【散財】marantzプリアンプSC-7S1を導入!・・・でもプリアンプってなんぞや(哲学)?
こんにちはUSAMARUです。
暑いよね ただひたすらに アイス食う
渾身の夏俳句が決まりました。涼をとっていただけたかな?(ニヤリ)
すいません。また調子に乗りました。
みなさん猛暑の中、お仕事、お遊びお疲れ様です。
暑い暑いと言っていたら暑くなるばかりになるのであんまりよくないですね。
ガリガリくんでも食いながらゼニヤッタばりの心頭滅却をかましましょう。
そんななか(1ヶ月前)私、お熱い機器を導入いたしました。
marantz製プリアンプ SC-7S1でございます。
前回の記事でAVプリアンプのステレオはもういいわと言ったのはこいつの存在があります。報告遅くなりましてすいません。
SC-7S1をラックに置いた図。SUNSHINEのボードを敷いています。
SA-10と並べた所。
SC-7S1の発売日は2002年で発売当時の価格は70万円。
私は中古で23万円程で手に入れました。お安い!けど高い!お金がマジで無くなってきた!
16年の時を経て約1/3の価格になっております。こんなに昔のものなら音質も1/3になっているんじゃねーのって?
non!non!non!ありえないねぇ!!
この年代でこの価格なら普通そう思いますが、昔の方が物量投入等して音がいいという事はままあります(例えばレコードプレーヤーなど)。それがオーディオの面白いところでもありますね。PC等デジタル機器ではありえないことです。
今回のSC-7S1は最新の同額帯プリアンプにはさすがに勝てないかもしれませんが、負けているとも思えません。実際に実物を見て、音を聴いて、開発経緯を知ると今の時代と違う凄さというものがあるかなと感じます。
このSC-7S1は当時のフラグシップモデルプリアンプとしてマランツの威信をかけて、マランツ技術の粋を集め作られています。B&WのD800を鳴らし切る事を開発目標にしていたらしく、昔のレビューを見るとそれが実現されたようで当時の価格でもそれ以上の価格の機器に迫っていたようです。
その結果、SC-7S1とSC-7S1にフルバランス構成で組み合わせて使用する事を想定して作られたパワーアンプMA-9S1(ペアで当時120万円)は近年のマランツ製品の技術ベースとなった製品で、4年後に発売されるSC-7S2にバトンタッチするまでトランジスタ式プリアンプのフラグシップモデルでした。
ちなみにSC-7S2ですがmarantz最後の単体プリアンプです。2007年以降はmarantzからセパレートアンプは発売されていません。
私がSC-7S2を買わなかったのはmarantz最後ということで少し高く、組み合わせのパワーアンプを考えるなら同じ1/3ぐらいの値段になるMA-9S1に合わせSC-7S1にしました。SC-7S1からSC-7S2にモデルチェンジしてもマイナーチェンジでそんなに変わらんだろうということもありました。
いやー、でも今回はいろいろ迷いましたわ。
プリアンプの事を考えると嗚呼アアアアァァァァーーーーーーー!!!!ってなるようになりました。
オーディオマニアたる者アンプをプリアンプとパワーアンプにセパレートするのは1 度は通るべきと考えていました。
しかし、単体プリ、単体パワーの性能が高いアンプは高価なものが多く、数十万円クラスまでならプリメインアンプで性能十分で、コストパフォーマンスが抜群と言われています。
ただ、現在使用しているMcintosh MA6900のアンバランス端子が個人的に信用できず、とりあえずプリアンプが欲しいと考えるようになりました。(経緯は下記を御覧ください)
そうなってくると同じMcintoshのプリアンプが候補になるのですが、やっぱりマッキン高いっす。以前よりC46が欲しかったのですがどこも約40万円で財政事情を考えるとこれは無理。
なんだかなーと思っていましたが、marantz製SACDプレーヤー SA-10を活かせる形で何かできないか考えいろいろ調査しました。
相性でmarantz製のプリアンプを考え、SC-7という真空管プリを調べましたがこれも高い!何十年も前のものですが100万円を超える個体もあります。
プリアンプ高すぎ・・・。プリアンプは諦めるべきか?まずプリアンプって必要なの?プリアンプって何?何?なんのなの?金をかける意味あるの?ふにゅにゅにゅ・・・・という意識が支配していきます。
プリアンプの役割ですがプレーヤーからの情報をパワーアンプに送る前段で増幅することと、ボリュームの調整、音源入力のセレクターというのが主な役割で、本来は音を良くするという意図は無いという認識です。
事実、レコードプレーヤーが衰退しCDの時代になると信号を増幅する必要性が薄くなったので、プリアンプはただ音の通り道が増えて音質の悪影響が考えられると「プリアンプ不要論」が勃発します。
入力セレクトと細かなボリューム調整はできなくなるが音質には変えられんとプレーヤーからパワーアンプ直入れが一時期流行ったらしいですがすぐに廃れたようです。
それはなぜかというと、音の厚みや広がりというものが薄くなり音楽的な良さが低下するのがわかったから、らしいです。
普通に考えてプレーヤーからパワーアンプに直結したほうが良いですよね余計な回路を通らないですし。それが実質音質が悪くなると言うことなのでプリアンプで色付けされている?もしくは音質が良くなる回路があるということでしょうか。
その答えというか裏付けとなる正確な情報ですがいままで全く見かけた事がありません。
大体がプリアンプの電源云々、ボリューム伝々で正確な情報をパワーアンプに伝達し・・・というような製品の技術情報もしくはプリアンプの仕組みの情報か、プリアンプを介すると音の厚みや広がりが豊かになるというのが昔から言われておりという経験則が各々記載されているだけで、音質向上と技術の関連性を結びつける情報を見たことがありません。
音が良くなる!技術もしっかりしていて精度も凄い!しかもボリューム調整ができセレクターもある!だからプリアンプを買え!でもくわしくはわからん!というわけです。(かなり誇張していますがだいたいの情報がこんな感じです。恐らく音質よくなるのは科学的に解明されているとは思いますが、その内容見つけきれない。プリアンプの事を正確に説明できる人はどのくらいいるのでしょうか)
・・・・はぁ!?納得できるか!
プリアンプなんてはっきり言ってただの通り道じゃんか。セレクターでもあるし、ボリューム変えたらゲイン下がるから聞こえなくなる音が出てきて音質悪くなるはずでしょ。
ここのコンデンサの容量を増やしたから音に厚みがでるとか、ここの増幅回路を改良したから音の広がりが良くなる傾向とかちゃんと音質に結びつけて解説してくれよ!と思ってしまいます。
ただ、どの記事やレポートを見てもその辺の関連性は言及少なく、プリアンプ買い替えで音質向上!とか音はプリアンプが70%決める!というようなプリアンプ絶賛内容で溢れています。
そうなってくるとどんどんそんな気がしてきます。
確かに考えてみればプリアンプで正確な情報を増幅することでパワーアンプにつなげる事で音の劣化を極力防げる。精密なボリュウム類やアナログ回路はこの劣化具合を抑えれるんだ。CDプレーヤーから直接出力しても若干電圧が低い等で正確な情報が届けれないんだ。一部のプリアンプは普通に色付けしてるだろうけど。というようなどこかで見た記憶のある断片的な情報を並べ、自分を納得させる事を試みます。
そんな中SC-7S1の存在を発見。開発経緯と今のmarantz情勢を考えるとなんてロマン溢れる機器なんだ。しかも面構えもいいし、なんとか買える価格だゾ・・・。
でもプリアンプで音が良くなるのか?でも、みんな良くなると言っているしなんか納得できる気もしてきたし・・・。プリアンプで・・・音は良くなる・・・。
ううう・・・。プリアンプで音は良くなるんだ!良くなるんだよーーー!嗚呼アアアアァァァァーーーーーーー!!!!(購入ボタンポチ〜)
いつもながら前フリが長くなりすぎましたとりあえず買っときました。前フリ全力で肝心の本編が毎度内容薄くなりすません。
そんなわけで購入したSC-7S1の外観写真を撮ったので貼っていきます。
内部写真も撮りたかったのですが、marantz曰くビスの締め付けトルクも音質に影響するらしく断念しました。これはSA-10も同じです。
正面及び天面
背面。暗くてよく見えない(汗)
端子詳細。バランス入力1系統なのが残念ポイント。アンバランス端子は高級感あります。
SC-7S1を複数台用意してID No.を割り振り独自のサラウンドシステムを組む事ができます。金さえあれば最高のサラウンド環境を楽しむことができます。金さえあれば。
俺も頑張ればパーフェクトバイアンプはワンチャンあるぞ・・・(無い)
肝心要の音質ですがSC-7S1をMA6900のプリアンプとして接続し確認しました。
<接続系統>
SA-10(marantz)
↓バランス
SC−7S1(marantz)
↓バランス
MA-6900(Mcintosh)
↓スピーカーケーブル
Model7(Aerial acoustic)
確認する音源はいつものシングルレイヤーSACDで平井堅さんのアルバム「THE CHANGING SAME」より「Love Love Love」です。
単体プリアンプの力みせておくれよ・・・・嗚呼アアアアァァァァーーーーーーー!!!!
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SA-10バランス出力
DSD2.8MHz/1bitで試聴中。。。。
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明らかなエネルギー感増加を確認!
音圧がやべえ!!
溢れんばかりのパワーを感じます。これに比べると今まではほわ~と漂っていた感じですね。
リアルにボリュームも上がっています。プリアンプを通ってボリュームを下げているのでゲインは下がっているはずなのですが、出てくる音は大きくなっています。増幅されているのでしょうか。
その他には音の広がりが大きくなり、ボーカルにハリと艶が増えたと感じます。
プリアンプ追加により私的には確実な音質アップを確認できました。よかった〜(泣)。
時間は経っていますがまだまだ聞き込んでいる状態なので改めてレポートしたいと思います。
いやー機器も増えてきたのでラックの整理を実施しました。これが今のラック状況です。
一番下にMA6900を配置しましたが片目になっちゃってます。生まれて17年目ぐらいだからね。しかたないね。
交換用ランプ買っていますがなかなか交換する時間が無く作業できていません。ワットメーター動きますが暗くて見にくいです。
あと一番上ですが・・・ふふふ・・・ついに買っちゃいました。古の銘器を(安いですが)。
紹介したいのですがまったくアナログプレーヤーの使い方がわかりません!テーブルくるくる回転は確認できました!えへん!
数年前に買って放置していたオーディオ評論家和田博巳先生著「オーディオ大事典」を見て勉強中です。
私が理解するまでちょいお待ちくだせえ!音がだせたらレポートしたいと思います。
今回はそんなところです。
(追記)MA-9S1も買っちゃった☆
【お出かけ】台風来ても聴いてみたい。AVアンプを視聴にぶらり東京へ(Marantz AV8805)。
こんにちはUSAMARUです。
前回に引き続き2回連続のお出かけネタとなります。散財し人柱となる所を期待されている方はすいません。次回散財レポートします。
金曜日は出張で関東に赴いたのですが、色々あって宿泊できる事になったので土曜日のAVAC新宿本店さんにて開催されたMarantz(マランツ)最新AVアンプAV8805試聴会に参加することができました。やったぜ。
私自身はYAMAHAのAVアンプが第一候補なのですが、Marantzの音楽にかけるこだわりとCDプレーヤーSA-10を使用しての品質の高さを実感してから、このAVアンプにも熱い視線(財布の紐を固く締めながら)を送っているところでした。
7/28(土)はあいにくのお天気・・・もとい台風12号が関東地方に接近中という地球よもうちょっと空気読め!という最悪な状況でした。
いやいや、これ試聴会に参加したら大阪帰れなくなるんじゃねーの?という不安に苛まれましたが、AV8805を聴きたいという欲望には勝てませんでした。
とりあえず現地にいくかということでぶらりTOKYO 新宿へ。
久しぶりに新宿に来ましたが、思い返せばいつも歌舞伎町目当てだったので健全な目的で来たのは初めてです。
やましい気持ちを持っていないので町並みも真剣に見れたのですが、新宿って大阪の梅田に似てるなーという印象です。
ビルの上側が雲掛かっているぐらい高いビルがあるのも共通していますね。
あとこの変な建物はなんですかね。補強用の梁がむき出しになっているのか、デザインかよくわかりません。一番目立っていたような気がします。有名なビル?
