【本物?オカルト?】3P→2P変換アダプターで音質は変わるのかい!? (Assistance Design製SGHG-3.2PD)
こんにちはUSAMARUです。
先日TITANという電源コンディショナーを導入したのですが、コンセントに接続する際に3P→2Pに変換する必要があるので変換アダプターも併せて購入しました。
3P→2P変換アダプターはコンセントピンを3ピンから2ピンに変換するための機器で、私が住んでいる賃貸のように2Pコンセントしか設置されていないオーディオファンにはお馴染みの存在で必要悪かと思います。
ハイレベルのオーディオ機器になると外付けアースが設置されているケースが多くなり電源ケーブルも3Pとなっていますが、部屋のコンセントに接続するために接点が増えて音質が劣化すると言われる3P→2P変換アダプターを設置することは本当は行いたくない。
ただ、3Pのままだと当然電源が供給されないので妥協して3P→2P変換アダプターをしかめっ面でカマすしかないわけですね。
この3P→2P変換アダプターは思った以上にストレスで、何万、何十万とかけた機器や電源ケーブルが数百円の汎用変換アダプターを介するわけですから変換アダプターもオーディオグレードにしたいというのが人情・・・もといオーディオマニアのSAGAというもの。
私もTITANにふさわしいとまでもいかなくても、精神的に満足できる3P→2P変換アダプターは無いのものか?とネットで探しましたが・・・あんまり無い。
Joshinウェブで1500円ぐらいのものがネット上であったので日本橋の店舗で買おうとフラフラし、意外にもそれを上回る3P→2P変換アダプターを発見しました。
それがAssistance Design製SGHG-3.2PDという3P→2P→変換アダプターで、お値段は4500円+税の約5000円です。
制振剤(SGVF−60)を充填したオーディオグレードのものですよーという触れ込みで、よっしゃ!これ買ったろう!とまんまと釣られて買ったのが前回までの報告です。
結果的にTITANには満足したんですが、この3P→2P変換アダプターはどれだけ音質に影響を与えているのかという興味がふつふつと湧いてきました。
他の変換アダプターにしたらどの程度音は変わるのかという疑問で、もしかしたら安物でも変わらないんじゃないの?という気持ちもあります。
Assistance Design製3.2PDが従来の変換アダプターと何が違うのか詳しく知るために同封されていた説明文を読み解きます。
今までなかった音質を考えたアダプター
3P→2P変換アダプター
Sound Glacer
□SGHG-3.2GEX
□SGHG-3.2PD
Assistance Design
たしかに今までなかったですよね。この商品がいつ発売されたかわからないので、昔からあった可能性もあります。
ともあれ、3P→2P変換アダプターというオーディオでも秘境に分類される機器に挑戦していただいたのは非常に有り難いところです。
ちなみにAssistance Designは電源関連機器でおなじみの中村製作所が電源アクセサリー用に立ち上げたブランドのようですね。知らなかった・・・。
このサウンドグレィサーは今までなかった音質を考えた3P→2Pへの変換アダプターです。マニアの間では否定的な変換アダプターですが、オーディオ環境は十人十色です。
使わなければならない環境にある人たちへの吉報です。 現状をより高音質への第一歩はここから!
・・・「吉報」という単語がでている所で経験上オカルト臭3.7倍増しなんですが、変換アダプターの必要悪性とオーディオ環境への理解が文中でわかり、その対策に有効である旨が訴えられています。とりあえずは信じましょう。
あと、サウンドグレィサーって何?アクセサリーのことを指してるんでしょうか。「いや、このサウンドグレィサーがさぁ・・・」とか標準語で会話したいんですが。かっこいいんで。誰もわからない可能性が高いので、知ったかぶりでバンバン使っていきたいと思います。
ブレードは金メッキとパラジェムを用意しました。音質の好みで選択してください。
筐体には当社独自の制振材(SGVF-60)を充填して、抜群の制振効果を発揮します。
まさに、ハイグレードなアダプター。電源のノイズ対策ににも!
