【本物?オカルト?】挿すだけで音質が良くなっちゃうUSBデバイスがあるってマジ?俺もぶっ挿して聞いちゃう(Panasonic製 SH-UPX01)
こんにちはUSAMARUです。
9月末ともなると涼しくなってきましたね。昔はもっと暑かった気もするけどこんなもんか。心にも余裕がでてきたので、今回はみなさんの生活にも関わりが深いちょっとアットホームな内容となります。
みなさん普段何気なく使っているけど、とてもお世話になっているものの中に「USB」があると思います。
生活や仕事、趣味としてもUSBメモリでのデータ移行や充電用のUSBポート、マウスなどのコントロールデバイスの接続などデバイス通信用として現代ではなくてはならないものだと思います。
USBとはそもそもなんなのか?というと、正式名称を「ユニバーサル・シリアス・バス」といいコンピューター等の情報機器に周辺機器との接続をするためのシリアルバス規格の一つです。要は通信・接続する為のものと言えます。
速くて、接続が簡単で、汎用性も高い。しばらくの間USBは使われていくのではないでしょうか。
USBをオーディオ業界はどう考えるか。主たる目的ではデジタルデータの送り出しと受信(USB-DAC用)や音源保存用ストレージの通信用と健全たる目的で使用しています。
ただ、一部の魔境組は違いました。通信はできるが・・・なんか他につかえそうやなあ・・・(ニタァ)。
そうだ!USBそのものに何かを挿して音質を改善しよう!という狂気に駆られます。
もはや人類の叡智デジタル通信という神の如き恩恵を全て捨て去り、音質を良くするという欲望のみに忠実な手段にうってでます。このような所業は時代が時代なら磔にされて火炙りにされても誰も文句を言いません。
そのようなUSBによる音質改善に取り組む先駆けとなるのが家電業界の雄で天下のPanasonicです。ハイエンドオーディオではTechnicsというブランドも展開していますが、今回は関係ないと思います。
Panasonicは多くの製品を手がける家電メーカー大手でTVでは「VIERA」、レコーダーでは「DIGA」を手がけるなど、日本国民なら一つぐらい家に商品があるのではというほど大きな会社です。そんな会社がなぜこんなオカルトオーディオアクセサリーの類を発売してしまったのでしょうか。
Panasonicは家庭向けレコーダー開発に力を入れており、「DIGA」シリーズは数万円のエントリークラスから数十万円のハイエンドモデルまで発売しています。
その中でハイエンドモデルは録画に加え、専用機に負けないブルーレイディスクの再生も高品質に行いたいと考えました。Panasonicお家芸の高画質化に加え高音質化も必要になり開発を進めます。
その中で注目したのが機内電源でした。機内もしくは流入ノイズ等により機内に流れる電源の濁りによって音質が劣化する事を突き止めます。
そこでPanasonicが取った手段というのがUSBにデバイスを接続して、デバイス内の抵抗とコンデンサで電源を清める「USBパワーコンディショナー」という物を製作します。
2013年に発売されたハイエンドモデルレコーダー「DMR-BZT9600」に第一号機を付属します。これをDMR-BZT9600に接続することにより音質が改善し、極々一部のオーディオマニアで話題になります。
2015年にはハイエンドモデルで日本初となるUHD(4K)再生も可能にしたレコーダー「DMR-UBZ1」を発売し改良版のパワーコンディショナーも付属しました。
両方共あくまでレコーダーの付属品であり、音質改善効果は認められましたが商品化されることはありませんでした。
2017年11月遂にPanasonicが動きます。
USBコンディショナーの単体製品として「SH-UPX01」を発売することを発表しました。
この商品の特徴を公開し強気のプライスで勝負にでます。
・アルミ削り出しの筐体採用
・非磁性炭素皮膜抵抗採用
・ガラスエポキシ両面基板採用
・インドかどっかからしか採掘できないような原料を自ら厳選するなどパーツ品位・信頼性も高い
極々一部のオーディオマニアからは遂に発売か!となりましたが、まとめサイト等の一般の人間からは遂にPanasonicもオカルトに手をだしたか(笑)という反応でした。
それもそのはずこのSH-UPX01はUSBに差して音質改善することしかできないのに、お値段約3万円。
私もその時はオーディオアクセサリーなどまったく信用していなかったので、大手がこの価格でこんな物出すようになったか・・・いよいよ終わりやなと思った記憶があります。
しかし、オーディオ業界では画期的な音質改善が行えると非常に高評価。3万円を超えるアクセサリーで音質改善をしまっくってきた人達なので、3万円ぐらいで大きな効果を発揮するSH-UPX01は称賛の声で溢れました。
その結果、発売間もないにもかかわらず雑誌のグランプリを受賞し、その年の「HiVi」2017冬のBEST BUYアクセサリー部門で同率一位(もう一個の一位はエイムのLANケーブル NA7。0.5mで7万5千円。バカかて)、「AV REVIEW」VGP2018 USB関連アクセサリー部門で一位(そもそもこの部門にはSH-UPX01しかラインナップされていない。こんなので受賞ってアリ?)を獲得しました。
特にこの商品注目したのがHiViでは麻倉怜士氏、AV REVIEWでは秋山真氏でした。