ビックカメラを目印に直進しAVACを目指します。
AVACに到着しましたがマンションと同じビルのようですね。住宅の直下に音響メーカーが入って大丈夫?東京では普通なのでしょうか。
左側の入口は普通に住人らしき人が出入りしています。
AVAC用入り口。3Fに上がれとのこと。
ようやくAVAC入口に到着しました。
(その時の写真もありますが私の幻影が扉フレームに反射しバッチリ写っていたので控えさせていただきたく存じます・・・)
おお、中にはいっぱい物ありそうだが予想よりも店狭そうやなと思いながら入りました。
中には店員が4名ほどおり黙々と仕事をしていました。
やはり思ったより狭いですが非常に綺麗で、AVアンプ、CDプレーヤー、スピーカー類とAV(オーディオ・ビジュアル)に必要な物は一通り揃っており、丁寧な解説付きで展示されています。
「とくダネ!」の小倉智昭さんから開店祝いの花が来たようで目立つところに飾ってありました。小倉さんもオーディオマニアで有名で、超弩級のAVシアターを構築しているのでAVACさんがお手伝いしているかもしれません。小倉さんの凄さがわかる動画貼り付けておきます。恐らくこの部屋はAVACより広いです。
AVAC新宿本店の商品で特に目を惹かれたのがAVアンプの品揃えの半端なさ。これを見れば正直テンションが上がると思います。
黒!黒!黒!の石垣(棚)は日本のAVアンプほぼ網羅してんじゃネーの?というぐらいの品揃えです。
大阪日本橋のオーディオショップではまずありえないAVアンプの展示数。やっぱりホームシアター専門店は伊達じゃないぜ!
あとはホームシアターはもちろんピュアオーディオでも非常に評価が高いEclipse製スピーカーが山盛りあるのが印象的でした。
写真では目玉がいっぱいあるっぽくて気持ち悪いかもしれないけど、ほんとに凄いスピーカーなんだぜ!Eclipseで検索ぅ!(ちなみにEclipseはサブウーファーも断トツに評価高いです。お値段も張るけど)
今回お目当てとなるAVアンプAV8805の画像も貼っておきます。
恐らく新品の店舗販売では最も安いです。価格.comでも最安値でした。ビックカメラ等ポイントが付けば同等になるかとは思いますが、現金主義の方はAVAC一択かもしれません。AVACもポイント制度あるようなのでチェックしてみてはいかがでしょうか。
一通り店内を見ていたら試聴会参加者と思わしき人も集まってきました。
やはり年齢層は高めですね。まあ、こんなAVアンプを買えるのはお金に余裕ある人しかいないので当然ですかね。私は買えないけど聞きに来ましたが。
視聴時間が迫ってきましたがなかなか集合の合図がありません。
もしかして他の人は普通のお客さんか?開店直後にこんだけ人集まるか?と思っていた所案内となりました。AV8003の映像トラブルのようでした。まあ10年前の機種なのでそんなこともあるでしょう。
12畳程の試聴室に参加者は7名だったと思います。10名が定員でしたが入り切らなかったと思うので良かったです。それでも狭かったですが。
試聴室は一般家庭の部屋をイメージしてるような白地の壁紙で明るい感じです。
プロジェクター、スクリーンがありスピーカーとラック棚が椅子を取り囲むように配置されています。天井は平面型のスピーカーが多数埋め込まれているようでした。
試聴会含め写真が撮れる雰囲気では無かったので画像がありません。チキンですいません。
今回説明して頂いたのはMarantz広報の高山さんという方でした。
ネットでも結構見かける方で、広報なだけあって非常に丁寧かつ紳士的な方でした。素人にも分かりやすく説明していただき商品の内容をいつもより深く理解することができました。
試聴会にあたってまず説明があり、今回のAVアンプ試聴会はマランツのAVアンプ10周年の歩みを振り返りながら最新のAVアンプと今まで発売したAVアンプを比較試聴するというもののようです。技術がどう進化したか確認できる絶好の機会となりました。
アンプの方はAVアンプといいながらAVプリアンプとなり、実際にスピーカーを駆動させるにはパワーアンプが必要になります。使用されたマルチパワーアンプはMarantzブランドですが日本未発売のものでした。ちなみにこのマルチパワーアンプの方はネット記事情報で今の所日本で発売する気は無いようです(泣)。
・7.1ch AVプリアンプ AV8003(2008年製 発売当時30万円)
・11.2ch AVプリアンプ AV8802(2016年製 発売当時45万円)
・13.2ch AVプリアンプ AV8805(2018年製 標準価格50万円)
・7ch マルチパワーアンプ MM8077(日本未発売)
スピーカーに関してはMarantzの販売会社D&Mが代理店を務めるB&W(Bowers & Wilkins)社製D3シリーズでした。このスピーカーシリーズはMarantz製品の音決めをするリファレンススピーカーなのでAVアンプの実力を確認する最適なスピーカーとなります。
サブウーファーはEclipse製TD725SWMK2。死ぬほどデケぇ!うさぎ部屋には絶対収まらないです。
ホームシアターとしては非常に高価なシステムとなり私の財布事情からは現実的では無いですが堪能しようと思いました。
・フロントスピーカー B&W 803D3
・センタースピーカー HTM1D3(ほとんど使用せず)
・サラウンドスピーカー B&W 805D3
・天井スピーカー 不明
プレーヤーはOPPO社製UDP-205でした。私も所有しているので再生するソフトを同じにすれば同条件をマイホームで作れます。
AVアンプとはHDMIかアナログか接続方法確認できませんでしたが、恐らくHDMIだと思います。
視聴する順番はAV8003→AV8802→AV8805となり下記のソフト一連を聴いてアンプを変更するスタイルです。
◯キングダムオブヘブン
◯ブレードランナー ファイナル・カット(UHD版)
◯女性ヴォーカルCD(題名がハレルヤなんとかというのです。覚えていません。すいません)
まずはAV8003から視聴開始です。
直前の映像トラブルからアンプ設定をリセットしてしまったとのことで、まずはAVアンプの設定から始まりました。10年前の商品ということでブルースクリーンに英語表示の設定画面です。現在の設定画面でも正直不親切よりかと思っていましたがどれだけ恵まれているか分かりました。
スピーカー設定で一番ポイントと思ったのが、センタースピーカーを使用せずファントムセンタースピーカーに設定したところです。弩級のセンタースピーカーが設置されており説明でも素晴らしいスピーカーとは言っていましたが、実際の音質確認をしてファントムスピーカーとしたとのことです。ファントムだと音が薄まるとの声もあるようですが現在の音響技術だとそういうことはほぼ無いとのことでした。私はセンタースピーカー使う派ですが、どうしても無理そうになったらファントムも考えてみようと思います。
音出し確認が終わった所で1つ目のキングダムヘブンから攻城戦シーン切り取り視聴開始しました。
5.1ch DTS HD Master サラウンドで視聴します。
投石機で巨大な石を続々と城へ投げ入れる場面ですが、城側からの視点で石が飛んでくる感じです。
どんどん近づいてきたな・・・来たなと思ったら部屋と床が震える程の轟音が響き渡ります!石が城や家を直撃する度に衝撃音がドン!ドン!と鳴り渡り身を屈めてしまいそうです。
AVアンプの力でスピーカーとサブウーファーの低音能力が存分に発揮され、私の家の低音とは次元の違う芯の通った音を体験できました。
次はディスクを変更してブレードランナーです。
5.1ch Dolby True HDサラウンドで視聴します。
原作は約36年前のものですが、4Kリマスターとして再販され、音質も非常に良いということで視聴サンプルとなりました。
ちなみにプロジェクターで映像を見ましたが、36年前の作品とは思えない画質でした。今回見た映像だけで購入を決めた作品でもあります。
視聴したシーンは雨が降る中で車から降り建物を捜索するシーンです。途中上空の飛行船から日本の演歌みたいな歌も聞こえるところもあります。これだけでブレードランナーファンはどのシーンか分かるものかもしれません。
静かなシーンが多いのですが、雨はサラウンド特有の包み込むような音で表現され、建物内の静けさ、行き交う車の流れ運転音、上空飛行船からの歌声などサラウンド感が十分に確認できました。
最後に女性ヴォーカルCDです。
あまり有名では無いが録音が良いということで選ばれたようです。
これを2chステレオで視聴しました。
ピュアオーディオの能力を試すという趣向でしたが、まぁ酷い音だなと思いました。
普段聞いているステレオから数段ランク下でスピーカーから音出てます感がひどく、音もボケ気味です。女性特有の艶なども無く平面的な音質でした。
まあ、昔のサラウンド用ということで致し方ないと感じました。
Marantzの方の解説でも10年前当時は最高のものとして作ったが、所詮AVアンプの最高峰というものでHi-Fi思考では無かったとのことです。
それを全面的に見直し、全部品をHi-Fi用のものに再設計したのがAV8802とのことでした。
AV8003→AV8802に変更して視聴を行いました。
これまでと逆の順番をたどりまずは先程のCDを聴きます。
AV8802に交換してまず感じたのは定位感がよくなり、音のぼやけが低減してエネルギッシュな歌声に聞こえます。
先程より数段良くはなっていますが、これでもまあこんなものかという感じです。全然音としては聞けますが、やはりある程度のレベルのステレオ専用アンプには勝てないと思いました。AVアンプしか持っていない人には満足する音に聞こえるとは思います。
次はブレードランナーです。
今回はDolby Atmosサラウンドで視聴します。せっかくということで5.1chからチャンネル数も増やしたようですが詳しい言及はありませんでした。
AV8803側はDirect入力です。Marantzさんの説明によると、ある程度以上の送り出し機器(この場合はUDP-205)になるとAVアンプ側のDSPプログラムを使わずにダイレクト入力して再現したほうがいいそうです。これはなるほどと思いました。けどこうなっちゃうと俺のYAMAHAアンプ構想が破綻しちゃうんだけど・・・。YAMAHA新型買った暁には最新のCINEMA DSP AIを使う気満々だったんですが・・・。
それは置いといてAV8003と同じシーンを視聴していきます。
明らかなダイナミックレンジの違いと音のエネルギー感の増加を感じます。パワーアップ感が半端ないです。
まず雨の量が増えたように感じます。静かなところは静寂感が高まり、車が行き交う場面は先程とは比較にならない低音と音圧を感じます。上空飛行船からの歌は中高音の伸びが良くなりわずかに響きが加わったと思いました。
Hi−Fi思考の新設計でこれほどの効果とは・・・。そしてプリアンプの重要性を改めて感じました。
最後にキングダムヘブンの攻城戦シーンを視聴です。
先ほどと同じ5.1ch DTS HD Master サラウンドで視聴します。
同じ投石機で巨大な石を続々と城へ投げ入れる場面ですが、先ほどのブレードランナーの音を聴いているのでどうなっちゃうのと?と心配になります。もう試聴室の何かが壊れるんじゃないかというぐらいの音圧を予感させます。
きたぞ!どんどん近づいてきた来たKITA・・・キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!震えるぜーーーーーーーーーーー!!!!!!!
