「あけましておめでとうございます」すら言わなかった男
年始め「あけましておめでとうございます」の一言すら言わなかった男のオーディオ・ビジュアル的年末年始を、眉間に皺を寄せながら淡々と綴る。
・2019年のまとめ作業
2019年投稿の少なさに後ろめたさを感じ、最後になにか書こうとよくあるランキング記事を思いつく。
二番煎じ甚だしいがとりあえず書いてみると過去最大の物量となる。文字を見るのも嫌になり、初めて記事を見直さずキレ気味に投稿する。
4日間の作業(ダラダラはしていたが)で精魂尽き果て、大晦日の特番もまともに見れず眠りこける。
こんな事二度としまい、ワイルドスピード/スーパーコンボなぞ2度と見まいと心に誓い2020年を迎えた。
・紅白歌合戦
録画していた紅白歌合戦を見る。気になったアーティストの歌っている所を中心に見たがアイドルの多さと口パクに閉口する。
演歌歌手のけん玉や途中に挟むラグビー、オリンピックのくだり、謎のコントなどは閉口どころか衝撃を受けた。
いったいぜんたいどうなっているんだ。そんなことならKing Gnuをまともな環境で歌わせてやれよ、フルで歌わせてやれよと怒りすら沸いた。来年もこんなことしたら誰も見なくなるんじゃないのかなと思ってしまう。
美空ひばりや会場外での歌唱など放送前から懸念されていたことがあったが、そんなことはとても小さな事だと思えた。
Official髭男dismとMISIAと氷川きよしは凄かった。私もいつかオーディオ的な意味で限界突破しようと思う。うーちゃんと呼んで!などとは(たぶん)言わないので安心してほしい。
・RCAとXLRの違い
CDプレーヤー SA-10のXLR出力を思い出したかのように試す。
もともとはXLR接続だったが機器位置変更やXLRセレクターの位置変更で手持ちXLRケーブルの制約があり、SA-10はRCA出力にしていた。
SA-10のRCAとXLR音質比較は以前行っていて音質はほとんど同等であると判断していたが、電源ケーブル大蛇導入前かつオーディオモチベーション最底辺時代かつXLRは反転設定が必要で比較が面倒なのでやけくそ気味に同等としていた。
電源ケーブル大蛇接続状態で確認したがRCAとXLRで歴然とした音質の違いがあり、圧倒的にXLRの方が好みだった。
XLRにすると明らかに上下のレンジが広がり、分解能が高く、S/Nが上がり、さらに開放的な音になる。RCAだと上下が狭められてそのまま中域が広がるようなイメージになり、濃厚さは増すが鮮度は劣る印象だった。
CDプレーヤー、プリアンプ、パワーアンプをフルバランスにするメリットを感じている。SA-12ではなくSA-10を導入して本当に良かったと思うのと、自暴自棄になって音質を確認してはいけないというのを悟った。
SA-10、UDP-205、Sonica DAC全てを再度XLR接続する為にプロケーブルへお年玉をあげる決意をした。
・ニューイヤーコンサート2020
ニューイヤーコンサートを鑑賞ためオリックス劇場へ赴く。
昨年と指揮者、ソプラノ歌手は変わっていたがいい演奏だった。ありきたりな感想だが演奏のダイナミックさとソプラノの響き渡る高音に魅了された。合唱団のハーモニーも素晴らしかった。
司会のMBSアナウンサーもえっちゃんから新人アナに変わっていた。初々しさ全開で微笑ましくも、えっちゃんの安定感はやはり凄かったんだと思わされた。
恒例のお年玉抽選会は当たっちゃったらどうしようドキドキ、などと思っていたが申し上げるまでもなく外れた。
演奏前には調子にのって飲めない酒をタダだからと飲み、速攻で千鳥足になった。正月だしまあいいか。来年も飲みたいものだ。
・ Air Pods Pro
そろそろAir Pods Proも欲しいなと思いAppleのリアル店舗に向かうもやはり無かった。ワンチャンあるかな?という気持ちが粉砕され、ずらりと並んだ従来のAir Podsを棒立ちで眺めるしかなかった。
しかし、店の中は凄い人数だ。というより店の外も物凄い長さの行列ができている。後から知ったが年に一度のApple公式割引セールだったらしい。
