいましたが、個人的に今もっとも聞いているのはGEZANです。バンド自体は古株となりますが音楽性は最新鋭です。

特にこの「狂(KLUE)」という最新アルバムが麻薬の如き音楽性で紡ぎ出されています。

f:id:USAMARU:20210328175450j:plain

 

これはコンセプトアルバムに近く、ピンク・フロイドの狂気(Dark side of the moon)のような曲間の繋がりを持たせたまま100BPM(一部200BPM)で進行していきます。

内容としては聞き手への警告から始まり、CITY POPの否定、政治の拒絶、革命へのいざない、人種差別への言及、近未来での提言、日常の喜び、東京への渇望など複雑な要素を呪術的とも言える音楽性で心理的に訴えかけてきます。内容的にAKIRA感はありますが、GEZANの中心人物であるマヒトゥ・ザ・ピーポーはAKIRAの世界はありえないとインタビューで否定していたので、現代社会からの延長上で考えられた世界のようです。

まったく万人受けする内容では無いですが、現在の世界的情勢を暗示していたかのうような内容に心が揺さぶられるのでぜひ聞いてみてください。

リードトラックは「東京」で単独で聞いても非常にいい曲ですが、1曲目からずっと聞いていくことをオススメいたします。アルバムの簡易版とも言える収録音源があるのでそちらもチェックすればアルバムの片鱗が掴めるかと思います。

www.youtube.com

www.youtube.com

 

私の中でのJ-POP暗黒時代終焉を大筋でなぞってきましたが本当に代表的なところで、現在進行系でボコボコとすごい人たちが出てきています。正直チェックしきれない。

そんななかでも最近のアーティストでいいなと思った曲を紹介して終わりにさせていただきます。メジャー所も多いですがご容赦ください。それではまた。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com