とんでもない轟音が降り注いできます。というかリアルに床も震えています。
試聴中いちばん気になったのが近接するマンション入居者から苦情が来るんじゃないかということです。まあ防音対策は完璧でしょうが、それぐらいの爆音が部屋中に広がります。
ドンシャリ好きの映画マニアにはたまらないと思いますが、一般の人には少し大げさすぎるかもと思ったのも事実です。
最後にAV8802→AV8805に変更して視聴を行いました。
AV8805はAV8802からさらにブラッシュアップするためにさらに1000以上のパーツを交換したようです。どんだけ交換すんだよ。
さらにバージョンアップによりAuro-3D(Dolby Atomosのようなイマーシブルサウンドの一派。なにげに最初のイマーシブルフォーマットだったりする)にも対応し 、有償ではありますが次世代規格HDMI2.1の基盤交換も対応するモデルのようです。
MarantzのAVアンプ10周年 記念を標するアンプだけあって説明の気合の入り方が違いました。
「これを買ってMarantzのサラウンドを体験して欲しい!」そんな気持ちがビンビン伝わります。
じゃあこっちも望むところ!受けて立とう!と思いましたが時間の関係でキングダムヘブンは省略となりました。
正直これには心の中でヽ(・ω・)/ズコーとなりましたが、しかたありません。元々2つだけの比較視聴コンテンツを3つにしてもらっていただけありがたいと思います。
それではブレードランナーから視聴します。
今回もDolby AtmosサラウンドでAVアンプDirect入力です。同じシーンでの視聴です。
AV8805に変わってから感じたのが「自然」ということです。
AV8003は後の機種に比べたらおとなしめで少し冷たい感じで、AV8802はダイナミックでこれでもかという程のスケール感になりますが、AV8805は視聴する場面のその場にいるような自然で現実的な音場になります。AV8003のソリッドさとAV8805のダイナミックさを融合させさらにリアリティーのある音を形成します。
降り注ぐ雨も本当に降り注いでkる感じで、静けさは空気感と建物に舞う埃まで伝わってき、行き交う車からは走っている風まで感じれそうです。上空飛行船からは今までスピーカーから聴いていたような歌が生々しく聞こえる傾向になります。
正直映画的なダイナミックさはAV8802の方があります。キングオブヘブンを視聴しなかったのも低音と音圧が下がるのが分かっており、自然な音を楽しむ場面では無かったので視聴者の誤解を恐れやめたのではと勘ぐってしまいます。
ただ、自然な音、Hi-Fi感はAV8805が圧倒しており、サラウンドという面ではリアリティーとダイナミックさでどちらにするか好みがわかれそうです。
私としてはAV8805が断然好みで、Marantzの方が言っていた「AV8802から角が取れた音」という表現がぴったりなこの素晴らしいサラウンドに魅了されました。最新フォーマットも入ってるしね☆
最後に女性ヴォーカルCDを多めに聴きました。
AV8805では2chステレオも十分聞けるレベルでおすすめということでいままでより長い1曲分聴きましたが、まあもういいかなと思ったのが正直なところです。
確かに良い音ですし、エントリーモデルまでのシステムの方にはとても良いかもしれませんが、それ以上のシステムの人でこのアンプでステレオ音源を聞く理由が無いと思いました。
それよりキングダムヘブンの投石シーンの方が見たかったです。体震わせたいんじゃ〜。
その後はAV8805で他の音源を聴いていきました。
Marantzおすすめで超絶サウンドです!ということで「ダンケルク」の空戦シーンがピックアップされました。私もダンケルク購入していますがまだ見ていなかったので参考にしようと思い視聴しました。
サラウンドは5.1ch DTS HD Masterです。
主人公側の戦闘機が敵の戦闘機を追い銃撃を試みる場面ですが、空戦の3D的な音響や空気感、銃撃の重厚な音圧を感じ、特に銃撃が戦闘機の装甲に命中し金属特有の打撃音がガガガガガ!と鳴った時は目の前で起こっているのではという程のリアリティーでした。
ただ、ブレードランナーやキングダムヘブンよりは印象薄いです。凄い作品なのに生意気な事言ってゴメンね。
あとはAuro-3D音源での視聴も行いました。
Marantzの人が「Auro-3D知らない人挙手お願いします」と言いましたが、誰も挙手せず。さすがに猛者が集まっている感があります。Auro-3Dなんて普通の人は知らず、一生関わりが無くても問題ない物(音)なので、どれだけ無駄な事をしようとしているかということです。
Auro-3Dの音源は非常に少なく、今回はクラシックでの視聴となりました。
ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートのアンコール最後の曲「ラデツキー行進曲」を視聴します。
まずは日本を代表する指揮者 小澤征爾さんの音源で少し古いということで、基準とするため普通のサラウンドで聴きました。
さすがの小澤さんということで凄い演奏ですが、少し平坦な音です。演奏というより録音と再生の問題かと思います。
次は40代の若い指揮者の演奏です。これはAuro-3Dで視聴しましたが先程より音場が一気に広がり体を包みこまれながらもエネルギッシュな音を楽しむ事ができました。
最後は帝王っぽい人の指揮でこれちらもAuro-3Dです。相変わらず凄まじい演奏ですがさらに深みが加わった感じです。この指揮者のかためちゃくちゃ固そうな感じですが、お遊び指揮をしているようで演奏している人が結構笑っているのが印象的でした。
Auro-3Dのを聴いていきましたが、思っていたほどの凄さというか斬新さというのは感じれなかったです。これはAuro-3Dのスピーカー配置の特殊性があり、再現するのが難しいからと思います。
Auro-3Dは天井にスピーカーが必要というオーディオマニアでも敷居が高く躊躇する難題を、視聴ポイントの頭上にスピーカー設置せよというパワハラレベルの要求をしてきます。つまりは、シャンデリアの変わりにスピーカーを設置しろというオーディオマニアの念持が試されるシステムになります。
このような設置にしないとAuro-3Dの実力を確認するのは難しいかもというのがあるので、今回は参考ということで自分の中で収まりました。
他に環境音デモ音源等を聴いて試聴会は終了しました。
試聴会の後は少しのフリータイムが設けられていましたが、台風12号が気になってやむなく即帰宅となりました。
本当は他にも行きたい所もあったのですが、次の楽しみにしておきます。
今回の試聴会でMarantzのAVアンプの実力が十分確認できました。
特にAV8805は凄まじいですね。それだけにやはり高く、パワーアンプとch数を増やす場合はスピーカーも必要になるので今すぐは買えません。というかこの先買えるかもわかりません。
しかし、購買対象としてはYAMAHAとほぼ対等になったのは事実。
どっちにしようかな〜と皮算用して妄想を楽しみたいと思います。フヒヒ。
今回はそんなところです。
【お出かけ】金持ち達の宴!大阪サウンドコレクション2018に貧乏人が潜入!徹底レポートするぞー!
こんにちはUSAMARUです。
7/21(土)、22(日)の2日間にかけてハイエンドオーディオ展示会「大阪サウンドコレクション2018」がハートンホテル心斎橋別館にて行われたので行ってきました。
7/21は17時〜19時、7/22は13時〜17時と少ない時間の滞在となりましたが色々と聞けて面白かったです。
ハイエンドオーディオはピュアオーディオ向けのめちゃくちゃ高い機器を使用したオーディセットで、基本的にどの機器も100万円を超える物ばかりです。ちなみにピュアオーディオ用なのでイヤホン、ヘッドホン、ポタアン、AVアンプの類はありません。これらのものはピュアオーディオ的には邪道となります。
よって、貧乏人に人権は無く金持ちをメインターゲットとしていますが、見かけ上間口は広いですよーというのをアピールするために誰でも無料で招待してくれる、と勝手に想像しています。
大阪以外にお住まいの金持ち様と全国1億2000万の貧乏人の為に、貧乏人代表のこの私が知り得た情報をお届けします。
こういうハイエンドユーザー向けのオーディオ展示会は初めてでしたが入場無料とのことで行こうと思いました。
しかしパンフレットの機器を見るとどの企業も軽く1000万円を超えています。
本当に入場無料だろうな?遊園地の乗り物のごとく企業ブースに入る時に金をせびられる事はないだろうか?
そのような不安を抱きつつ、現在の所持金680円で向かう事にしました。
会場はホテルでそこまでは大きくなく築30年といった所でしょうか。普通の観光ホテルみたいな所で宿泊客が普通にチェックインしていたので、この人達今日爆音出すの知ってるのかな?とこっちが不安になりました。
まず2Fで受付ということで向かいましたがステレオサウンドのCD・レコード、DELA(Buffaloのオーディオ向けブランド)の高級NASが物販されており緊張が走ります。
これは1個でも買えという事か?680円しかない俺を見くびるんじゃねぇ!と思っていましたが5Fから順に見て最後にアンケートを出せ、ガラガラでプレゼント抽選させてやると受付に言われしげしげと5Fから順にみていくことにしました。
各ブース毎に音楽の演奏や説明、イベントなど独自でプログラムを作っていましたが、ひたすら音楽を鳴らすという所もありました。
来場者は思っていたより多く各ブース最低3〜4人はいて、イベントや時間帯によっては20人以上入るところもあり立ち見もありました。オーディオ評論家福田先生の特別講演は100人超えていたかもしれません。
客層的にはハイエンドのピュアユーザー向けと言うことでオジサンばかりで平均年齢50歳というところでしょうか。私も30代半ばでオッサンなのですが一番低い年齢層だったと思います。自分と同世代かなと感じた人は2、3人ぐらいで20代はいなかったと思います。これはピュアオーディオ界はもって20年かなと感じました。
2日間行って見た順番が違うので、順不同になりますが各ブースの感想をレポートしていきます。
レポートしていく順番が良いと思った順序だと考えて頂ければと思います。
あと、いつも以上にグダグダ書いているので全部見る場合は時間がかかると思います。
【ESOTERIC】
ESOTERICはTEACのハイエンドオーディオ部門が独立した日本を代表するハイエンドオーディオメーカーです。
主にCDプレーヤーで名を馳せてきたメーカーですが、リファレンスモデル「Grandioso」シリーズをはじめとする超弩級システムやその下位モデルである01〜05クラスをプレーヤー(CD、ネットワーク)、アンプ、DAコンバーターで展開中で、国産かつ高性能さでスピーカー以外はこれでいいんじゃねーの?というラインナップとなっています。
ただ、「Grandioso」シリーズは1ユニット200万円以上、01〜05シリーズは1ユニット70万〜150万円とやはりお金持ち向けですが、下位モデル単品ならワンチャン買えそうと思わせてくれる物があります。
そういう意味ではミドルクラスのユーザーからハイエンドユーザーまで手広く相手にしようと意思がみられ、中古など含め求めやすいブランドなのでは無いでしょうか。
その中の一つであるネットワークトランスポート「N−03T」を目的にESOTERICブースへ向かいました。
ESOTERICのブースは約20畳程の部屋でESOTERICのGrandiosoシリーズCDプレーヤー、パワーアンプ、プリメインアンプ、コントロールアンプ、ネットワークトランスポート「N−03T」などがあり、NASはfidata(IO DATAのオーディオブランド)でした。
ESOTERICの主力製品が一堂に揃った姿は壮観です。
ESOTERICの製品群。すべて高性能・高品質と思います。これらだけで1000万は超えていると思います。
スピーカーはTANNOYの弩級スピーカー+スーパーツイーターとavantgardeのホーン型スピーカーを時間区切って交互に視聴していくスタイルです。
これら以外にもTANNOYの最新スピーカーも部屋サイドに設置されていました。
TANNOYのスピーカーとツイーター。デカイ。迫力のある音と生々しい音を奏でました。このちんまいツイーター1個26万円です。ESOTERICの人はこれでも安いと言っていました。
avantgardeのホーンスピーカーとツイーター。でそこでボーカルが歌っているような音を再現します。大きなホーンの中に頭を入れたくなる衝動が・・・。
TNNOY CHEVIOT。昔のスピーカーを復刻したものですが最新の技術も取り入れられているらしいです。麻倉先生は絶賛していますが評論家でもその音色は意見が分かれるところのようです。
まずブースに入って最初に驚いたのがパンフレットの数の多さです。
どんだけラインアップあんだよ!というぐらいパンフレットがありました。長机2個分ぐらいにずら~と並んでいましたが、できるだけ持って帰ろうと思い1枚ずつ持ち帰りました。家で数えましたら20枚ぐらいありましたが他のブースは多くて10枚ぐらいなので倍はあるということです。
あまりの多さにESOTERICもわかっているのか手提げ袋が支給されました。他のメーカーのパンフレット入れるのにも重宝しました。あざーす。
私は「N−03T」目的でしたが、ESOTERICさんもN-03T押しのようで主にN-03Tで演奏しN-03Tの説明、聴き比べを熱心に行っていました。
今回のイベントでESOTERICさんが一番良かったと思ったのは総合力です。
まず音が良かったです。タンノイスピーカーとホーン型スピーカーの特徴を活かした選曲もありますがスピーカーの能力を最大限活かすESOTEIC機器を使用して力強い音楽を味あわせてくれました。
また、展示プログラムも良かったです。スピーカー2種類を適時切り替えながらESOTRIC機器をアピールするわけですが、プログラムの時間割りの説明もわかりやすく聞きに来た人の時間を考えていた所も良かったです。
一番良かったのは機器の技術説明や聴き比べでの音質アピール、質問に真摯に答える等非常に丁寧かつ親切な対応をしており、これぞ展示会というものでした。
印象に残っている機器としてはやはりN-03Tで、聴き比べではN-03T(70万円)をトランスポートとして使用した場合とfidata(60万円)をミュージックサーバーとして使用した場合で行われました。N-03T使用時はfidataはNASとして使用しています。
DACはGrandioso SACDプレーヤーK1(200万円)を使用し、プリアンプ(200万円)とパワーアンプ(200万円)、タンノイのスピーカー(ペア330万円)という構成です。
低音が強調される曲がわかりやすいということで、打音(和太鼓っぽい音)系の効果音曲を視聴しました。
fidataからまず視聴しましたが打音のドン!と十分な低音と太鼓の縁部分を叩いたようなカン!と乾いた音が鮮明に聞こえます。この時点で十分いい音で、おいおいN-03T大丈夫かとESOTRIC担当者をチラ見しましたが自信たっぷりの表情。見るもの見せてくれようぞという顔つきです。