両氏はDMR-BZT9600の第一号機からのユーザーのようで、麻倉氏は2017年のHiVi 12月号のライター記でこれだけの為に紙面を割いた上に同誌のBEST BUY投票でも投票しています。 麻倉さんはこの商品を大変気に入ったようで他の媒体でもさんざん激賞していました。
秋山氏はAV REVIEW 265号「秋山真のオーディオ研究所」でDMR-UBZ1を始めAccuphase、Technicsのハイエンドオーディオ、有機ELテレビなどで徹底検証しています。秋山さんの検証結果ではハイエンドオーディオ機器などノイズ対策がされているものには効果が低い場面もあるが概ね効果大。しかも画質面も向上するという結果を報告しています。マジかよ・・・。
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私は両者のオーディオに取り組む姿勢と豊富な経験、音質傾向から参考にしている事も多々ありますし、信用できるタイプの評論家と考えています。しかし、さすがにこればっかりは購入まで踏ん切りがつきませんでした。
しかし、オーディオボード変更を経験しアクセサリーの効果を実感し購入を決意しました。
そしてちょっと前にネットで購入、購入価格税込み2万8千円。もう少しでPS4買えるけど?
その後しばらくして到着しました。そして若干経ちましたがその当時の姿の体で開けていきます。
メインの箱。
少し開けるとこんな絵が。
メインの箱が出てきました。少し高級感あります。蓋がマグネット式です。
SH-UPX01の冊子と取説、USBデバイス本体が入っております。
SH-UPX01。高級感をアピールした置き方です。
家にあったUSB (TDK UFD16GS-TBA)との比較。USB端子は当然同じだけど、筐体は大きいですね。
厚みも結構ある。
実際に手にとってみたらメタル感があります。少し冷たいし重い。
しかし、こんな物が約3万とは・・・冷や汗がでてきます。
まあ聞いてみて効果があれば問題なし。早速聞いていきます。
◯SACDプレーヤーにぶっ挿し
まずはSACDプレーヤー marantz SA-10で試します。SA-10にはUSB接続ポートがありますので、USB-BtypeのポートにUSBコンディショナーSH-UPX01を接続して確認することにしました。試聴構成は下記です。
marantz SA-10 (SACDプレーヤー)
↓バランス接続
marantz SC-7S1 (プリアンプ)
↓バランス接続
Mcintosh MA6900 (プリメインアンプ)
↓
Aerial acoustic Model7 (スピーカー)
SA-10に接続する時は下記のような感じになります。
写真上がSA-10。
SH-UPX01は裏面に接続
試聴するのはCD1枚、SACD2枚より1曲ずつです。
普通に聞いてその後SH-UPX01をUSBポートにぶっ挿して聞くという方式でいきます。
それではまず1曲目はCDでSuperflyさんの「LOVE,PEACE&FIRE」よりDisk PEACE1曲目のBeautifulです。
CD音源ではどうなるか確認してみます。
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SA-10バランス出力
PMC 44KHz/16bitで試聴中。。。。
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①通常試聴
壮大な曲ですが少し荒い感じがします。暴れ気味という印象です。
ボーカルもすこしこもり気味と言うかS/N比が足りないかな。声が出すぎたら音割れそうな感じがあります。
音の輪郭がちょっと甘く、低音も少し弱い気がします。
ただし、この曲はやっぱりいい曲です。めっちゃ好き。
②USBパワーコンディショナーぶっ挿し後
声がクリアになりましたね。少し落ち着いた感じです。
全体的に荒ぶりが抑えられた気がします。
低音や音調はあんまり変わらないですが、演奏、ボーカルともに深みがでた感じはあります。
ボーカルは先程より前に出てきたような。
全体的に激変感は無いです。
2曲目はSACDでEric claptonの「Layla」より13曲目Laylaです。
超名曲でSACDということで買った時めちゃくちゃ期待した曲ですが、ボーカル音質がどう聞いてもあまり良く感じません。そのへんがどうなるのか楽しみです。
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SA-10バランス出力
DSD 2.8MHz/1bitで試聴中。。。。
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①通常試聴
出だしのギターはやっぱりいいですね。走っています。
ただ、ボーカルは相変わらずあんまり良い音源とは思えません。ぼやけて、ひっかかる感じです。
ギターとドラムがだけ活き活きしています。曲だけで乗り切ろうとしてる感があります。
しかし耳につんざくようなギター演奏が流れます。
全体的に録音悪いような気がするんだけオカルトパワーでなんとかなるんだろうか・・・。
②USBパワーコンディショナーぶっ挿し後
ギター、ドラム共に先程よりクリアになった気がします。特にドラムは明らかに良くなったと感じます。
ボーカルはやっぱり・・・てな感じですが少しクリアかなという気がします。
この曲自体長すぎて先程の曲を若干覚えていないというね。選曲ミスった感アリアリというね。
ボーカルの最後のオウ!オウ!言うのははっきり音質アップ!