3.2GEX 3500円
3.2PD 4500円
ブレードはコンセントに差し込む金属部分のことと思いますが、金メッキとパラジェム が用意されているようで、私の3.2PDはパラジェムのようです。
話は逸れますが、このメッキ系のくだりに関して私はまったく興味が無いというのが本心で、無メッキとか金メッキとかロジウムメッキとか好みによる派閥争いは鼻くそほじくりながら見ている状況です。よって、現状はなんでもいいです。
制振材(SGVF-60)はこの会社独自のものらしくこの製品の核と思われます。ネットで調べましたが、当社製品で制振塗料Sound Glacer SGVF-60というものがヒットします。
Sound Glacer・・・サウンドグレィサー・・・なるほど、サウンドグレィサーって制振塗料のことだったんだ。ま、知ってたけどね(泳ぎ目)。ところで、このサウンドグレィサーなんだけどさぁ・・・
この制振材で抜群の制振効果を発揮し音質改善につながるということでしょうか。電源のノイズ対策にも!と書かれていますが、そのへんにも効果がある?うーむ、アヤシイ・・・。
資料では大体以上なんですが、変換アダプター筐体から分かる情報として、Panasonic製WH2891をベースにしているということです。筐体にはっきり表示されていて、隠そうともしていません。
比較しやすいということで、今回はベースとなるWH2891とどの程度音質が変わるのか確認してみたいと思います。
今後使うか不明ですが、500円ぐらいなのでお財布にも優しいWH2891を追加発注。興味と疑問を解消できるならこの投資はありでしょう。
比較してみるとAssistance Designステッカーが貼ってあるのとブレードの色が違う以外はまったく同じに見えます。
左がWH2891で右がSGHG-3.2PDです。
変換アダプターのアース端子には導通防止でテープを貼っておきます。過去にやらかしているんで、何も処理がされていないときは必須としています。
試聴は下記の環境です。
CDプレーヤー marantz製 SA-10(電源ケーブル:オーディオみじんこ製大蛇Jr.)
プリアンプ marantz製 SC-7S1(電源ケーブル:オーディオみじんこ製大蛇GR)
パワーアンプ marantz製 MA-9S1 ペア(電源ケーブル:オーディオみじんこ製大蛇GR)
スピーカー Aerial Acoustics製 MODEL7 ペア
CDプレーヤー・プリアンプ用 ホンダ製LiB-AID E500 for Music
パワーアンプ用電源コンディショナー IsoTek製EVO3 TITAN
※他のケーブル類はプロケーブルかZONOTONEの安物です。
確認方法としては電源コンディショナーTITANの給電側コネクタに取り付ける3P→2P変換アダプターをPanasonic製WH2891とAssistance Design製SGHG-3.2PDでそれぞれ繋ぎ変えて比較試聴します。
※Panasonic製WH2891取り付け
※Assistance Design製SGHG-3.2PD取り付け
試聴した曲は米津玄師さんのアルバム「STRAY SHEEP」より「カムパネルラ」です。
それでは一気に聴いて比較試聴します。
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SA-10 CD再生バランス出力
PCM 44.1kHz/16bitで比較試聴中。。。。
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まず結論から述べます。3P→2P変換アダプターでの音質差はありま〜す!昔流行ったノリで言ってますが本当にあったと感じました。
今回のオカルト検証もかなり懐疑的で期待はしていなかったのですが、イントロから違いが分かるレベルで変化しました。
まず、WH2891接続で聴いてみてフーンと思いながらSGHG-3.2PDへ接続し聴いてみると、出だしのイントロから情報量と音の広がりが明らかに違う。
これマジ?プラシーボかな?と感じているうちにボーカルに入りましたが、米津さんの声が明らかに開放的かつ輪郭がみえるようになったイメージとなり、ベールが一枚剥がれたような印象を受けます。全体的に中、高音域がの改善効果が高いと感じ音の分解能が向上傾向です。
というかこれ、今まで聴いてたときの音じゃね?と今更SGHG-3.2PDから受けていた恩恵を感じ、風邪が治った時に感じる健康の大切さみたいな思いをしました。
これはなに、やっぱサウンドグレィサーの力ってやつ!?やっぱグレィサーだったか〜。制振塗料・・・あっ、サウンドグゥゥゥゥレィサーァァァァ↑にかかればこんなもんよ。まあ、価格が10倍差あるからね、当然よ。5000円と500円の差だけど。
音質差的に10倍の差は無いというのは間違いないけれど音質向上効果があるのはわかるし、結構な人が感じる事ができると思いましたぞ!