次は少しの説明の後N-03Tの演奏が始まりました。説明で少し時間が経ったので前の音の記憶が薄れないか不安でしたが、心配ご無用、見るもの見せてくれようぞ状態でした。
まず打音がドン!!と低音が腹まで伝わってくるのと、太鼓の縁部分を叩いたようなカツーン!と先程と明らかに違う芯が通った高音の伸びが聞こえ驚かされました。N-03Tの方が明らかに音源を忠実に再現できています。
次は教会での合唱の音源で、最初独唱から始まり中盤で合唱をするといういう内容です。
まずはfidataから視聴が始まり教会の空気感まで感じ取れ、独唱部の少年の無垢な澄んだ歌声、中盤からの多人数合唱時の教会に広がる見事な響きが聞き取れました。この時点でもう十分です。お腹いっぱい。今度ばかりはヤバイぞとまたもや担当者チラ見しましたが・・・何か物足りなさそうな表情です。まさか超えてくるのか・・・。
次はすぐにN-03Tに切り替えて演奏スタート。独唱部は更にS/N比が上がったように感じられ透明感が増します。そして一番の変化が中盤からの合唱部で、明らかに合唱する人数が増えています。反則やん!いやいや人増やしたらいかんでしょ。人数増加に伴い音場の形成が広がりエネルギッシュさが増します。今まで聞こえていない音が聞こえてくるという微小な情報も漏れなく伝えきるN-03Tの実力に感服いたしました。
N03-Tは音質やfidataで聞こえない音が聞こえるなどの情報量の多さ等、正直圧倒しているイメージで2ランクは上かなと感じました。N-03Tは電源にこだわっており構成部品が電源部品が大多数ということでそこが音質面に貢献しており、ストレージが主目的のミュージックサーバーでは太刀打ちはキツイかなという印象です。また、TIDALやSpotifyなどのストリーミングにも力を入れていくらしいのでそこも高ポイントでした。
あと、音質には直接関係ないですがやっぱり全体的にESOTRIC機器のデザインが格好いいんですわ。アルミ削り出しの筐体にスタイリッシュさと統一感をもたせ所持する喜びを感じさせてくれそうです。
癖が少ないので他のメーカーとも協調性があり、部屋に置いても荘厳さを保ちつついい意味で目立たないかと思います。このあたりはマランツとは対極の存在かなと感じました。
今回のESOTERICさんの印象とN-03Tのパワーを目の当たりにして70万円ならいけるか・・・と血迷いそうです。
N-03Tは送り出ししかできない・・・でも俺はDACは持っている(SACDプレーヤーのSA-10だけど)・・・そしてネットワークプレーヤーは無い・・・けど手持ちのMac PCで代用できる・・・けどPC操作は面倒くさい・・・けど金が無い・・・でもN-03T欲しい・・・でもN-03Tは送り出ししかできないような物・・・と今でもぐるぐる頭で回っています。
【有限会社アッカ】
有限会社アッカ | IASJ 日本インターナショナルオーディオ協議会
有限会社アッカは海外オーディオメーカーのKRELL社、YGアコースティック社、ORPHEUS社の代理店です。
KRELL社は設立約40年の老舗メーカーで純A級パワーアンプ等ハイエンドアンプメーカーとして確固たる地位を築いています。
YG Acoustics社は設立15年程の比較的若いスピーカーメーカーで金属製のエンクロージャー(筐体)と鍵穴のような形が特徴的なハイエンドスピーカーを制作しています。
ORPHEUS社はこちらも設立15年程のプレーヤー類を主に制作しているメーカーで、竪琴を思わせるような美しい筐体が特徴の製品を制作しています。
KRELLは中古品が多く出回っており金額的にも入手も可能な製品がラインナップがありますが、YGアコースティックとORPHEUSの製品は恐らく購入できる人は少ないのではと思います。ORPHEUSに関しては値段情報も少ないです。
私はKRELLのアンプは知っておりますがあまり興味は無く、YGアコースティックのスピーカーは評論家の先生方が絶賛していましたが形が変なので興味が無く、ORPHEUSのプレーヤーに関してはよく知らず、総合的にこのブースは興味がありませんでした。5Fから順に見ていけと言われ最初に向かったブースがここです。
有限会社アッカのブースは約20畳程の部屋でYG Acousticsの3Wayスピーカー「Sonja 2.2」、KERELLの純A級パワーアンプ、ORPHEUSのSACDプレーヤーなどがありましたが、セッティングはいい意味で一番すっきりとしたブースだったかと思います。
YGアコーステックのスピーカー「Sonja 2.2」です。大きいですが私のうさぎ部屋に置けそうです。一生買えそうに無いですが。
はっきり言いましてこのブースはあまり良い印象はありません。
1日目一番最初に入ったブースで人は多く期待したのですが、淡々と音楽をかけるだけなのと立ち見で視聴した位置が悪かったのかあまり良い音と思わなかったので早めに退散しました。
2日目はこのブースに行く気は無かったのですがもう一度聴いて見ようと思い、いい席を確保してじっくり視聴しましたが、音楽が終わった後に視聴者の一人が「ブラボー!」というようなオーケストラが終わった後のような合いの手を打っていました。しかし、この方は公演後の椅子の片付けやスタッフとの会話からおそらくはこの会社の関係者でサクラに近い行為かと思います。寅さん叩き売り時のガジロー的ポジションです。
このような行為私は大嫌いなので本来ならこんなブース評価するに値しないのですが、この方はたぶん本当にブラボーと感じ発したのではないかと思います。
私も聴いていましたが空前絶後の超絶サウンドでした。
自分の人生で間違いなくトップで恐らく抜かれる事は無いのではないかと思わせる音です。
オペラを演奏していたのですが、もう目の前にオペラホールがあるとしか思えません。
とても2chのスピーカーから発せられていると感じられる領域の音色ではなく、演奏される楽器の音すべてが調和されつつ分離され輪郭はくっきりしつつ演奏する場所が全て分かり、演者の歌声は果てしなくクリアかつダイナミックで生々しいという次元では無く本物としか思えません。臨場感も半端ではなく演奏の中の群衆の拍手喝采がサラウンドかの如く音場を形成しそれがとても自然で、私も感動のあまり拍手をしてしまいそうになりました。マジで。
これは私だけでは無く、他の人もそうだったと思います。みんなブラボーおじさんの気持ちだったのでおじさんに対して何も言えません。
いま振り返るとここのブースの空気だけ異質でした。他のブースはみんな黙って視聴し、演奏中うなずいたりリズムに乗ったりする人もいますが、基本的に入場し、聴いて、終わったらしげしげと帰るというのが普通です。
ここは入場するのは普通ですが、まずリズムに乗ったり頷いたりする人はおらず演奏が始まったらみんな固まります。聞きいっているのか衝撃を受けているのかわかりませんが微動だにしません。
そして演奏終了後フラフラと危ない脚付きでスピーカーに近づき値段を見て自暴自棄になりながら退場したり、前のおじさんが「今日一番の演奏やったわ!」と担当者に大声で言ったり、先程述べたブラボーおじさんが居たりと他のブースではありえない光景が展開されます。
上記の要因(元凶)がYG Acousticsのスピーカー「Sonja 2.2」です。
KRELLのアンプやORPHEUSのプレーヤーが凄いというのもあるでしょうが、8〜9割がこいつの力と思います。アッカの担当者もYGのスピーカー押しでした。
こんなヘンテコな謎スピーカーからいい音が出るなんて今だに信じられません。
これだけの音質だからお高いのでしょう?金額確認しましたがペアで1188万円。うん、そうだよね。
これが100万円で聞けれたら私でも即買いします。1188万円でも納得してしまいました。
ちなみにこの「Sonja2.2」は同社の上から2番目のグレードらしいです。まさかのベジータモデルでした。その上にリファレンスとなる悟空モデルがあるわけですがいったいどんな音質なのかオラ気になっぞ!
このスピーカーですが、1000万円でもコストパフォーマンスが高いのではと思わされます。
一般的にどんな商品でも高額になればなるほどコストパフォーマンスが悪くなります。例えばイヤホンなら1万円ぐらいまでは値段に比例して右肩上がりに音質が良くなりますが、それ以降は値段は右肩上がりでも音質はなだらかに上がっていく事になり、10万以降では1万円基準でお値段10倍でも音質は体感2〜3倍ぐらいがいいところではないでしょうか。
これはスピーカーも同じで10万円ぐらいまでは右肩上がりでそれ以降はなだらかになり、200万円以降は趣味の世界であるという認識でした。
ESOTERICで聴いたタンノイはペアで約330万円で「Sonja2.2」は1188万円ですから約4倍の値段です。お値段4倍でもこの価格帯で音質4倍というのはありえないと思いますが、このSonja2.2に関しては「お値段4倍ですが音質4倍ですか?」と聞かれたら食い気味に「音質4倍であるぅ!」と断言すると思います。実際はそうでもないんでしょうが。
「Sonja 2.2」のお値段。視聴後感動のあまり手が震えて写真ピンぼけしています。
あと今回驚いたのが拍手しようと思った音源がCDかSACDか分かりませんがディスクからの再生だったと言うことです。プレーヤーが高級機なのでアップサンプリングしているとは思いますが。
もうねハイレゾ音源とかやっぱどうでもいいわ。
やっぱり我々はディスク音源情報の半分も聞けてないもとい再現できていないのだなと再認識されました。
CD音源もしくはSACDのDSD64(これもハイレゾだけど)でこれだけの音がだせるならもうこれで十分。そう、お金があればね!
やはり機器とセッティングに力を入れていくべきかと思いました。
一番上のORPHEUSのプレーヤーで再生。視聴後感動のあまり手が震えて写真ピンぼcry。
このブースは展示会という意味では音質以外は正直下から数えたほうが断然早いですが、音質の一点突破で私の心を抉ってきました。
他のブースはハイエンドで音楽を鳴らし、おおっと思わせられ事はありますが感動するという事はあまり無いです。それは恐らく自分の中で想定の範囲内の音質なのかなと思います(ホテルの一室なのでセッティング難しいでしょうが)。ところどころは俺の部屋の方が良くね?とかがんばったらこれ超えれるんじゃね?というのもあります。オーディオを知らない人なら「音量大きいだけじゃん(笑)」と言われかねません。
しかし、このYGスピーカーを中心とするシステムは誰でも凄さが分かると思います。一般の人も「ブラボー!」と言うかもしれません。
他のメーカーを圧倒するというか次元の違う音質に私もブラボー!を差し上げたいと思います。
【TAD】
TADは正式名称「株式会社テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ」という名称でご覧の通り長すぎるのでTAD(ティーエーディー)と呼称しています。もとはパイオニアのPA部門のチームでしたが、独立して日本を代表するハイエンドオーディオメーカーとなりました。
創業時はスピーカーをメインとしていましたが「D600」という超弩級CDプレーヤーで地位を確立したと言っていいかもしれません。フラグシップは「600」シリーズですが現在は下位モデルの「1000」シリーズのプレーヤー、アンプを主力としているようで、ブックシェルフ型の高級スピーカー「TAD ME-1」にも最近は力を入れ評論家、オーディオファン両方から好評を得ています。
「TAD ME-1」はペアで約120万円と我々としては目玉が飛び出るような値段ですが、TADとしては「我々のクオリティーを幅広いユーザーの手が届くプライスで提供したい」と語っているように120万円でもTADとしては安い値札となり、完全なるハイエンド思考のメーカーです。
ただ、その音作りのこだわりから製品のクオリティーは高くファンは多い・・・はずです。物を買えてるかは別ですが。
今回私が一番期待していたメーカーで、スピーカーの「TAD ME-1」は一生モノでガチで買ってやろうかと考えているのでこやつの視聴と、伝説となっているCDプレーヤー「D600」の視聴が可能ということで期待を膨らませてブースに入りました。
ESOTERICのブースは約20畳程の部屋でTADのリファレンスシリーズ「600」シリーズのSACDプレーヤー「D600」、パワーアンプ「M600」、プリアンプ「C600」が鎮座し、スピーカーは小型ブックシェルフ「TAD-ME-1-S」、大型ブックシェルフ「TAD-CR1MK2」を配置して時間区切りで交互に聞いていくというスタイルでした。
このあたりはESOTERICと同じですが、プレーヤーがSACDプレーヤー「D600」のディスク再生のみでいい意味の無骨さを感じました。 ただ、時間毎にイベントを行っていいたのでもしかしたらD600のDACを使ってネットワークプレイをしていたかもしれません。
ブース内の設置はすっきり系で広々とした感じで気持ちよく音楽が聞けました。
今回のイベントでTADさんが良かったと思ったのはやはり音です。
上記の構成だけで1000万円を超えており、TADの製品ということで実力の方はいかに?という感じでしたが、まず感じたのが圧倒的な音の迫力です。
以前よりTAD関連が気になって色々と調べエキサイティングオーディオショップである逸品館の清原社長の評価にたどり着いたのですが、TADの良さ(その時はD600でしたが)は音楽を忠実に再現するというよりも楽しく聞かせるその熱さであるということでした。
実際に聞いてなるほど、これは熱いなと感じます。暑いといような粘りっこさではなくうおおおおとくる感じの熱さです。なのでJAZZとかではなくロックなども全然いけると感じました。
あと、熱いだけではなく音源も忠実に再現できることも付け加えておきます。
これはTADのブースでは無く、オーディオ評論家の福田先生が行った特別講演で「TAD-ME-1-S」を使用しての実演を行うということで視聴したのですが、ソプラノ歌手の音源をESOTERIC「Grandioso K1」で流した所、ソプラノ歌手のあまりの高音再現にホテルフロアライト金属部分が共振してノイズが発生するという事態に陥りました。
音源がまず凄いのですが、低音では無く高音で物理共振が発生するという事はなかなか無く福田先生も驚いていました。私もとんでもない高音の伸びにどんだけこの歌手すげーんだよ!と思いながら40畳程の部屋でもそれらを難なく鳴らしてみせる「TAD-ME-1-S」の実力に度肝を抜かされました。
しかしこの「TAD-ME-1-S」ですが、ブックシェルフにしては大きめですが見た目は変哲もないスピーカーで所有する喜びは低いと思います。しかもこのシルバーの色が個人的には悪趣味で通常バージョンの黒色の方が10倍は良いと思います。
正直見た目だけでは絶対買わないと思いますが、これだけの音を聞かされたらウ~ン買っちゃう(笑)となります。買えませんが。
「Sonja2.2」がベジータとしたら「TAD-ME-1-S」は幼少期の悟飯といった所です。甘く見ているとスカウター(財布)がパリンといかされちゃうかもよ?