曲後半は演奏で音調変わりますが、先程より力強く音が出てるような気がします。
キーボード?の音が前にグッと出てきて聴き応えが増しました。
先程は少し退屈だったけど今回はかなり聴けます。楽器系に効くのか?
USB接続有無で変化はあったと思います。激変とはいきませんが。
3曲目はSACDでオムニバスアルバムの「Pure」より9曲目キミガタメです。
我が家の最高音質を実現する曲の一つでボーカルも演奏も立体的に際立ち、スピーカーで音楽を聞く喜びを感じさせてくれます。こちらもどうなるか聞いてみます。
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SA-10バランス出力
DSD 2.8MHz/1bitで試聴中。。。。
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①通常試聴
ボーカルがキッチリ定位し口も大きい。音場も広い
ヴァイオリンもギターもキレイに奏でられ低音もビシッと出てきます。正直不満があんまりないです。
もう少し潤いというか粘り気があってもいいかなとは思いますがこの辺はUSBで改善されるんでしょうか。
②USBパワーコンディショナーぶっ挿し後
あれ、クリアになってる?さっきまで良いと感じていた曲をぴょんと飛び越えてきた?
ボーカルも演奏も明らかなS/N比の向上を感じます。
音調や高温、低音もそんなに変わった感はないです。全体的にクールになった印象ですが。
潤いとか暖かみなどの色付けをするものでは無いですかね。
3曲聞いてきましたが、USBを挿した効果としては音の暴れ、濁りを改善しクリアにするイメージです。音の色付けなどは感じられませんでした。
◯PC、DACにぶっ挿し
次はPC、DACで試します。PCオーディオの関連機器は必ずと言っていいほどUSBがあるのでこのUSBコンディショナーを活用しやすいのではないでしょうか。
PCであるMacbookPro、DACであるOPPO Sonica DACにはUSB接続ポートがありますので、USB-BtypeのポートにUSBコンディショナーSH-UPX01を接続して確認します。試聴構成は下記です。
Apple MacbookPro (PC)
↓USB-A接続
↓バランス接続
marantz SC-7S1 (プリアンプ)
↓バランス接続
Mcintosh MA6900 (プリメインアンプ)
↓
Aerial acoustic Model7 (スピーカー)
MacbookPro、Sonica DACに接続する時は下記のような感じになります。
Macbook接続。
DAC裏面のポート1に接続
試聴するのはハイレゾ音源1曲ずつです。
普通に聞いてその後PC→DACにSH-UPX01をUSBポートにぶっ挿して聞くという方式でいきます。
試聴するのは96KHz/24bitハイレゾ音源で土岐麻子さんの「SAFARI」より2曲目のCAN'T STOPです。
土岐麻子さんに加え大橋トリオさんのボーカルも加わり女性、男性どちらも聞ける、しかも低音から高音まで万遍なく聞けるので試聴にはもってこいかなという曲だと思います。 なにより曲が大好きである。
それでは聞いていきます。
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FLAC 96KHz/24bitで試聴中。。。。
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①通常試聴
ボーカルが良いっすねー。
音場は広いですが、定位感はもう少しかなという感じです。
大橋氏は若干淡白な気が。エロさがもう少し欲しいですねぇ・・・。
ハイレゾ音源だけど少し全体的に暴れ気味かな?