こんなに高い製品群をこれだけの人が買いに来るんだからAppleの魔力の高さは凄い。ドラクエならバラモスクラスの力は確実にあるはずだ。今後このボスを倒せる勇者は現れるのだろうか。
・Rock
CDショップでlocofrankの新譜を見つける。調べてみると昨年の9月発売なので新しいというわけでもなさそうだ。最近はあまりインディーを追っていないのでついていけていない。
実はlocofrankというよりIKKI NOT FEADの方が目についた。IKKI NOT FEADはHAWAIIAN6が立ち上げたレーベルで、そこからlocofarankがCDをリリースしているのに驚いた。locofrankも確か独自のレーベルを立ち上げて活動していたはずだからだ。これからはHAWAIIAN6とさらに繋がりが深くなっていくのだろうか。
思えばHAWAIIAN6も新譜をまともに聞いていない。The Grailsで止まっている。Spotifyで検索したらHAWAIIAN6がヒット(PIZZA OF DEATH在籍時以外の曲だけ)し、最新のアルバムも聞ける状態だった。凄い時代になったなと本当に思う。
HAWAIIAN6やlocofrankを含むパンクロックは減る機会が減ったし、聴いても昔の曲ばっかりだ。前もこんなこと言った気がするが。
King GnuやSucmosなどの新時代的ロックもいいが、私はやはり1990年代後半からの流れを汲む熱く刺激的で時には哀愁漂うメロディックなロックが心に突き刺さるし、肌になじむ。もっと聞いていく機会を増やしていこう。
・文字の修正
2019年のまとめの記事がどうしても気になる。一切見たくないのだが誤字脱字だらけだろうというのが問題だ。
意を決して修正作業を行うがあまりの誤字・脱字、意味不明な文章に驚く。自分で書いておいて何を驚いているんだという話ではあるが。
見つけた所をサイレント修正しアップ。たぶんまだ間違えている所はあるだろうがその点はご容赦願いたい。書いている内容自体がオカシイという意見もあるだろうがそこは勘弁願いたい。
・Steamセール
PCゲームプラットフォームであるSteamのセールでゲームを買い込む。積みゲーになると分かっていても安く買えてしまうでついつい開発(購入)してしまう。
自分はコレクターのつもりだが、一種の買い物中毒状態だ。ライブラリには400本ゲームがある(ゲーマーならこれでも少ない方)らしいが1割まともにプレイできていればいい方だろう。originやPS4など他のプラットフォームも積み放題でそこのセールでも買ってしまうので何とかしたい。
今回は6本購入で抑えれたが、先月のセールでも6本購入しており増殖していっている。当然ながらほとんどプレイできていない。DEATH STRANDINGを結局プレイしてしまう。
そんなことではいかんだろと本命のVALFARISをプレイしたが、ヘヴィメタルが鳴り響くなかエイリアンを粉砕していく魂斗羅的なシューターは予想以上に気持ちが良かった。後半になるにつれパズルゲー感は出てきたが。
そんなゲームより気持ちが良いのが、セールでゲームを買う事だ。いつか財布的にレッドゾーンに突入するかもしれない。
・オーディオアクセサリー
昨年初頭に買って放置していたオーディオアクセサリーを試す。汗だくになりながら作業し久しぶりに運動して気持ちがいいと言いたいところだが、色んな事情で終わったころには体調が悪くなる。とにかく眠たい。
これに関しては後日別途ご報告したい。
・TVの画質調整
REGZA TVのYoutube機能で8K素材を使った4K映像を、部屋を暗くして見る。女性モデルとブルガリアの映像で非常に高画質と思う。ただ、私には何が良い画質なのか分からなくなる。
設定を「あざやか」にすると私にはリアルな映像に見える。しかし、これはビジュアル業界では明るすぎて販促用の設定だと言われている。
それでは「標準」や「おまかせ」にすると私には暗すぎてあまり好みでない。映画では「映画プロ」が良いとされているが何でも黄色がかり正直好きじゃない、映画だとわかっていても。ただ、見るときは玄人っぽくその設定にしてしまうが。