あと、一番の目的であるSACDプレーヤー「D600」の実力ですが正直わかりませんでした(泣)。
同じ部屋で比較視聴できなかったのと、先程書いたESOTERIC「Grandioso K1」が他の部屋で比較対象となりGrandioso K1自体が現在の最強機種(D600は約8年前のもの)みたいなものなのでなかなか比較ムズイです。
実物はプレーヤーとしてとにかくでかく電源も別筐体なので俺のうさぎ部屋に入れれないかなー、しかたねーなー、買いたかったけどなー(おでこペシ!)。
でも本当に実力を知るにはやはり購入するしかないので、がんばって250万円貯めたいと思います(白目)。
見えにくいですがこれが「D600」です。下にプリアンプの「C600」とそれぞれの別電源筐体がありました。音質の為にとにかく別電源というTADのこだわりは凄いです。機器と電源を接続するケーブルもグレードアップするには数十万円するらしいです。札束の中を電気が流れるようなものになりそうですね。
TADのもうひとつと思ったのは音質がYGに届かなかったのと、やはり宣伝の下手くそさでしょうか。
逸品館の清原社長がTAD宣伝下手すぎ!と書いていましたがそれはオーディオ評論家や出版社に金を払わないという、いわば褒め言葉(ツンデレ調)的な感じでした。
ただ、私から言わせれば本当に宣伝が下手です。
まず一生懸命説明していただけるのですが、やはりESOTERICやAccuphaseのようなナチュラルさやわかり易さまでは至らず無骨な技術屋のような説明となるのでわかりにくかったのかもしれません。まあこれは些細なことです。
一番の下手くそポイントは最終日の最終イベントに謎のYoutuberを呼ぶというアクロバティックさです。
有名な人かなと思ったのですが名前からしてもウ~ン誰?って感じです。本人と思わしき人がいたのでその容姿から最初もしかして逆木一氏(ネットオーディオの若手ライターで「言の葉の穴」の管理人。ネットオーディオ業界ではそこそこ有名)の本名か?と思いましたが違うようです。有名な人かと思い検索しましたが登録者100人ぐらいの普通のYoutuberでした。
読者数2人のこの俺が言うのも失礼だがTADよ!もっとおらんかったか!?
(話それますが読者登録してくれた2人の方ありがとうございます!MA6900とMARO回で「いいな」してくれた方もありがとうございます!あと、見てくれているみなさんありがとうございます!あなた達のおかげで続けれています!このブログもうちょっとだけ続くんじゃ!)
ただ、このYoutuberの方のイベント大盛況で部屋いっぱいで入りきれないぐらいでした。
アニソン中心に若者向けのイベントを目指したようでカジュアルさが当たったかもしれませんし、わかりやすいプログラム説明(A4の紙に詳細に書いてあった)もよかったです。まあ、悲しいかなオッサンしか来場者いなかったのですが(白目)。なんかゴメンね。
この方も今後注目していきたいと思います。
現状ではTADの製品にまったく手が届きません。
ただ、「TAD-ME-1」はワンチャンスあると思うので、弾を込めずに常にロックオンしていきたいと思います。
【株式会社太陽インターナショナル】
株式会社太陽インターナショナルは海外オーディオメーカーのAvalon Accoustics社、dCS社などを取り扱う代理店です。
Avalon Accoustics社はハイエンドオーディオ用スピーカーメーカーで、威風堂々としたその筐体と聞いたものを魅了する音色のスピーカーラインナップでオーディオファン憧れの存在として確固たる地位を築いています。
dCS社はオーディオプレーヤーメーカーでCDプレーヤーの製品群が有名でしたが、最近ではネットワークプレーヤーやDACの性能が高く評価されStereo Sound誌等オーディオ雑誌のベストバイ常連製品を数々作り出しています。
太陽ではその他にもNAGRA等扱っているようですが私の方は知識がなく説明しきれません。
Avalon(アヴァロン)のスピーカーDiamond(550万円)とdCSのプレーヤー群(1ユニット最低でも200万)というオーディオファンなら誰もが憧れる機器で音楽が聞ける・・・聞くしかねぇ!そう勇んで株式会社太陽インターナショナルのブースに突入しました。
株式会社太陽インターナショナルのブースは約20畳程の部屋でAvalon Accousticsの弩級スピーカー「Diamond」、dCSの弩級プレーヤー「Vivalidi One」をはじめとするプレーヤー、DAC、NAGRAのパワーアンプで構成され、部屋の暗さとオーディオ機器のたたずまいから非常にムーディーな雰囲気となっていました。
ある程度演奏してから担当者が説明をするスタイルで進んでいきお客さんも他のブースより多めに感じました。
視聴したときの音色ですが、なんと優雅で甘美なことかとジェットストリームのナレーション風に言いたくなる程なめらかで心地良く、時には迫力ある音が奏でられました。
dCSから送り出される音をAvalon Diamondが忠実に再現し、生々しさの中にも荘厳さが醸し出され、まるでその場に音楽ステージが形成されているような立体感のあるサウンドを聴き続けるたびに私のお顔がニッコリ^^ いやニンマリ(ぐへへ)してしまうのが自分でも分かります。
この音をずっと聴き続けていたい・・・そう思うたびに担当者の長く中身の薄い解説が入ってしまいます。
いや、解説してくれるのはうれしいです。ただ、一番聴きたい機器の技術的な話は少なめで、各機器の表面上の情報や音源フォーマット(DSD等)の話など各個人で後から確認すればよくね?という内容を冗談交えながらちょっと上から目線で長々と話します。
それに輪をかけてその部屋に一緒にいたスタッフが笑ったり合いの手入れたりすのが若干だるかったです。本人達に悪気は無いでしょうが。
もうちょっと深い内容とMCの良さがあれば・・・という所ですが、間違いなく機器類の音は良かったですし、長々と話す分機器の紹介はできていました。
しかしやっぱりAvalonのスピーカーは良いですねぇ〜(初めて聴きましたが)。dCSもとんでもなくよかっです。
超人気RPGゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズ生みの親である坂口博信氏はAvalonスピーカーのオーナーとして有名ですが、もっと上のクラスのスピーカーだったと思います。おそらくは1000万円クラスのものです。
俺もこのブログで一発当てれば買えるようになるのかな・・・・(遠い目)
(このブログは私の懐に一切お金入りません。逆に広告貼り付けられないよう、はてなblogにお金払っています。永遠の赤字ブログです(泣))
Accuphaseは「アキュフェーズ」と呼び、トリオ(ケンウッド)の技術者が独立して日本を代表する老舗ハイエンドオーディオメーカーとなりました。
創業時よりハイエンド向けアンプをメインとしており、当時の初任給5万円の時代に25万円のアンプを出すなど品質のためには多少の高価格化も厭わないメーカーとして有名です。現在でもそのスタンスは一切変わっておらず、安易なライトユーザー向けの製品などは製造しておらず、高性能、高品質な製品を自社工場で一貫組み立てし供給し続けています。
また、保守関連の手厚さも人気の一つで発売最初期(45年前)のモデルも部品を保管していて修理可能とユーザーフレンドリーさでは他の追従をまったく許しません。日本人の勤勉さ、丁寧さなど良いとところを体現したようなメーカーとなっています。
現在はプリメインアンプ、プリアンプ、パワーアンプがメイン機種で、CDプレーヤーやDACなどデジタル機器も豊富に備えています。
AccuphaseがAccuphaseたらしてめているのはやはり超精度のプリアンプと、独自の純A級パワーワンプです。
プリアンプは「C3850」、パワーアンプは「A-275」がフラグシップモデルですが、最高額でも200万円と背伸びに背伸びを続けまくったら買える価格と、相応の性能を備えるコストパフォーマンスの高さが光ります。
しかもAccuphase製品は人気があり値下がりしにくいので現行機を売って新しい機種にグレードアップをするも良し、古い機種で修理を続け使い続けるも良しと所有の楽しみ方もできます。
Accuphaseは愚直な音作りと独自の考え方で評論家、オーディオマニアともに好き嫌いがきっぱりと分かれるメーカーと思っています。
正直私はAccuphaseを聞いたことが無いのでまず聞いてみたいといのと、純A級パワーアンプの実力を知りたかったのでここのブースに赴くことにしました。
ブース内のセッティングは豪華絢爛の一言です。
Accuphase現行主力機が整然と展示され詳細な解説がついています。また、部品の内部構造解説・参考断面部品や壁掛け説明、液晶モニターによる系統図の説明、華やかな花による装飾、豊富なCD・レコード音源など展示会馴れしすぎやろ!というぐらい中の構成は完璧です。
ブース内のスタッフの数も一番多く他のブースは平均2人でしたが、Accuphaseは最低でも4人はいて万全の体制を期しており、プログラムの説明や対応はわかりやすく親切丁寧。ザ・日本企業て感じです。
演奏用として設置していた機材は新商品の純A級パワーアンプA−75をはじめフラグシップモデル、SACDプレーヤー、ネットワークプレーヤー、LPプレーヤー、プリメインアンプ、プリアンプ等ほぼ全てが網羅されていました(型式がほぼ分かりません。すいません。ただ、全部高く50万円〜200万円かと思います)。
スピーカーはTADの「TAD−ME1-S」とSonus fabar製のもので時間を区切るか客のリクエストで演奏変更するスタイルでした。
ここまで書くともう一番でいいんじゃないかと思われますが肝心の音がね・・・・。
できるだけがんばって聞きましたが音がぼんやりして聞こえます。
音が大きくなってくるとS/N比が下がり音が暴れてきますが、そんな傾向でもありますがなんか違うような気もします。なんだかお前疲れてんのか?といいたくなるような音です。
アンプの聞き比べでAB級アンプ、純A級アンプ、アンプをBLT接続しての確認をして、Accuphase担当者がAB級アンプは低音が力強く、純A級アンプは艶がかった音を楽しめたかと思いましたが如何でしたか?的な事を言っていましたが、そんな気はするがぼんやりが気になってそれどころじゃねぇというのが正直なところでした。
スピーカーが原因かと思い2種類とも聞きましたが傾向は同じでした。
スピーカーセッティングか部屋の反響が対処しきれていないのかな?と考えましたが、これはまさかAccuphaseのせいひn・・・・いやいやいや!それはありえない!だって高級なハイエンド商品で安心と信頼の世界のAccuphaseだぜ!?