打ち込みと男性ボーカルの楽曲には一定の効果を感じ取れたので、アコーステックで女性ボーカルの楽曲をAQUAPLUSのSACDアルバム「Pure」より「キミガタメ」を聴いてみました。
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SA-10 CD再生バランス出力
DSD 2.8MHz/1bitで比較試聴中。。。。
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こちらも音の変化を感じることができ、WH2891のときはなんだか男らしい歌声だな(歌っているのは女性)と思ってしまいましたが、SGHG-3.2PDにすると全体的に音がほぐれ女性らしいしなやかさと艶が感じられる歌声となりさらに魅力的になりました。
バイオリンをはじめとするリズム隊の音も刺激成分が減り、中・高音域を中心に音の鮮度と滑らかさが向上した印象で音がスッと耳に入ってきて聴きやすくなりました。
先程ほどの大きな効果は感じとれませんでしたが、改善効果としては間違いなくあるとは思います。
パワーアンプ側の電源コンディショナーTITANで検証してきましたが上流側ではどうなるか確認してみます。
最上流となるのはCDプレーヤーSA-10でLiB-AID E500 for Musicに直挿しています。LiB-AID E500 for Musicは3Pのボータブル電源なので3P→2P変換が不要なのですが、検証として変換アダプターを噛ましてみます。
よって、3P→2P変換アダプター無しの直差し、WH2891を介するとき、SGHG-3.2PDを介するときの3条件での確認を行い、先程の変換アダプター毎の違いの他に変換アダプター自体の有り無しでの変化も確認できるはずです。
TITANには付属の変換アダプターを接続しています。
※SA−10電源ケーブル直挿し
※Panasonic製WH2891取り付け
※Assistance Design製SGHG-3.2PD取り付け
試聴曲は先程変化を結構感じ取れた米津玄師さんの「カムパネルラ」で確認します。
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SA-10 CD再生バランス出力
PCM 44.1kHz/16bitで比較試聴中。。。。
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3パターンの試聴をおこなった結果としては下記で結論付けました。
良 変換アダプターなし>>SGHG-3.2PD>>>WH2891 悪
まずわかったのは変換アダプターは悪であるというところでした。音質的にはやはり悪者です。
SGHG-3.2PDの謳い文句に「電源のノイズ対策ににも!」とあったのでワンチャン音質アップあるか?と思っていましたが、まったくそれはありませんでした。
直挿しから変換アダプターを介した時から明らかな低音のスポイルを感じ、リアリティーと空気感の減少が顕著になります。先程のTITAN側で3P→2P変換アダプター確認で低音側の影響をあまり感じなかったのは既に低音成分が劣化した後で復元不可だったのではと推測しています。
そんなわけで、パワーアンプ側の3P→2P変換アダプターを取り付けた時点で低音の劣化が避けられないのでは?という状況がわかりました。3P→2P変換アダプターとかマジでいらん(直球)。サウンドグレィサーとかどうでもいい(ド直球)
うーん、悲しいぞよ〜、はは・・・ってコラー!ふざけんな3P→2P変換アダプター!
俺の低音を返せ!(憤怒)いや、返してください!お願いしますから!(嘆願)
嫌な事知っちゃったなぁ・・・。せっかくTITAN手に入れて、オーディオグレードの3P→2P変換コネクタ入手して何とか行けると思ったのに・・・。やっぱさらに上があるなんて分かっちゃいたけど酷すぎる・・・しかもこればっかりはどうしようもないじゃん(泣)
3P→2P変換アダプターを通しての音質変化でいうと、やはりSGHG-3.2PDのほうが優秀でWH2891より明らかな情報量、分解能の向上がみられ空気感と音の深みには歴然たる差を感じました。
今回のケースでは無理やり3P→2P変換アダプターを介して検証しましたが、上流側に変換アダプターを設置されている方はSGHG-3.2PDへのアップグレードも視野にいれる事をオススメします。
って、オススメしてる場合じゃないんだけど。俺のパワーアンプ側の3P→2P変換アダプター問題どうするのよ。これないと音聞けないじゃん。けど音はたぶん劣化してんじゃん。でもどうしようもないじゃん。賃貸で改造できないんだし・・・
こうなったら全て忘れる作戦でいきます。直挿しと変換アダプターの検証など無かった(自己暗示)
ハイっ!というわけで3P→2P変換アダプターでの音質は変わるのか!?という確認を行ってきたわけですけど、私個人としては3P→2P変換アダプターでの音質変化はあるという風に感じました。
クソ耳のオーディオゾンビの意見なんで一般的には無い可能性もありますが、参考としていただければ幸いであります。
まあ、3P→2P変換アダプターが無かったらどうなるかなぁ〜とか思ったりもしますけで、多分関係無いと思う(震え声)のでそのあたりはみなさんの中で確認いただければと思います。
今回はこんなところです。