通常時はとりあえず「あざやか」をバックライト60%に落として見ている。時々「標準」にしている。細かな設定ができればいいが、私にはその力量がまったくない。正解がわからない。映像は難しい。
みなさんにはこれらの映像がどのように見えるのだろうか。
・mora qualitasとAmazon Music HD
遅ればせながらmora qualitasとAmazon Music HD をMacbookProで比較試聴する。
明らかにmora qualitasの方が高音質に聞こえる。排他モードで少し音質が上がるのでそれが効いているかと思ったが、それを抜きにしてもmora qualitasが良いように感じる。
以前Windowsでも比較したが同様な感想だった。たぶん、皆さんも同じ意見だと思う。
ただ、どちらとも使い勝手が悪い。Spotifyのような素晴らしい操作性が無い。PCで再生しながらスマホで操作したいのが本音だがそれができない。
どちらもとりあえずは契約継続するが、今しばらくはSpotifyメインになる予定。
・ジョーカー
映画のジョーカーを見に行く。なんばパークスの映画館で4K画質でない映画を久しぶりに見る。
映画館の画質のにじみにまず驚かされた。4Kでなければこうもぼやけて見えるのかと感じたが、アーサーの狂気が深まるにつれ画質も気にならなくなった。画質より内容、音楽ならハイレゾより音源である。
でも、やっぱり4Kが好き。
・ステレオサウンドと御大
遅ればせながらステレオサウンド最新号を購入する。
普段はKindle版だが、SACDに一本釣りされ紙版を購入する。まだCDは聞いていない。
お馴染みのステレオサウンドグランプリとベストバイが特集だったが、グランプリゴールデンサウンド賞はやはりAir Force ZEROだった。アナログプレーヤーで5000万円ってなんだろう?生きる意味ってなんだろう?と哲学的に考えてしまうが、選考委員がこの非現実的な価格でも満場一致となったと告白するぐらいの音質がだせるのだ。想像もつかない世界があるに違いない。ただ、やっぱり生きる意味を考えてしまう。
それよりも衝撃的なのが、柳沢御大がHSE SWISSのフォノイコライザーMasterline7を導入していることだった。ちなみにお値段870万円。はっきり言って度肝を抜かれた。
親しみを込めて御大と言っているが、オーディオ評論家の柳沢氏でステレオサウンド氏の主的存在で、ジオン軍でいうとデギン公王みたいなものである。実際見た目も少し似ている。
御大は確か最近Perseusを導入したばかりだ。360万円の値札にブーブー言っていたが音の良さには抗えず導入していた。Masterline7に関しては音は良いがやはり高すぎと激ギレしていたはずである。それを音の良さに負けて倍の値段を出して買ってしまうとは、ウーファーは50年使うが上流は音が良ければ飛びついちゃう御大にマニア魂を見た。
しかし、Air Force ZEROといい、Masterline7といい、御大といいアナログ機器やアナログ愛好家は現代でも進化し続けている。我々デジタル世代ももっと進化し続ければならないなと感じる。
・心残り
年末年始もダラダラ過ごして心残りなのがあけまして「おめでとうございます」もブログで言えなかったことである。
ニューイヤーコンサートとオーディオアクセサリーぐらいで記事と併せて言えば良かったがなんか言えなかった。言えなくて、冬。
無礼を働いて申し訳なく感じながら、悪さをしてなかなか言い出せない少年のようにズルズルと1月中旬まで来てしまった。昨年の当ブログを分析すると1月投稿の後は7月の投稿となり、今年もそうなるかもしれないがそうはさせないぞという心意気はある。
駄文をアップしてご覧いただき「ふーん(鼻ホジ)」と思っていただくぐらいの事はしてやろうと思っているので、何となくまた見て頂ければ幸いだ。
今さらあけましてもアレなので、勢いにまかせ挨拶しよう。そうしよう。
えー、今年もよろしくお願いします!!!!!