大体こんな音でここの製品買いたいと思うやつなんかいねーだろ!Accuphaseはちゃんと忠実に原音再生できてるの!
きっと俺のせいなんだ。糞耳なんだ。うん。初めてAccuphaseの音聞くからよく分かってないだ。
純A級アンプのアナログライクな艶がかった音は魅力的でしたがなんせ集中して聞けませんでした。
近く純A級アンプA-75の試聴会が大阪のどこかで開かれるらしいのでリベンジしたいと思います。
・・・・大丈夫かAccuphase(ボソ)
【株式会社ノア&株式会社アークジョイア】
株式会社ノアと株式会社アークジョイアは海外オーディオメーカーのSonus faber、LABORATORIUMをはじめとするオーディオメーカーの代理店です。
Sonus faber社はイタリアが誇るハイエンドオーディオ用スピーカーメーカーで、フランコ・セルブリンという稀代のスピーカー職人によって創設され、そのこだわりと造形美、豪華な音色から銘器として絶賛されたスピーカーは数え切れず、日本でも非常に人気のあるブランドとなっています。
LABORATORIUM社はフランコ・セルブリンがSonus faberを離れた後創設したメーカーで、まだ会社としては若いですがセルブリンの創出するそのスピーカーはSonus faberより続く完成度の高い作品となっており、彼が送り出した最後の作品「Accordo」は「音を出す機器ではなくもはや楽器である」とオーディオ評論家から激賞され、発売から8年経った今でもその価格帯ではベストバイに選出され続けています。ちなみに120万円ぐらいなので頑張れば買えます(買えない)。
その他にもWadia等著名なメーカー扱っているようですが数が多すぎるので詳しくはホームページで確認ください。
この両者合同のブースは1日目発見できませんでした。パンフレットに2Fとありましたが受付と物販、特別講演の部屋しかねえよなぁと思い諦めましたが、2日目に倉庫と思っていた部屋がブースと気づいて慌てて入りました。
株式会社ノア&株式会社アークジョイアのブースは約40畳程の部屋でSonus faberの超弩級スピーカー「Aida Ⅱ」がドーン!と設置され、LABORATORIUMのスピーカー「Accordo」、エステロンのスピーカー「YB」、Burmesterのアンプ等設置されていましたが、他のブースと違うのが取扱製品の多さを活かしたオーディオアクセサリー類の豊富さでした。
特に今回の展示会では少ないアナログレコード関連機器が多く独自性が強かったです。
Bespoke audioを中心とした機器群。イギリスではアストンマーティン製の車とべスポークオーディオのオーディオ機器を持たないと英国紳士として認められないそうです(大嘘)
レコードクリーナー。挿入するとギュイーンと自動洗浄してブヲーと乾燥させ出てくるらしいです。洗浄後の音色は新品時を上回る勢いとか。お値段70万円ぐらいかな。
40畳の部屋で他のブースより倍ぐらいの規模なのですが圧倒的存在感のSonus faber「Aida Ⅱ」が迎え入れてくれます。
フロントスピーカーとして設置されていましたがバキ風に言うと・・・
デカァァァァァいッ説明不要!!
「Aida Ⅱ」の横にあるのはYGのスピーカーではなく、エステロンの「YB」です。形も名前もややこしいわ!
今回見た中ではブッチギリで一番デカく絶対いい音でるやん!とういうのをその存在感で示しています。
フランコ・セルブリンの遺作「Accordo」も小さいながらその美しさで目を引き音が出るのを静かに待っていました。
時間を区切ってスピーカーを交互に演奏するスタイルでしたが、私の発見の遅さよりAccordoの視聴時間が終わってしまっていて、Aida Ⅱの視聴のみとなりました。
とりあえず座って音が出るのを待っていましたが、「Left speaker nanchara kanchara・・・」と英語スピーカーチェック音源でセッティングするのに時間がかかりなかなか音が出てきません。
4〜5分待ちましたが担当者が作業を続け何の説明もありません。
タイミングもあったかもしれませんが、ここのブースは言葉より音楽で示すというスタンスなのかあまりユーザーフレンドリーでは無いのかなと思いました。対応は丁寧ですが。
他のブースも見たかったので結局待ちきれず退出してしまいました。
その後あらかたのブースを見終わりそろそろいけるだろと思って再度訪問しまたが、ちょうど演奏中で聞けました。
Aida Ⅱはその大きさより迫力のある音がでるのかと思いましたが、クラシックの弦楽器を演奏していたこともあったのか迫力よりも暖かみのあるゴージャスな音色を生々しく壮大に紡ぎ出します。透き通る音というよりは厚みのある音で非常に心地よい音が体中を包み込む感じです。まるでコンサートホールが目の前にあるようなYG以来のとてつもない音質です。
「Aida Ⅱ」は価格面でも1380万円と対抗できるのはこいつしかいないと思いました。
ただ、これほどの音を聞いても満足できませんでした。それは、Sonja2.2の音を先に聞いてしまっていたからです。
奴さえ、奴さえいなければこんな気持ちにならずに済んだのに・・・・。
私は展示会残りの30分を株式会社アッカブースで過ごす為にこのブースを後にしました。
音だけであれば私が聞いた中で2番目なのですが、いかんせん視聴時間が短かった、ブースの印象がいまひとつ、何よりアッカブースのように異質な感じが無かったので、もしかしたらスピーカー金額とその大きさから先入観に捕らわれているかなと思いこのようになっています。私の勉強不足のせいかなと感じていますので、下のレポート位置になっていましすが実力は恐らく最上位クラスであると付け加えさせていただきます。
Accuphaseはわかりません。
【株式会社ステラ&株式会社ゼファン】
株式会社ステラと株式会社ゼファンは海外オーディオメーカーのVIVID audio、TRINNOVをはじめとするオーディオメーカーの代理店です。
VIVID audio社はB&Wの伝説スピーカー「Nautilus(オリジナル)」を製作したローレンス・ディッキーによって設立されたスピーカーメーカーで、独特な(という次元を超えていますが)デザインとその名前通りの鮮やかな音源再現力が特徴です。
TRINNOV社は簡単に言えばAVアンプメーカーですが、日本でイメージされているようなステレオアンプの延長上の物ではなく、PC CPUの演算を駆使した音響表現で一般オーディオメーカーのAVアンプとは一線を画する音場再生を実現させています。
その他にもSME等著名なメーカー扱っているようですが数が多すぎるので詳しくはホームページで確認ください。
ここブースはまったくのノーマークでしたが、廊下を歩いている時に他のブースからは聞こえないようないい音が聞こえてきて、それに誘われるように入っていってしまいました。
まずブースに入る前に聞こえたいい音ですが、単純にドアが開けっ放しなだけでした。
他のブースはキチンと閉めているのですが、このブースは電源ケーブルを外から引っ張っている為に閉めきれなかったようです。容量が足りなかったのか、部屋の電源が気に入らなかったのか分かりませんが、電源を大切にする良い姿勢と解釈しました(ポジティブ思考)。
中のセッティングは他のメーカーのような豪華さ、テーマ等は感じられず正直貧相だなとは思いました。
ただ、サイドに設置されているレコードプレーヤーやアンプ群、クリーン電源らの本来勝負するべき機器の存在感には目を引きつけられました。
右の緑の目玉が目印なのがSTROMTANKのクリーン電源(うん百万)。レコードプレーヤーはどこのものなのか知りませんがめちゃ格好よかったです。
設置されていたのはVIVID Audioのスピーカーと小さいスピーカー(詳細不明)。 レコードプレーヤーとTRINNOVのアンプも設置されていましたが、残念ながらサラウンドのスピーカーセッティングはありませんでした。
主にレコードプレーヤーからの演奏で、このブースはひたすた演奏を続けていました。
プログラムの間に訪問したからかわかりませんが解説等ありませんでした。というかプログラムの張り紙がなかったような気がします。独自イベントを考えていなかった?
私は2回ぐらい聞きに行ったのですが、結局スタッフの声を聞くことは一度たりともありませんでした。
音楽の方はレコードによるJazzが中心で、グレース・マーヤさんの「モナリザ」をはじめ、女性ボーカルの歌声と演奏を濃厚かつ艶がかった音色で伝えてきます。これはグレース・マーヤさんの音源を買うしかねえ!というぐらいの音を聞かせてくれますが、他のブースのようなインパクトにはちょっと欠けていたかなという感じです。
正直、ここのブースの音はあまり印象に残っていません。
ステレオでの音源再生だったのですが、他のブースの方がいいところが多かったような気がします。ただ、濃厚さという所ではおっ!と思わされた場面があったので聴き足りなかったのだと思います。
一番の残念ポイントはやはりTRINNOVによるサラウンド視聴が無かったところです。
TRINNOVの最上位モデルである「altitude32」で32chサラウンド再生をしたものならば、確実にYG Sonja2.2等化物級スピーカーを蹴散らすだけの力を発揮できると思います。
また金の話になりますが、TRINNOV「altitude32」はAVアンプとしては超絶弩級の約500万円です。ここまで読んでこられたなら500万円か、凄いねぐらいに思ってしまいますが、AVアンプの最上位機種でも50万円です。市場価格からして約10倍ですが、高級スピーカーの最上位相場が200万円のスピーカーに置き換えるなら2000万円級の製品になりまさに化物中の化物と言えます。
しかも、このTRINNOV「altitude32」はAVプリアンプなので、別途パワーアンプとスピーカーがチャンネル分必要になり、プレーヤーも必要です。
サラウンドはホームシアター向けという意見がピュアオーディオでは支配的ですが、上記を考えると真のハイエンドとは何かというのが議論になってもいいはずです。
そして物理的に出力される多chによる音場は2chでは到達できない領域に至ると思います。
ごちゃごちゃと色々いいましたが要は、株式会社ステラさんと株式会社ゼファンさん!次はTRINNOV「altitude32」で聞かせてー!!お願いしまーす!これだけのシステムでサラウンド聴きたいんじゃー!!!!!(ペコリ!)
ブース紹介は以上です。
全日程が終了した会場を後にし、家に帰ってきました。
普通ならまず音楽を鳴らすことからはじめますがその日はできませんでした。
今まで聞いてきたハイエンドシステムの音の前では私の音楽システムなぞ赤子のようなものです。
ここで自分のシステムを聞いて失望してしまったらもう今までのように聞けず、ランクが落ちたような感覚で聞き続けてなければならないと思ったからです。
しかし、逃げていては始まらないので取り敢えずポチッとCDを再生しました。
意外といけました。俺のシステム意外といけましたーーーーー!!!
いい音じゃん!心配したような事は無く普段から聞くホッとするような音です。
そして、その日はNHK交響楽団の放送もあるという事でMAROも見れました。MAROも見れましたーーー!!!!!
NHK交響楽団もサラウンドで素晴らしい音です。やっぱり身の丈にあったものが一番ですね。もっとレベルアップしてやるぜ・・・・。
ただ、いつかはYG Sonja2.2を手に入れたいという野望を抱いた事は事実です。
TAD-ME1も欲しいし、ESOTRIC N-03Tも欲しい。心からそう思っているよ!
新たな目標を抱き心を滾らせながら、現状のシステム向上を行っていきたいと思います。
以上で大阪サウンドコレクション2018のレポートは終わりです。
色々情報入れようと思うと約2万字になり長くなってしまいました。今後はもっと簡潔になるよう努力したいと思います(無理かも)。
全部読んで頂いたならかなり時間がかかったかと思います。最後まで見ていただきありがとうございました。
【本物?オカルト?】オーディオボードでCDプレーヤーの音質は変わるのか?(SUNSHINE製オーディオボード導入)
こんにちはUSAMARUです。
暑いっすねー。皆さん耐えれていますでしょうか。
私は無理なのでクーラーガン入れています。地球、ごめん。
猛暑ではありますが今日、明日と大阪サウンドコレクションという高級オーディオ展示会が心斎橋であるので冷やかしに行って涼をとろうと思います。
TAD製D600(お値段250万円!)という音質的にも金額的にも超弩級と言われるCDプレーヤーの視聴が主目的ですが、Accuphase社の純A級パワーアンプ(80万円)、ESOTERIC社のネットワークトランスポート(100万円)もチェックし、日本が誇るハイエンドメーカー製品を視聴しようと考えいています。
まあいずれにしても高すぎて買えねけどな!