とはいえ、全体的に少し薄い気もするが不満とまではいきません。
②「PC」にUSBパワーコンディショナーぶっ挿し後
何度も言って申し訳ないですがボーカル、演奏共にクリアになった気がします。
あと、低音が少し伸びてよくなった感じがします。
感覚的な感じでいうと土岐さんが楽しく歌ってる感じが増します。大橋氏が先程の淡白さからいい意味で少し重みが出てきます。
いろいろ書いていますが全体的に改善されて、曲が濃くなってる感じです。
③「DAC」にUSBパワーコンディショナーぶっ挿し後
やっぱりクリアーになった気がします。土岐さんの息遣いまでクリアに聞こえてくる感じがします。
音が立体的というか輪郭がはっきりしている感じですが、重みはさっきのほうがよかった気がします。さっきの方がボーカルも楽しそうだったかな。
濃さでいうとUSBをPCに接続したほうが良かったと感じます。
◯TV、UHDプレーヤーにぶっ挿し
次はTV、UHDプレーヤーで試します。画質も良くなるということなので試してみましょう。
TVは東芝の液晶テレビ58Z20X、UHDプレーヤーはOPPO UDP-205です。
どちらともUSBポートあるので、USB-BtypeのポートにUSBコンディショナーSH-UPX01を接続して確認します。
視聴構成は下記です。AVアンプにはつなげていません。
OPPO UDP-205 (UHDプレーヤー)
↓HDMI接続
TOSHIBA 58Z20X
UDP-205、58Z20Xに接続する時は下記のようになります。
UDP-205前面。前面にもUSBポート有り。
UDP-205裏面にUSB接続。
TVの58Z20X接続時。
視聴するのはUHD(4K)の1シーンとしました。
普通に見て、その後SH-UPX01をUHDプレーヤー → TVの順でUSBポートにぶっ挿して視るという方式でいきます。
4K画像はUHDBDのVICOM社「宮古島 癒やしのビーチ」にしました。TVには4K画質で出力します。
撮影は富士フィルムのデジタルカメラX20をスタンドに固定して行いました。カメラのことがさっぱりわからないのですが、多分標準モードみたいなのでで撮影しています。
最高の画質が拝めるUHDBD。4K/60Pなので高画質でヌルヌル。最近は少し安くなり1万円以下で買える・・・はず。音もいい。
4K、HDR出力確認。
大昔に買ったデジカメX20。まったく使いこなせていない。カメラとかまったくわからんのじゃ!
映像は見ればわかるので連続でいきます。皆さんの目が試される!(ステレオサウンド社風)
①通常視聴時
②「UHDプレーヤー」にUSBパワーコンディショナーぶっ挿し後
③「TV」にUSBパワーコンディショナーぶっ挿し後
はい、いかがでしょうか。写真だけみると②が少し明るくなったような気が私はします。
ただ、肉眼でも確認していましたがさっぱり違いが分かりませんでした。画面を見ながらUSBを抜き差ししましたが変化がわからずです。
この写真も液晶テレビの光のチカチカ的なやつでそうなったんじゃねーのと感じてしまいます。
よってUSBパワーコンディショナーによる画質の改善は少しクエスチョンが残る結果かなと個人的には思っています。
今回の視聴でUSBパワーコンディショナー Panasonic製SH-UPX01を使用した感想としては音質に関しては音がクリアになるというのは間違いなく感じました。それ以外ではクリアになる事による副作用は少し感じましたが激変とまではいかず「音を整える」というような改善効果とあるな思いました。
特に効果があると感じたのがPCで、やっぱりオーディオ機器と考えられていない物は電源ノイズがたくさんあるんだな〜と思ったのと、USBパワーコンディショナーはやっぱりオカルトでは無いんだなと思いました。画質はよくわかりませんでしたが。
ただ、3万円払ってまでいるかというと私、下を向いて黙ってしまいます。費用対効果としてはムムム・・・という感じです。
ちなみに私の方は今の所買い足す予定はありません。3万円で他の物をかったほうが良い気が・・・。
恐らく、ある程度のアクセサリーを使って音質改善した人がやべ!さらに音質改善する所あるじゃん!しかもS/N比が向上する!というように中級〜上級者向けかもしれません。
私のようなオカルトアクセサリー初心者には時期相応だったかも。まあ、効果はあるのでSA-10に常時挿しておきます。
でもよくよく考えたらUSBさせるものいっぱいあるよな。例えばゲーム機とか・・・(ニヤァ)。
今回はこんな感じです。