うさぎ部屋でもイイ音で聴きたいんじゃ!

苦情にビクつきつつマンション賃貸8畳間よりオーディオ・ビジュアルを楽しんでいくブログです。

SA-10をそこそこ使ってわかった事 (SACDプレーヤー Marantz製SA-10)

こんにちはUSAMARUです

 

SACDプレーヤーのMarantz製SA-10を購入後から使用してきていました。購入したのは2018年です。SA-10の発売日は2016年なので今年で5年になりそうです。

国内では珍しいディスクリートDAC搭載で約60万円(購入は約45万円)ということで購入しました。

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SA-10の鳴らし込みと各種オカルトアクセサリーの追加、電源環境の改善、アンプ・スピーカー類のセッティング見直しなどでどんどん音が良くなり、未だ能力を全て出しきれていないと思います。

まだ中途半端な状態ではありますが、2年半ぐらい使用してきて良いこと悪いことなどわかった事、感じた事を率直に言っていきたく思います。何かしらの情報として踏み台・・・もとい役立てていただければと思います。

あと、SA−10を使用中の同士の方がこれを見ていれば、この哀れな子羊に何か改善等教えていただければ幸いです。ちなみに、お金はまったく持っていません(虚無)

"苦楽を共にしたSA-10。苦しいのは大体が使用者のせい。"

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○サンプリングレートが変わる際などのカチカチ音がうるさい

あえて悪い所からですが、サンプリングレートが変わる際などの「カチン」という音がマジでうるさいです。リレー音といえばわかるでしょうか、機械的な音です。

まずこの音はCD再生時と停止時になる鳴りますがそこは正直問題とはなりません。問題はUSB-DAC機能などを利用した外部入力再生時です。

私の場合ですと[トランスポート : Macbook Pro] + [DAC : SA-10]の組み合わせでPCオーディオを試みました。USB-DACによる音源再生能力や音質的には良かったのですが、長時間使用してもこのカチカチ音がどうしても慣れずSA-10でのPCオーディオは現状諦めています。カチカチ音がしないSonica DACってやっぱり神だわ。

具体的にどのタイミングでカチンとなるかというと、PC上のアルバム再生で「カチン」、停止で「カチン」、他のアルバム再生で「カチン」、サンプリングレート変更で「カチン」、高サンプリングレートの読み込みで「カチン、カチ、カチ、カチン(笑)

カチカチカチうるさいじゃあああああああああああああああああああああ!!!!!カチカチ山のSA-10さんかコラアアアアアアアアア!!!!!!!!となるわけですね。

SA-10が私の試聴する場所の横近くにあるのでなおのこと大きく聞こえてしまうので気になるのかもしれません。SA-10を遠くにおけるよ!という方はもしかしたら問題ないのかも。

ちなみにCD、SACD再生でなぜ問題ないかというと、PCやネットワークプレーヤーみたいにアルバムを高速切替できず必ず交換という一呼吸があったり、アルバム中やプレイリスト中でのサンプリングレートの変動が無いので気にならないというのが正直な所です。

SA-10は国産では数少ないディスクリートDACで価格的にも他のディスクリートDACより価格が抑えめなのでUSB-DACとして使用しようかな・・・と考えられている方もいらっしゃるかと思いますが、USB-DACとして使用するのは個人的にまったくオススメしません。カチカチ山に入山することになると思いますのでネットオーディオ主体の方は単体DACを買った方が無難です。

一応DSD11.2MHzなど現状の音源再生はクリアしていますが、CD/SACD再生やTV、ゲーム機などのサンプリングレートや再生/停止が頻発しない使用法が一番良いのかと思います。

 "DSD11.2MHzは対応しているがカチカチ音地獄に陥る模様"

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○ CD、SACD再生音が静か(当家比)

CD/SACDなどのディスク再生時の回転音ですが、我が家の円盤系プレーヤーと比較するとSA-10は7馬身差ぐらいで静かです。サイレントスズカです。宝塚記念は勝てます(錯乱)

私の試聴位置からSA-10まで耳から真横に70cmなので至近距離かと思います。本音ではめちゃくちゃ離したいけど、部屋が小さいので近づけるしか無いだけです。悲しいです。

CD再生のときは最初の読み込みのときは回転音が聞こえますが、再生時にはほぼ聞こえません。特定の曲の時だけ回転音が聞こえるときがありますが、毎回同じタイミングなので曲かCD個体の問題かと思い特には気にはしていません。

高速回転となるSACDもかなり静かで大半の曲では回転音が聞こえません。CD再生の時より少し音が聞こえてくる頻度は高くなりますが、正直そこまでは気にならない。

淡々と今までSA-10は逃げ馬であること、私の部屋が狭くて悲しいこと、SA-10のディスク再生時の音が静かであることを述べてきましたが、やっぱ再生音が小さいことはディスク再生の必須条件だよなぁとしみじみ思います。ディスク再生音がどれだけ気になり、聞こえるはずの音がスポイルされているかと考えるとその辺りはこだわりたい所。