見に行く商品とは対極にいるお安い(オーディオマニア基準)オーディオアクセサリーを購入しました。音楽を聞くために必要な物(ケーブルなど)以外では初のオーディオアクセサリー購入となります。
スピーカー用のオーディオボードとしてSUNSHINE製オーディオボードS40と、組み合わせて使用する超薄型制振シートA-40を2セットをアマゾンで購入しました。
また、ネット上で評判が高かったマグネシウム超薄型制振シートV40も併せて発注しています。
このSUNSHINE社は日本のアクセサリー専業メーカーなのですが、素材としてマグネシウムをを使用した商品が特徴であり、ボードでも木の間にマグネシウム板をサンドイッチするような構造となっているようです。
振動抑制能力が非常に高いらしく値段が安いわりには効果が非常に高いということでオーディオ業界に新しい風をもたらしたようです。
私が購入した理由は上記もありますが、SUNSHINE社がエキサイティングオーディオショップであることの方が大きいです。
エキサイティングオーディオショップとは私が勝手に言っているだけなのですが、簡単に言えば唯我独尊な思想があるお店で俺んとこの物が最強!他はダメ!という発言を普通にします。他人を攻撃するような事を言ってしまうのでいろんな方面から標的になりますが、これだけ強気な発言するだけの低価格(オーディオ業界基準)、高品質な商品を取り扱っている事が多いので発言は怪しいけど物は良いということで消費者には味方になることは多いです。これで物が悪かったら普通に潰れますので。
オーディオ業界でしかありえないエキサイティングなショップですが多数あるので、別の機会にねっとりと紹介したいと思います。
しばらくして商品が届きました。
S40です。底面側の写真を撮ってしまっています(泣)。
そこそこ見た目もいいです。ボード感はあります。
A40です。これだけだと300円ぐらいの板に見えます。
V40です。ロゴが入って若干高級に見えますが実物はもうちょっとチープな感じです。
物は良さそうです。価格を抑えるために外観の品質は良くないとメーカー自身が言っていますが私基準では全然問題ないレベルです。
それぞれS40が1個14000円、A-40が1個2960円、V40が14760円で数量こみこみでトータル約4万7千円ぐらいです。・・・・高いよね?PS4買えるけど?
スピーカーの下に板敷くだけでこれだけのお値段です。ホームセンターで木板とか薄い石を買ってきて敷いたほうが10倍は安いです。実際そうしている人も多いです。
しかし、オーディオ業界では私の買った値段の10倍程の値段がするオーディオボードは普通にたくさん売ってます。その上を超える物もたくさんあります。
そう考えるとこれだけの値段で高級オーディオボード並の性能がでるSUNSHINEのボードはコストパフォーマンスが高い!とこの業界はなるわけです。本当に金銭感覚が麻痺してきそうです(もうしている?)。
まあ、値段相応の効果があれば何も問題はありません。
S40とA40をスピーカーの下に敷いて音質確認しましたが低音が締まり、音の輪郭も良くなり以前より改善されました。
まあ、これは正直予想どおりといいますかスピーカーを防音カーペット直置きから剛性のある板の上に置いたのだから当然かなと思います。
スピーカーは振動させて音を鳴らすので筐体がそれにつられて振動し床もその要因になります。それが板で抑制され振動に直結する音の伝達力が上がるというのは一般の人もまぁそうだねと納得されるのではないでしょうか。
正直、他のもので試したことが無いのでSUNSHINEの物が本当にいいのかわかりませんが良かったです・・・
が!
しかしです、実はSUNSHINE社がボードで音質改善する順位としてスピーカーはなんと第3位です!銅メダルクラスだったのです。
第2位はアンプ類!
そして第1位はCDプレーヤー!
アンプとCDプレーヤーの下にオーディオボードを敷くと音質が改善される・・・。
アンプとCDプレーヤーは原理的に自ら発生する振動と他の機器からの振動を受けてこれが音質を悪化させる原因となるので、ボードを敷くことによりこれが改善されて音質が良くなるとのことです。
ふふ、一気にオカルト臭くなってきやがったぜぇ・・・(ニヤリ)
CDプレーヤーはCD表面のカッティングされた凹凸をレーザーで読み込む為に回転します。その際に振動するのはまぁわかりますが、そんなに振動しますかね?むしろ振動で音が悪くなる意味がよくわかりません。
スピーカーは自ら振動させる物なので振動が音質に直結しますが、CDプレーヤーてほぼ電気回路だよね?振動で音質変わるか?
もはやアンプに関してはただの電気回路だよね?振動の要素あるか?
振動に関する知識がありませんから、普通に考えたらオカルトと言わざるを得ません。
ただ、変わると主張されている以上実際に試さないとよくわかりません。
今回はMarantz製SA-10の下にオーディオボードS40を敷いて音質確認をしてみました。
聴いた曲は聞き慣れているSHANTIさんのアルバム「Born To Sing」より「Killing Me Softry With His Song」です。
それでは聴いてみます。
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SA-10バランス出力
PCM44.1kHz/16bitで試聴中。。。。
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定位がびっしり合っていくううううううう!!!!
音が伸びていくううううううう!!!!
驚愕の結果です。はっきりと違いがわかります。
SA-10は以前の内容でMCD201+UDP205に✕0.8した内容としていましたが、もはや2ランク上がってまるまる足した内容となっています。これ一台でいいですやん!ということになります。
ボードを外して聴いてみましがやはり前の音でボードを敷くと音が良くなる。
ボードによって音が良くなるようです。
ちなみにS40にA-40を追加したパターンと、V40を敷いてSA-10のボルトに無理やりアースしたパターンを試してみましたが、私の耳ではS40単体の時とあまり改善効果変わらないかなと感じました。
コストと見ため的にS40単体での運用が一番オススメかなと思います。
プリメインアンプMcintosh製MA6900でも試そうと思いましたが、重い(34kgあります)のとラックスペースの問題で断念しました。すいません。
CDプレーヤーにオーディオボードを敷くというのがこんなに有効だとは思いませんでした。CDプレーヤーの振動対策で音が良くなる理由は謎のままですが。
オーディオ業界ではボードで音良くなるというのは常識ですが、私はボードどころかオーディオアクセサリー全般にかなり懐疑的でこんな物に投資するぐらいなら機材に投資したいと考えていました。
今回の結果で考え方が改まったのでオーディオアクセサリーにも注目と挑戦していきます。
ムー誌に次ぐオカルト雑誌と思っていたオーディオアクセサリー誌も見ていきたいと思います(付録目当てとなるでしょうが)。
みなさんも安い板でもいいので試してみてはいかがでしょうか。
ちなみには私はS50という大きめのサイズを2個すぐに買い足しました。(S40はスピーカーに使うため)
今回はこんな感じです。
演奏とMCの怪しさに驚愕!NHK Eテレ「N響」が気になる・・・(スピーカー追加もしちゃった)
こんにちはUSAMARUです。
みなさん日曜夜9時はどうお過ごしでしょうか。
大体のかたは次の月曜日へのカウントダウンで絶賛ゲンナリ中か、現実逃避のテレビ鑑賞かと思います。
そんな中次の日への心を整える為に、NHK Eテレ夜9時からのNHK交響楽団定期演奏会を放送する通称「N響」を見ませんか。
子供の頃から存在は知っているけどマジメに見たことが無い方が大半かと思います。
私もその一人で「クラシック(笑)。誰が見んねん」と思っていましたが、2週間前の放送を見て衝撃を受けました。
まず下記の人物名を検索して画像を見ていただけますか。
「篠崎史紀」さんです。
そうです。この方こそ指定ぼ・・ゲフン!ゲフン!あー、間違えました。
NHK交響楽団のわかが・・・・ゲフフフン!!!えー、コンサートマスターの篠崎忠紀さんです。説明だけで、おっちょこちょいな所がついついでちゃいます。すいません。
この方、通称”MARO”さんと呼ばれていますが、自称してしています。
このMAROといのは子供の頃に歴史上の麻呂に似ていると言われ事からニックネームになったとの事ですが、言い始めた子が海の中に沈んでいないのを祈るのみです。
このMAROさんNHK交響楽団のコンサートマスターというだけでも凄いのですが、なんとN響番組のMCまで担当しています。
私がワールドカップの繋ぎでぼんやりNHKを見ていた所、スモークの焚かれた謎の暗い小部屋に一人の男が立っていました。
その男はオールバックでなんか紺色の謎柄スーツに身を包み何かを言わんとしています。
カメラがどんどん近づいていきます・・・あっ、この男、凶暴につきやんけ!完全に!
NHKさーーーん!堅気じゃない人映してますよーーー!!!!見てるーーーー??
いや、いかんでしょこれは。
こっちがハラハラしてきます。
そして、画面上にでてくる男の名称テロップ。
「MARO」
・・・横文字だからロシア系っぽいですよーーーーーー!!!!
ロシアンマ・・・・MARO!?
日本人じゃん!!国内だったか。。。なんかホッとしました。
ギリギリ許容できたので続けて見てみました。
MAROさん、ついに話し始めました。
何を話し始めるかとドキドキしましたが、渋い声で今回演奏する曲のバックボーンと鑑賞ポイントをわかりやすく説明してくれます。
・・・・めっちゃいい人やん!!!!
なんか色々とスイマセン。。。僕は信じていましたが。。。
完全にMAROさんに心を掴まれ、実際の演奏まで続けて見てしまいました。
交響楽団という事で物凄い数の演奏者です。
そこで、一人見覚えのある男が・・・・。
あれは・・・・MAROさん!?
MAROさんが一番目立つ所に座り、ヴァイオリンを弾いています。
え、ヴァイオリンの奏者かよ!?マジ!?
急いでネットで調べるとMAROさんがコンサートマスターということが判明。
どうやらコンサートマスターというのは楽団で一番凄い人らしい。
最初あれだけ怪しかった男がこれほど凄い人だったとは・・・・。
しかもめちゃくちゃ演奏が上手い。まあ、全員なんですが。
そして圧巻だったのが、ゲストでよばれた外国の男性ヴァイオリニスト(名前覚えられず)です。
立ち位置はMAROさんの前で単独で演奏するようです。
ほぅ、MAROさんの前に立つぐらいだから上手いんだろうなぁ!?MAROさん・・・いや、MAROのカシラを舐めんじゃねぇ!!!
と、思ったのもつかの間、外国の男性ヴァイオリニスト死ぬほど演奏上手いです。
素人の自分でもわかります。凄い。
ヴァイオリンを力強く、時には哀愁を漂わせて完璧に演奏します。1音の狂いもありません。
コンサートホール中にその音色が響き、観衆が聞き入っているのがわかります。
MAROさんを含めたNHK交響楽団がもがその演奏に合わせ、相乗効果が生まれます。
それが、5.1chサラウンドで私に伝わってきます。
正直感動しましたね。クラシック、スゴ!!!と思いました。
その後、外国の男性ヴァイオリニストが退場、拍手、それに応えて挨拶、退場、拍手、それにこた・・・というのを5回くらい繰り返します。1回で良くない?これ普通なの?
もういい加減にしてよというぐらいでさすがに完全退場し、再登場してアンコール演奏。
ほんでまた挨拶、退場、拍手、それにこた・・・というのを3setほど。MAROも若干苦笑いに見えるぞ。
ヴァイオリニストが居なくなり、謎の小部屋再登場のMARO。
次の演奏曲の解説と聞き所を説明してくれるMARO。
コンサートホールに移って熱演するMARO。
ワールドカップのことも忘れて見続けてしまう私。
MAROづくしの1時間半でした。
いやーパない。
クラシックもMAROもNHK交響楽団も、アンコール前後の無駄な挨拶鬩ぎ合いも半端ないすわ。
N響視聴確定です。
MAROさんのCDも見つけたのでいずれ買いたいと思います。
それからはSACDの入手にクラシックも含めるようにしました。
それは、クラシックの凄さを感じたのがサラウンドの面でもあったからです。
5.1chでの視聴でクラシックの壮大さが感じ取れましたが、SACDのマルチchならば無圧縮でさらに音質もあがります。
さらにサラウンドバックスピーカーも追加購入しました。
今までのONKYO製D-508Mをステレオ化して真面目に聞きましたが、低音が全く出ずラジカセみたいな音が出てきて座椅子からリアルに転げ落ちました。こんなスピーカーを使っていたなんてこれはこれで衝撃的でした。
そこで、以前から目星を付けていたAerial acoustics製Model6の中古ペアを購入する事を決意し、状態はあまり良くないながら比較的安くなっていた(約13万円)ので発注し入手しました。
スピーカー下の白いのは発泡スチロールで、インシュレーターが無かったため緊急で土台として使用しています。フロントスピーカーのインシュレーターをグレードアップして、残りを回そうと考えています。
これで5chはAerial acousticsのスピーカーで揃えることができました。
中途半端なセッティングですが今日のN響で音質チェックしますか。
・・・と思ったらまさかのピアノコンクール特番。。。これはこれで面白かったですが。
来週の楽しみにとっておきます。
みなさんもN響とMAROを次の日の活力として見てみてはいかがでしょうか。
今回はこんな感じです。
音質とマニアックさに驚愕!衛星ラジオ「MUSIC BIRD(ミュージックバード)」が気になる・・・
太陽よ、どこだーーーーー!!!
南南東を基準として見ても雲で分からねーーーーーーー!!!!!!!
こんにちはUSAMARUと申します。
すいません、MUSIC BIRDの放送アンテナ設置条件を確認していましたが、連日の豪雨の影響で私の地域も曇り空です。まったく太陽が見えません。
今一番気になっているこの「MUSIC BIRD」ですがいわゆる衛星放送で、今どきFM・AMでもインターネットでもCATVでも無く衛星一本で放送する漢気あるラジオ局です。
あれ、なんかこの名前聞いたことあるぞという人は恐らくMUSIC BIRDが終了するというニュースが記憶にあるのではないでしょうか。
MUSIC BIRDは44kHz 16bitのCDレート非圧縮PCM音源で放送する衛星ラジオ局として音楽ファンに好評を博していましたが、技術的問題と経営上の理由で2011年7月にPCM放送終了しています。
しかし、48kHz 16bitのハイレゾクラスとして放送再開していましたが放送が以前の非圧縮では無く、256kbpsの圧縮放送になっています。
受信した側の音質は以前の放送時より低下したため離れていった人もいたらしいですが、その後2017年1月には48kHz 24bit 256kbpsになり、2018年4月には48kHz 24bit 320kbpsになった(プレミアムチャンネルのみ)ことによって音質が大幅に向上し戻ってきた人も多いようです。
私もYoutubeでの試聴になりますが、放送の音楽という感じではなくSpotifyの最高音質クラスの音質に感じました。
これは凄いなと思いましたが、それ以上にビビったのがコンテンツの方でした。
MUSIC BIRDの存在は先に記したニュースでおぼろげながら知っていましたが、アンソニーさんというYoutuberの動画で初めて知りました。
このアンソニーさんですが、私が宣伝のために作成したtwitterアカウントのフォローなんちゃらリストで一番上に出ていた方でとりあえずポチり今現在フォローしているようです。
その後アンソニーさんはどんな方か気になって調べましたがJBL 4343を所有するなかなかの漢で、Youtube上でオーディオ関係の動画も多数上げておりその中でMUSIC BIRDに招待されている放送動画を見ました。
その放送内容が「仮想アース特集」。
・・・What's!?
そんな文章「Audio Accessory(オーディオアクセサセリー)誌」のような専門誌でオカルトアクセサリーの提灯記事載せる時ぐらいでしか見ねーぞ!!
マジでこんな放送してんの?しかもマジメな音楽放送局で?
とりあえず動作見てみるかと再生開始するとMC2人とアンソニーさん、仮想アースの業者の方というメンツで仮想アースユニットを実際にCDプレーヤーに繋げて音質変わるか実験してみるというものでした。
しかも数機種を2回に分けて放送するというガチさです。
さらにCDプレーヤーの方が私の所有するマランツSA-10!
僥倖!!!見るしかねぇ!!!!
この時点でワクワク感MAXです。
そして仮想アースとは何ぞやというマニアックな話が続き、業者さんの都合上高級な機体から試聴していきます。(ちなみに業者さんの都合というのが仮想アースの取材が多いという理由とのことです。どんだけ注目されてんだよ!)
私も聴いてみましたが確かに違いがあります。ラジオのメンバーが変わったねえといっていましたが私もかわったねえと同じようにいってしまいます。(正直あまり好きな音では無かったですが)
このように実験しながらラジオ側とリスナーが同時に楽しめるのってラジオでは無かったのではないでしょうか。
その後順に他の機体を確認していきましたが動画を貼り付けておくので確認してみてください。
とにかく濃密な番組なのですがRCAケーブルや同軸ケーブルの聴き比べなど普通の人からしたらキチガイ見向きもされない内容をマジメに、熱く放送しているようです。
この番組を聞くだけでもMUSIC BIRDに入りたくなりました。
この放送は「The Audio」というチャンネルで放送していますが、それ以外にもジャズやクラシックの放送チャンネルを含めた50chがベーシックプランで320kbpsのプレミアム放送が多数ありこれだけでいいんじゃね?というお得感があります。
ただ、本命はやはり「The Audio」チャンネルです。このチャンネルは他に逸品館代表の方がMCの番組が面白そうで、MUSIC BIRDのチューナー3種を聞き比べする企画も一気に見てしまいました。
今ならお得な機器設置費用が0円になるキャンペーンが7月まで実施中で、毎月20名限定で放送局が26チャンネルに絞られる(主要チャンネルは網羅)けれどチューナー(最下級モデルのみ)含め初期費用全部0円で、月々費用2000円で済むコミコミLightが魅力的で入れないかなあと思っています。
チューナーをどれにするかというのも悩みどころですが、本当にラジオを受信できるかというのが一番の懸念点です。南南東を基準に10時〜11時に太陽が見えるかがポイントです。
むむむ、太陽よ俺の前に現れてくれー!!!!
【散財】marantzフラグシップCDプレーヤー「SA-10」を導入したぞー!試聴編
こんにちはUSAMARUと申します。
前回はmarantzフラグシップCDプレーヤー「SA-10」をボーナス前借りブッパ45万円で購入しとりあえず開封・設置しました。
今回は実際に試聴していきたいと思います。
SA-10はCD、SACD、USB-DAC、USBファイル、光・同軸デジタル入力で音楽を再生可能なのですが、まずはメイン使用で考えているSACDで確認します。
SACDを入れるとSACDのロゴマークが出るのも気に入っています。
(見にくいですが14の上にSACDのロゴが表示されます。実物みるとかっこいい)
音出しのルートですが下記となります。
marantz SA-10 XLR(バランス)出力
↓
Mcintosh MA6900 XLR(バランス)入力
↓
Aerial acoustics Model7 (2ch STEREO)
まずはシングルレイヤーSACDで平井堅さんのアルバム「THE CHANGING SAME」より「Love Love Love」です。
以前にも確認した音源で、プリメインアンプMcintosh MA6900のXLR入力(バランス入力)だと音はゴージャスになるがヴォーカル定位が悪くなり、バランス入力TAPE端子だと音は悪くなるがヴォーカル定位がピタリと合うという内容でした。
SA-10でどうなるか聴いてみます。
(頼むぞ〜マジで。これで変わらなかったら首吊るしか無いぞ〜)
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SA-10バランス出力
DSD2.8MHz/1bitで試聴中。。。。
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♪ラーーーーーヴ!らーーーーーーゔ!らーーーーーーゔ!!!!♪
ウルセええええええええェェェェェェェェェ!!!!!
ボリュームどうなってんだこのプレーヤー!!!!
いきなりの爆音により緊急停止しました。
リモコンのボリューム下げるスイッチ押してもまったく無反応でした。
取説で確認したらどうやらアンプ用のボリュームスイッチでCD用では無い様子。
CDプレーヤーのスイッチはどこかな?と取説舐めるように見ましたがまったく見つかりません。
SA-10のハードスイッチ確認してもヘッドホン用の操作しにくいボリュームしかありません(これはこれで改善したほうがいいと思うけど・・・指やられるぜ?)。
これは最大出力固定しか無いパターンか?
Mcintosh MCD201は最大出力固定か出力可変か接続先で選べましたが、SA-10はそんな物はありません。
しかたないのでMA6900のボリュームを最小にして音出しして、じょじょにボリューム上げ最適な所を確認しました。
ちょっと聴いたけど仕切り直します。
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SA-10バランス出力
DSD2.8MHz/1bitで試聴中。。。。
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こんな都合イイことあっていいの?
ゴージャスかつ定位なんですが?
まさかの即問題解決です。
平井堅が生々しく、リズム隊も楽しそうにコーラス、演奏しています。
俺もちょっと歌っちゃったぜ!
音の方はMCD201+UDP-205が足されてゴージャスさ✕0.8、定位✕0.7されてる感じです。
なので、理想にはまだ届きませんが十分満足できるレベルです。
まあ購入価格がMCD201 30万円+UDP 205 20万=SA-10 45万なのでこれぐらいしてくれないと困るんだがな!!
良かったっすわ〜効果あって。セーフ!って感じです。
まあ、初めて聴いてばっかりなのでこれから調整+エージング(笑)+オカルトグッズでどんどんアゲていきたいと思います。
次はSA-10は繊細かつキラびやかな音質が得意ということなので、アコースティック系の音楽を聞こうと思います。
SACDでその系統のCDは「Pure AQUAPLUS LEGEND OF ACOUSTICS」を聴きたいと思います。
このCDはハイブリッドのSACDでマルチチャンネルサラウンドも含まれています。
アコースティック+民族楽器+女性ボーカル少々というような感じで音質も素晴らしくおすすめできる作品です。
この中でも1曲め「運命-SADAME-」と2曲め「Heart to Heart」を聴きます。
それでは連続でスタート。
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ーーーーーーーーーーーーー
SA-10バランス出力
DSD2.8MHz/1bitで試聴中。。。。
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あと音の凛としてなめらかなことよ・・・(初めてまともな感想言った気がする・・・)
まず1曲目「運命-SADAME-」は哀愁ただよう音楽が特徴なのですがそれを圧倒する低音が耳に届きます。感じます。
今まではドン、ドンとは鳴ってはいましたが、SA-10になるとドン!(ソニックブーム!)ドン!(ソニックブーム!)と衝撃波が発生します。
衝撃はにより耳がキュン!となり一瞬だけ気圧の変化で耳が奥が詰まった感じになるので、正直マイナスポイントでは?となりますが私のセッテイングが悪い(スピーカーカーペット直置き)というのが大きいと思うのでこれはノーカンとします。
逆に低音がやばいくらいでて嬉しいです。これにより全体的に音がしまった感じがします。
てか、繊細とか高音が得意なはずじゃなかったのかよ・・・と思いましたが次の曲で証明されます。
2曲め「Heart to Heart」がねぇ、ま〜〜〜いいわけ。
基本がバイオリン、チェロ(かな?)、アコースティック・ギター等の弦楽器演奏なのですが、各楽器が明確に分離され高音は伸び、解像度も抜群で、弦が引かれる所、弾かれるところが生々しく演奏されています。
一番感心したのが緩やかな音調でひときわ感じる音の滑らかさです。まさに俺はDSDのハイレゾを聴いてるぜ!という感じになります。
通常のDACはDSDファイルでも一旦PCMに変換しアップサンプリングてしまいますが、SA-10はDSDファイルの場合PCMファイルのアップサンプリングをバイパスし、DSDファイルそのままDAC処理することによってDSDの音質を産地直送してくれるようです。
それにより、DSDファイルであるSACDの音源が最短距離で私の鼓膜に届きますので、常にフレッシュな一番搾りを楽しむ事ができたわけです。
うーんこれは素晴らしい。手持ちのSACDをもう一度聴き直したくなってきましたぞ。
では少しになりましたがSA-10でSACDを試聴してみました。
今の所買って良かったという感じです。
音質以外にも良かったという点は、試聴距離にもよりますがCD回転音も聞こえず、重量+堅牢な筐体により振動対策も万全かと思った所です。これも音質の向上要因のひとつかなと思います。
あとはもうひとつのメイン機能であるUSB-DACも後ほど試してみます。
今見ているあなたのSA-10購入検討材料になれれば幸いです。
ていうか黙って買っちゃいな!損しないって(たぶん)!
<注意事項>
マランツに音量ボリュームの件を確認しましたが、やはり最大電圧で出力しているようでCDプレーヤー側で音量調整できないです。
高級なプレーヤーはそういうもんだってさ。オーナー感出して電話したのに貧乏人てバレて恥かいたわ!
CDプレーヤーから直接パワーアンプにつなげようとしている人はパワーアンプ側にボリューム機能が必須となります。最悪アンプが壊れるかもしれません。
プリアンプもしくはプリメインアンプの人は問題ないかと思います。ただ、ボリュームは最初絞っておきましょう。私みたいになります。
以上こんな感じです。