だって、我が家にあるUDP-205とかMCD-201なんかはずっと回転音聞こえますからね。CDだろうがSACDだろうがシャ〜(笑)いうてはりますわ。オーディオ的な言い方で言うと蛇口を全開にした回転音とでもいいうんでしょうか、本来ならポジティブな言い方で蛇口を全開云々の語録を使うもんですが回転音で使わせるUDP-205とMCD-201はとんだじゃじゃ馬といった所でしょうか。

そんなわけでSA-10は回転音に関しては優等生で安定と信頼の1番人気となっています。

"蛇口全開の回転音でお馴染みのOPPO製UDP-205"

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" 蛇口全開の回転音でお馴染みのMcintosh製MCD-201"

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○バランス出力(XLR)に優位性を感じる

SA-10はMarantzのCDプレーヤー現行機として最上位ですが、下位グレードとしてはSA-12が発売されSA-12OSEにバーションアップとなり、ネットワーク機能付きのSACD 30nが新筐体となって発売されています。

お値段は税込みでSA-10が66万円、SA-12OSEが38.5万円、SACD 30nが29.7万円、ただし全機種MMMというディスクリートDACを内蔵しているというふざけた素晴らしいラインナップとなっています。平等って大事(棒)

機能面と価格面を見ると最新型のSACD 30n一択なのですが、バランス入力(XLR)端子の機器を持っている方はSA-10を一考するのもアリかと思います。

SA-10はラインナップされている機種の中で唯一バランス出力を備えており、他の機器より剛性の強化やノイズ対策などフラグシップ機たる所である程度の強みを得ています。

SA-12やSACD 30nとの比較をしたことがありませんが、私の持っているSC-7S1というプリアンプとMA-9S1というパワーアンプがバランス構成なのでバランスとアンバランス(RCA)で比較をし、バランス出力の優位性を確認しています。

「XLRにすると明らかに上下のレンジが広がり、分解能が高く、S/Nが上がり、さらに開放的な音になる。RCAだと上下が狭められてそのまま中域が広がるようなイメージになり、濃厚さは増すが鮮度は劣る印象だった。

CDプレーヤー、プリアンプ、パワーアンプをフルバランスにするメリットを感じている。SA-12ではなくSA-10を導入して本当に良かったと思うのと、自暴自棄になって音質を確認してはいけないというのを悟った。」

という病んでいた時期を抜けつつある時の感想を引用します。こいつが言っていることが信用に値するのかというのが一番の問題点ですが、Marantzの音を最大スペックで味わうならSA-10がいいなあと感じた次第です。

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"漢のバランスケーブル一発接続。(光入力もつなげている)"

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○デジタルフィルターの設定による音質比較が楽しい

SA-10ではPCM限定でデジタルフィルターを設定できます。「Dither」3種、「NoiseShaper」4種、「Filter」2種の3パターンなのですが、個人的には「Dither」での音質変化が大きく感じるので、こちらをこねくって音質を確認しています。

「Dither」は「Dither 2」、「Dither 1」、「Dither Off」があるのですが、私個人としては「Dither Off」というフィルターをOFFにする設定が一番生々しいボーカルが聞けるのでこの設定にしています。ただ、この設定にすると結構音が暗めになるのでかなり人を選ぶかと思います。

他の設定の「Dither 1」はMarantzオススメというぐらいなのでとても聴きやすくエネルギー感と解像度のバランスが良いのですが、よくよく聞くと器用貧乏というか決定打に欠ける感じ。「Dither 2」だと従来のCD再生のように解像度は低いながらもエネルギー感が一番ありロックなどは良いが、現状一番聴いてる静かめのPOPsだとちょっと粗いかなと感じてしまいます。

ウキウキで音質比較してふと思うのがデジタルフィルターでここまで音変わるならDACとかあんま関係ないんじゃね?という気持ち。送り出し側でここまで変わるんならDAC競争とは?というか、ディスクリートDACの意味とは?とSA-10を購入した意味を己に問う事態に陥りました。

ま、まあディスクリートDACのがあってのデジタルフィルターだから、DACが素晴らしいから音の違いも聞き取れるようになると自分に言い聞かせ高い買い物をした正当性を作り出すという自己防衛を行いつつデジタルフィルターの設定を楽しみました。

なにはともあれ、デジタルフィルターの設定がSA-10の醍醐味の一つであると感じています。ちなみに現状の設定はボーカルの生々しさと音場の広がり、華やかさのバランスを吟味して以下の設定に落ち着きました。

ボーカルの生々しさはまあ良いかなと思うレベルですが、音場の広がりと華やかさはまだ満足できるレベルではなく、両立するには100万円以上のプレーヤーになるのかなーと勝手に思っています。・・・満足したいと思います(棒)

「Dither」→ [OFF]

「NoiseShaper」→ [3rd−1]

「Filter」→ [Filter 1]

(デジタルOUT OFFの設定もしています)

"リモコンだけじゃなく前面パネルでも設定できれば良かったなぁ"

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○オーディオアクセサリーは吉となるわけではない

SA-10ではオーディオアクセサリーを少ないながらも試しましたが、音の入口なだけあって結構音が変わるような気がします。

一番の変化はやはり電源ケーブルでここまで変わるのかと驚愕しました。電源ケーブルはオーディオみじんこ製大蛇GRを経て、同社製の大蛇Jr.で落ち着きました。

詳しくは下記に記していますが電源ケーブルは付属のものからある程度のクオリティーのものに変わることを絶対的にオススメします。付属ケーブルも柔らかく使いやすいですが音質で考えるとちょびっと心もとないです。

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あとは電源そのものの違いも大きく、ポータブル電源のLiB-AID E500 for Musicから電源を供給した事も現状の品質も大きく向上しましたし、SUNSHINEのオーディオボードも振動対策としてうまく作用したと思います。CDトレイにオーディオみじんこの制振するやつ(名前忘れた)もつけましたが、効いたかな・・・?という感じではありました。

"トレイに付けられた制振するやつ(黒い丸2個)誰か名前教えて・・・"

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あと、SH-UPX01という音質を良くしちゃうUSBデバイスがあるのですが、最終的には撤去しました。

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SA-10にぶっ挿すと音はキレイになるなぁと感じますが、ある時外してみるとSH-UPX01の改善効果を上回るエネルギー感がスピーカーから放出され、SA-10のポテンシャルを再認識しました。

下手にオーディオアクセサリーを盛りまくるとSA-10の能力を殺すという事も確認し、使い手側の力量も試されるとも感じます。

よって、SA-10にさらなるインシュレーターを設置するとか、空き端子にショート端子をつけまくるとか、SA-10の下に謎の牛革シートを潜り込ませるとか余計な邪念を捨て、己の資産を守り、清く正しくSA-10を使い続ける事をここに誓います!オーディオアクセサリーなぞSA-10の前ではあえて言おう、カスであると!

ということでね、対外的大本営発表したところでTPL-2000Aという20万の電源ケーブルとTAOCのオーディオラックがめっちゃくっちゃ気になるのでそれを最終目的として頑張りたい思います。他にも色々試してぇなあ・・・ぐへへ・・・。オーディオアクセサリーの力 is パワァー!

 

○なんじゃかんじゃ言うてCD/SACD再生が至高

SA-10で再生して一番実感するのはやっぱCDとSACDよという所ですね。USB-DACの音やS/PDIF等の外部入力の音も良いんですが、ディスク再生が一枚上手な感じでハードウェアからデジタルで音を読み取ってDACで変換しアンプへ電気信号を出力するという一連の工程が音を良くしてるんだなぁというのが感じられてこれるようになってきました(オカルト)

外部入力に関しては適切なグレードのものを持っていないという事もありますが、そんなものが不要なくらいにCDとSACDで純度の高い音を楽しめるのでネットオーディオへの興味が薄れてくるというのが本音です。最近ちょっとネットワークトランスポートに興味はでてきたというのは秘密ですが。

SACD再生はフィルターも介さずDSDでダイレクト再生され非常に高音質な音が聴こえていきますが、CD再生もデジタルフィルターで自分の音をある程度追求できSACDに引けをとらない音質を楽しめると思います。

CDだと44.1kHz 16bit、SACDだと2.8MHz 1bitしか再生できず、現代のハイレゾ音源のサンプリングレートから見るとスペックは劣りますが、今まで聴いてきたいろんな音源から感じるのはある程度の音源ならCDとSACDをSA-10で再生した方がいいんじゃね?(鼻ホジ)というところです。サンプリングレートとかよっぽど録音気にしないと実力が発揮されないと思うのでとりあえず私にはSA-10でのCDとSACD再生で十分だと思っています

まあ、専用のハイレゾ専用ソフトなどの音源にはちょい負けすることもありますが。

"SACDだと文字でアルバム名、タイトル名の表示とSUPER AUDIO CDのロゴマーグが表示される"

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 "この辺のDSD11.2MHzはやっぱ別格"

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SA-10より上を見ればキリがないですし、ネットオーディオは前記したカチカチ音でイライラさせらせますが、CDとSACDをちょっと背伸びして楽しむための機器としてはコスパは良いと思いました。あと何年使えるかは分かりませんが、SACDプレーヤーとしては現状SA-10でゴールとしたいと思います。

まあ、オーディオってCDトランスポートとか単体DACやネットワーク系など色々あるんで他に何か導入するかもしれません。ただ、現状のSA-10はまだまだ長い付き合いになりそうだなぁと思っています。

音に関してもそこそこ使った感をいつか確認したいなーと思っています。

 

それじゃまた。